【実例】フリーランスのコンサルタントのリスクとリスクマネジメントを解説

収入アップなどを目的に、フリーのコンサルタントとして独立を検討する人は多いでしょう。フリーコンサルタントとして働き続けるなら、リスクマネジメントは必要不可欠です。

 

この記事では、フリーのコンサルタントとして独立したときに起こりうるリスクと、マネジメント方法を解説します。独立の成功に向け、お役立てください。

目次

フリーコンサルタントとは組織に属さないコンサルタント

フリーのコンサルタントは、企業や組織の力に頼らず個人で営業するコンサルタントです。積み重ねた経験と知識で顧客を選ぶため、得意分野を活かしやすいコンサルティングが可能です。しかし、フリーコンサルタントは企業のブランドや伝手なしに、自力で顧客を獲得しなければなりません。案件獲得の方法は、大きく分けて3種類あります。

 

・全くの新規開拓
・知人や過去の同僚の伝手
・コンサル案件紹介エージェント

 

上記2つの手段で仕事を取れる人なら、独力でやっていけるでしょう。しかし、顧客を獲得できずに行き詰ってしまった場合は、コンサル案件紹介エージェントへの登録がおすすめです。ITや組織人事、事業再生などさまざまなジャンルに特化した案件を紹介してくれるため、自分に適した仕事を獲得できます。

 

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フリーランスコンサルタントが抱える致命的リスク4つ

フリーコンサルタントとして独立したときの4つのリスクを解説します。独立後に案件を獲得できず、収入の上がりにくさに悩む人は多いでしょうクライアントの信用を失い、働けなくなる人もいます。

 

フリーコンサルタントのリスク①:案件がそもそも獲得できない

フリーコンサルタントになると、自力の営業で案件を得なければなりません。しかし、案件をもらえる人脈がない、営業方法がわからないというフリーコンサルタントも大勢います。


また、情報流出を心配するクライアントは、フリーコンサルタントよりもコンサルティングファームに仕事を依頼したいと考えます。コンサルタントは機密情報を扱うため、クライアントに信頼されるハードルが高いのです。個人のフリーコンサルタントが案件を得るためには、信頼の獲得が課題になります。

 

フリーコンサルタントのリスク②:高単価案件を獲得できず、年収が上がらない

フリーコンサルタントは、スキルと経験がないと単価が上がりません。案件を獲得しようと必死になると、キャリアに一貫性がなくなったり、低単価な案件を受けたりするフリーコンサルタントは多いものです。しかし、キャリアアップに通ずる案件を選ばなければ、いつまでも高単価な案件に応募できません。また、スキルがなければ単価交渉は難航します。

 

フリーコンサルタントのリスク③:案件が炎上した際にフォローが得られずクライアントの信用を失う

難易度が高く極めて達成が難しい案件、労働時間が長く精神的にすり減る案件などを、炎上案件と呼びます。コンサルティングファームであれば、炎上案件に悩まされても周囲からフォローしてもらえる可能性があります。


一方、フリーコンサルタントは、炎上案件にも自分一人で対応しなければなりません。課題を解決できなければ、クライアントからの信用を失ってしまいます。案件を失うだけでなく、賠償金を請求されたり、コンサルタント料の返還を求められたりする場合もあります。

 

フリーコンサルタントのリスク④:案件をえり好みして干される

案件をえり好みしていると、業界で悪い評判が広まってしまうケースがあります。クライアントの機密や課題を取り扱うコンサルタントは、信用が第一です。途中で案件を放り出せば信用を失い、依頼してもらえなくなってしまいます。

 

キャリアに一貫性を持たせたい、生活のため単価を意識したいなどの理由で、ある程度は案件を取捨選択しても問題はありません。しかし、過剰なえり好みは避けるべきです。

フリーランスコンサルタントが実施すべき5つのリスクマネジメント

上述したリスクを避けるため、フリーコンサルタントにはリスクマネジメントは欠かせません。ここからは、5つのリスクマネジメント方法を紹介します。フリーコンサルタントとして働き続けるために、多方面から対策を取りましょう。

 

フリーコンサルの必須リスクマネジメント①:複数のコンサル案件紹介エージェントに登録する

案件獲得に自信がない人や、収入を安定させたい人は、複数のコンサル案件紹介エージェントへ登録しましょう。エージェントごとに得意なジャンルやサービスが異なるため、エージェントの数を絞ると、相性の良い案件が見つかりにくくなります。


コンサル案件専門であれば、ジャンルを絞らないエージェントよりも多くのコンサル案件を獲得しやすくなるでしょう。また、未経験でも手厚くサポートしてくれるエージェントを選ぶと、クライアントとのトラブルも避けやすくなります。

 

フリーコンサルの必須リスクマネジメント②:正社員に戻れる手段を確保しておく

正社員に戻れる手段があった方が、落ち着いて案件を選べます。難しすぎる案件、低単価な案件などを避け、フリーコンサルタントとしての活動を軌道に乗せましょう。

 

現在勤めている職場と良好な関係性を保っておけば、フリーランスとして上手くいかなくても職場に戻れる可能性があります。いきなり独立せず、最初は副業としてコンサル案件をこなして様子を見てもよいでしょう。会社員として給料をもらえていれば、生計を心配せずコンサルの能力を磨けます。


副業向けの柔軟な案件が充実しているエージェントを利用すると、スポット・週1日から働ける案件への応募が可能です。

 

