フリーランスITコンサルタントの年収は?エージェントは利用すべき?
近年のDX推進の流れを受けて、フリーランスITコンサルタントへの需要が急増しています。
中には、「フリーランスITコンサルタントの年収はどれくらい?」「フリーランスITコンサルタントの案件はどう獲得すればいい?」と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。
そこでこの記事ではフリーランスITコンサルタントになるメリットやデメリット、年収、必要なスキルなどについて詳しく解説します。
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目次
フリーランスITコンサルタントとは?
ITコンサルタントの仕事
そもそもITコンサルタントとはどのような仕事なのでしょうか?
ITコンサルタントとは、企業の課題を解決するためにITやシステムを活用した提案を行うコンサルタントです。
お客様にシステムを提供するという点ではSEと似ているようにも思えますが、ITコンサルタントとSEでは立ち位置が少し異なります。
ITコンサルタントは、実際にお客様と接して社内でどのような課題を抱えているのかを詳しくヒアリングします。
自社が持つITサービスやシステムを導入して課題を解決する方法を考え、提案するのが仕事です。
一方のSEは、お客様が求めているシステムの設計・構築が求められます。構築したシステムやサービスの納品作業を現場で指揮するのはSEの役割で、ITコンサルタントは立ち会いにとどまるケースが多いでしょう。
実際のITコンサル案件の例
A社の管理資産は今後5年で4,500億円から1兆円へと拡大する見込みです。
資産規模の拡大に伴って従業員が増加するとともに、ITシステムによる管理が必要なデータの増大も予測されていました。
この変化に対応するためには、現状の効率的なデータ管理体制の構築を推し進め、親会社にならって業務効率化をはかる必要があります。
そこでA社では、社内における「IT最適化プロジェクト」を発足させます。
しかし、情報システム部では、日常業務に時間を取られてIT最適化プロジェクトに割り当てるリソース不足が懸念されていました。
悩んだ結果、外部のコンサルティング会社にマネジメントを依頼する運びとなりました。
このような背景を持つA社には、「IT最適化プロジェクト」の予算化と、サブプロジェクトの推進を目的に、下記のようなコンサルティングを実施しています。
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フリーランスITコンサルタントの年収
フリーランスITコンサルタントの平均月単価は「100万円〜200万円程度」です。
年収に換算すると、「1,200万円〜2,400万円程度」になります。
もちろん、フリーランスなので月収が変動する可能性はありますが、1,000万円以上の年収は十分実現可能な範囲ということです。
国税庁のホームページによると、全国の平均給与は「458万円」です。
このことから、フリーランスITコンサルタントの年収は高水準であることがわかります。
参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
正社員ITコンサルタントとの年収比較
ITコンサルタントは正社員でも十分稼ぐことが可能です。
例として、大手コンサルティングファームにおける会社員の年収を見ていきましょう。
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このように年収の水準が高いことが伺えます。
ただ、効率的に収入を得たい方は、フリーランスとして高単価の案件を獲得すると良いかもしれません。
フリーランスITコンサルタントになるメリット
会社員ではなく、フリーランスITコンサルタントとして働くことでどのようなメリットを得られるのでしょうか?
- 年収アップの可能性がある
- 働き方の自由度が高い
- 好きな条件・案件を選べる
- 自分でキャリア設計ができる
フリーランスITコンサルタントの平均年収は「1,200万円〜2,400万円程度」です。
大手コンサルティングファームでも昇進していけば十分目指せる年収ですが、高単価案件を獲得できれば効率的に高収入を得られる可能性があります。
さらに、フリーランスは自由度の高い働き方です。場所や時間にとらわれずに働ける点は大きなメリットでしょう。
また、フリーランスは会社から与えられた仕事をこなすのではなく、自分で仕事を獲得する必要があり、主体性がより求められると言えます。
そのため、好きなことを仕事にしたり、自分でキャリア設計したりしやすい点はメリットです。
フリーランスITコンサルタントになるデメリット
それでは、フリーランスITコンサルタントのキャリアにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
主なデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 収入が不安定になりやすい
- 社会的信用が低い
- 組織に守られない
- 成長が止まる可能性がある
フリーランスは基本的にクライアントと業務委託契約を結びますが、契約を継続できない場合は収入を得ることができません。
そのため、受注状況によっては収入が不安定になることも大いにあり得ます。
近年はフリーランスや副業など多様な働き方が受け入れられつつありますが、会社員と比較すると社会的信用は低いです。
また、個人で活動するフリーランスは組織の保護を受けられません。
会社の社会保険にも加入できないため、事故や病気などの際はカバーを受けられない点が懸念されます。
さらに、個人で活動するためモチベーションを維持できない可能性があります。
会社のように研修等がないため、成長するためには自主的にスキルアップを行うことが重要です。
フリーランスITコンサルタントに必要なスキル
ITコンサルタントになるために特別な資格は必要ありませんが、さまざまなスキルが求められます。
ここでは、フリーランスITコンサルタントに必要な3つのスキルをご紹介します。
実務経験と実績
フリーランスITコンサルタントになるために必要なスキルの一つは、実務経験や実績です。
未経験であってもフリーランスITコンサルタントになれます。
しかし、コンサルティングファームやIT企業などでコンサルティング業務を経験してきたフリーランスは、強敵です。市場でネームバリューを持つ相手は、仕事を獲得するうえで高い壁になるでしょう。
ITコンサルタントとして働いていた経験がない場合でも、SEや技術営業のノウハウを持つ人は有利です。
フリーランスITコンサルタントの業務を行ううえで、業界に特化した経歴は、アドバンテージになりやすい傾向にあります。
SEや技術営業の経験者は、お客様が抱えている課題をITという武器でどのように解決すべきか導き出すスキルが強みです。ITコンサルタントに転身してもスムーズに業務に取り組めるでしょう。
フリーランスITコンサルタントとして働きたいのであれば、最初からフリーとして挑戦するのは得策ではありません。あらかじめ、コンサルティングファームや企業で経験を積んでおきましょう。
ITに関する専門知識
フリーランスITコンサルタントに必要なスキルの2つ目は、ITに関する専門知識です。
ITコンサルタントはIT技術を活用してお客様が抱えている課題を解決する仕事であり、ITに関する深い知識が求められます。ソフトウェアやハードウェアについての幅広い知識が必須です。
クライアント環境やインフラ環境を見極めたうえで、最もニーズを満たすシステムを提案しなければなりません。
こうしたスキルを身につけなければ、フリーランスITコンサルタントとして求められる人材になれません。
ときにはプログラミングやOS、ネットワークなどの知識が求められるケースもあります。1つのカテゴリーにとどまらず、ITに関する知識を網羅的に頭に入れておきましょう。
IT業界は常に新しい技術が生まれる業界です。日頃の情報収集を欠かさずに市場のトレンドをよく理解し、ニーズに合わせた提案を行えるように準備を進める必要があります。
営業力
フリーランスITコンサルタントは、基本的に自身で営業活動を実施して仕事を獲得する必要があります。お客様と交渉して仕事につなげるための営業力が必須です。
企業に所属している会社員であれば、自分で営業活動を行わなくても既存顧客の担当者としてコンサルティング業務を行えるでしょう。
しかし、フリーランス案件を獲得して初めてコンサルティング業務をスタートできます。
「自分に仕事を任せてもらえれば期待されている結果を出せる」とアピールし、「この人に仕事を依頼したい」と思ってもらえる人材にならなければなりません。
フリーランスITコンサルタントとして仕事を獲得するうえで、コンサルティングファームやIT企業での経験は強みになります。
過去の経験も存分に活かして、成果を上げられるITコンサルタントであることをアピールしましょう。
フリーランスとして独立して以降も安定的に実績を積み上げれば、安心して仕事を任せてもらえるフリーランスITコンサルタントとして成長できます。
フリーランスITコンサルタントに向いている人の特徴
経験や資格がなくてもITコンサルタントにはなれますが、フリーランスとして仕事を依頼してもらえるかは別問題です。
ここでは、フリーランスITコンサルタントに転身しやすい人がどのような人なのかをご紹介します。
ITコンサルファームでの勤務経験がある
フリーランスITコンサルタントになりやすい方の代表例として、ITコンサルファームでの勤務経験がある方が挙げられます。
ITコンサルタントとして働いてきた実績があれば、「この人に仕事を任せても大丈夫そうだ」という安心感が生まれます。フリーランスとして独立しても、仕事を獲得しやすくなるでしょう。
特に、在籍していたITコンサルファームがネームバリューのある大手企業等であれば、企業の目を惹きつけやすくなります。
フリーランスITコンサルタントとして独立した後も「あの企業に勤めていた方であれば安心だ」と、仕事を任せてもらえる可能性は高まります。
企業に所属していたときの人脈があれば、営業活動を行わずに仕事を紹介してもらえる場面もあるでしょう。
未経験からフリーランスITコンサルタントとして働く場合は、ITやコンサルティングの知識を1から身につけなければなりません。
しかし、企業でITコンサルタントとして働いていた方であれば、知識や経験をノウハウとして活かせます。
独立してからも、スムーズにコンサルティングの仕事を始められます。
技術営業の経験がある
技術営業の経験がある方も、フリーランスITコンサルタントとして活躍しやすい力の持ち主です。
技術営業の経験が豊富な方は、エンジニア業務についての理解があり、ITに関する高い専門性があります。
お客様の課題に対してどのようなIT技術を活用すれば解決できるかを導き出すスキルが高く、お客様の信頼を獲得しやすくなります。
また、営業経験があるため「自分で営業活動を行って仕事を獲得する」というフリーランスの特徴と相性が良いのもメリットです。
企業で営業活動を行った経験がない方は「仕事を取る」という部分に苦労します。しかし、企業での営業経験があれば、仕事を獲得するプロセスについては悩まずに済むでしょう。