フリーコンサルの必須リスクマネジメント③:専門性を磨く

専門性を高めると仕事のクオリティが上がります。口コミで他のクライアントとの人脈が広がり、より高単価な案件につながる可能性があります。

 

専門性が低いと感じる状態であれば、実務経験を積んでから独立しましょう。独立してから専門性を磨くなら、キャリアに一貫性を持つ方向性が重要です。コンサルタントの業界には、さまざまなジャンルが存在します。案件の区別なく請け負っていると、専門性を深められません。


また、資格を取得すると専門性を証明でき、クライアントからの注目度も高まります。戦略系ならMBAや中小企業診断士、財務系なら公認会計士やFP技能士などが該当します。

 

フリーコンサルの必須リスクマネジメント④:継続率の向上・新規の安定獲得を意識する

継続率の向上のため、クオリティの高い仕事をしましょう。継続率が向上すると、営業手間を省けて効率よく働けます。仕事を続けるほど、業務を効率的にこなせるでしょう。

 

ただし、いくら仕事が安定していたとしても、新規案件の獲得への取り組みを忘れてはいけません。フリーランスは不安定な立場であり、自分に落ち度がなくてもクライアントの都合で仕事を失う可能性があります。


リスクマネジメントのためには、複数のクライアントを獲得しておくと安心です。上述した複数のコンサル案件紹介エージェントへ登録しておけば、新規案件を獲得しやすくなります。

フリーコンサルの必須リスクマネジメント⑤:実質稼働可能時間の80%を意識して案件を獲得する

実質稼働可能時間の80%を意識して案件を請け負うようにすると、仕事に余裕が生まれます。スキルアップの勉強時間も確保できますし、急に割の良い案件が舞い込んできたときも対応できます。私用が入ったときも、柔軟な対応が可能です。


目一杯案件を詰め込むと、仕事のクオリティが下がり、クライアントの信用を損ねるリスクがあります。加えて、無理をして体調を崩すと、収入が途絶えてしまいます。フリーコンサルタントとして長く働くために、案件数には余裕を持たせましょう。

 

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【インタビュー】実際のリスクマネジメントの方法について

ここまでフリーコンサルのリスクマネジメントについて紹介しました。ここからは実際に未経験でフリーコンサルとしてご活躍いただいているNさんへのインタビューの内容をご紹介します。

 

フリーになる前に実施したリスクマネジメント

基本的なことですが、PCにウィルス対策ソフトを入れるとともに、ファイルはクラウドへ保存。PCは指紋認証式のものに買い替えました。

 

顧客情報や資料は紙ではなく、すべてクラウド上に電子化して管理しています。

 

実際にフリーランスになってから感じたリスクとその対処方法①:情報セキュリティのリスク

まず、情報セキュリティのリスクについてです。

フリーランスになってから、顧客情報を扱う機会が大幅に増えました。

 

私はエージェント経由でプロジェクトを受注していたため、エージェントやクライアント、エンドクライアントから預かる情報、と3種類の情報を管理する必要がありました。

 

それぞれの情報をフォルダ分けして管理したうえで、特に秘匿性の高い情報についてはクラウド上にパスワードをかけて保管しています。

 

実際にフリーランスになってから感じたリスクとその対処方法②:健康面のリスク

 

次に健康面でのリスクについてです。

 

フリーランスになってから最も配慮したリスクが健康上のリスクです。フリーランスは、全ての業務を一人でこなします。万が一、健康面で問題が発生したら、仕事を遂行できなくなるのです。

 

そのため、睡眠時間と食事は必ずとる、運動をする、土日のどちらか、祝日は必ず休むことにしました。

 

実際にフリーランスになってから感じたリスクとその対処方法③:収入面のリスク

 

収入面でのリスクについても考える必要があります。

 

フリーランスは当然のことながら、自分で仕事を見つけなければいけません。また、プロジェクトもお客様の予算都合などで急に終了することもあります。プロジェクトが終了すれば、収入がなくなります。そのため、常に複数のプロジェクトを受注するだけでなく、コンサル以外の仕事もこなしていました。

 

実際にフリーランスになってから感じたリスクとその対処方法④:時間管理のリスク

最後に時間管理のリスクについてです。

 

複数のクライアントを持つと、時間管理が難しくなります。全てのプロジェクトを自分で完遂する必要があり、優先順位付けが難しいためです。フリーランスにとって時間は資産です。


仮に突発的な対応があった場合、他の予定を調整しなければなりません。場合によっては、お客様に迷惑をおかけすることもあるため、スケジュール調整には気を使いました。

 

まとめ

フリーコンサルタントとして働くなら、リスクマネジメントは非常に大切です。案件の獲得方法・高単価な案件の獲得などについて、対策を立てましょう。フリーコンサルタントの案件獲得には、Expertyへの登録がおすすめです。

 

Expertyは、株式会社コロニーが運営するコンサル案件専門のエージェントです。コロニーの直請け案件がメインであるため、月200万円クラスの高額案件を多数取りそろえています。

 

新規事業案件や、業務改善・IT/PMO・人事・マーケティング・エンジニア・デザインなど幅広いジャンルの案件から仕事をお選びいただけます。スポット・週1日・週3日・フル稼働などご希望に沿った案件を紹介でき、掛け持ちも可能です。

 

Expertyでは、ご登録者様の90%に継続して案件を獲得していただいています。また、コンサルタント未経験者でも、コンサルティングファームのコロニー株式会社が手厚くサポートいたしますので、ぜひ安心してご登録ください。

 

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記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。