ITを活用したコンサルティング業務は、決まった正解はありません。提供できるIT技術の枠組みの中から、さまざまなパターンを考案するのが大きな仕事です。
お客様にとって最もニーズを満たす提案をしなければならない難しさがあるため、技術営業の経験が役立つでしょう。
SEの経験がある
SEの経験がある方も、フリーランスITコンサルタントとして活躍しやすいといえます。
IT企業は、主に以下の業務で課題を抱えています。
- ITコンサルタント
- システム運用保守のサポート
- テストフェーズのハンドリング
- システムの要件定義やシステム設計
- 開発スケジュールの作成及びプログラミング
SEはシステム構築の下流工程を担当した経験を持つため、お客様にとって実現性の高いシステム提案ができるのが強みです。
ITに関する十分な知識を持たないコンサルタントは、魅力的ではあるものの実現性の低い提案をしてしまいがちです。
ITはコストをかければかけるほど、複雑なシステムを構築できます。しかし、お客様には予算があるため、実現性を考慮した提案を行わなければなりません。
商材や技術を理解したうえで、お客様のニーズと予算を前提に再現可能なシステムを提案して初めて受注につながります。ITコンサルタントは、限られた予算のなかで実現できる現実的な落としどころの見極めが求められます。
お客様にとって最も魅力的な提案ができるのが、SE経験のあるフリーランスITコンサルタントの強みです。
コロニー株式会社が運営する「Experty」では月額報酬200万円を超えるフリーランス向けのコンサル案件を紹介しています。詳細はこちらからご確認ください。
フリーランスITコンサルタントとして働く際の4つの注意点
フリーランスITコンサルタントとして働きたい方は、以下の4点に注意する必要があります。
- 体調を崩さない
- 貯金を蓄えておく
- ライバルと差別化する
- 無料と有料の仕事のラインを決めておく
1つずつ押さえていきましょう。
①体調を崩さない
当たり前の話ですが、体調を崩さない健康管理は重要です。
体調を崩してスケジュールを遅らせたり、仕事の質が下がったりすれば、企業からの評価はマイナスに振り切れてしまうでしょう。
体調悪化を誤魔化して企業に押しかければ、相手に気を遣わせるだけでなく、病原菌をばら撒きかねません。正社員として企業に勤めていれば、突然の体調悪化でも給与は支払われます。
しかし、フリーランスは休めば休んだ分だけ取り分が減ります。休んでいる間に、ライバルが高単価の仕事をこなしているかもしれません。
企業からの評価を下げないように、健康管理を徹底しましょう。
②貯金を蓄えておく
心身の余裕を維持するためにも、貯金は蓄えておきましょう。
資金が無ければ、衣食住のあらゆる面でダメージを受けます。心の余裕が無くなれば食事を疎かにしてしまい、健康にも悪影響を与えるでしょう。
貯金が目減りしていく現状を不安に思い、知識や資格習得のために高額なセミナーを頼ってしまうかもしれません。未経験者が仕事をこなして報酬を受け取るまで、数か月から1年ほどかかるとされています。
毎月必要な金額を計算し、1年は問題なく過ごせる貯金を蓄えておきましょう。
③ライバルと差別化する
フリーランスITコンサルタントとして活躍するためには、ライバルとの差別化が必須です。
IT業界の企業が抱える課題は幅広いため、広く浅い能力をアピールしても、企業からは注目してもらえません。企業の興味を惹くためには、専門性の強いスキルを持つ必要があります。
IT業界には、AI技術を使い熟した企業から導入し始めた企業まで、さまざまなクライアントが存在します。
IT知識の指導や新システムの導入・改善など、広すぎるコンサルティングに対応しようとすれば、膨大な時間がかかるでしょう。
企業が必要とするスキルを熟達し、自分の有用性をアピールする活動がフリーランスITコンサルタントには不可欠です。
とはいえ、未経験のフリーランスがコンサルティングを必要とする企業を探しても、簡単には見つかりません。
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④無料と有料の仕事のラインを定めておく
未経験者のフリーランスITコンサルタントは、無料と有料の仕事のラインを定めておきましょう。
実績を積むために無報酬で働き過ぎると、時間を無駄にしてしまう可能性があります。コンサルティングの適正な相場を把握できなくなり、自分のスキルに見合わない報酬の仕事を受けてしまうようになります。
ポートフォリオや経歴書には、相談回数や提案書の作成などの無料回数を記載し、無料と有料の仕事のラインを示しておきましょう。しかし、未経験者のフリーランスITコンサルタントに、自信を持って仕事を線引きできる方がどれだけ存在するでしょうか。
自分の経歴やポートフォリオ作成に自信が持てない方には、無料登録できるExpertyがおすすめです。幅広い仕事のプロが在籍しているため、必要なアドバイスをもらいやすい環境です。
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まとめ
本記事では、フリーランスITコンサルタントを目指している方に向けて、フリーランスとして働くメリットとデメリットを解説しました。
フリーランスITコンサルタントとして活躍するためには、ITコンサルタントとしての実績や勤務経験のほか、専門知識や営業スキルが必要です。自身での営業活動に不安がある方や未経験の方は、自分だけで仕事を獲得できるのか不安かもしれません。
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記事監修者の紹介
アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。