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コンサルティング業界の種類とは?

コンサルタントと一言でいっても、コンサルの種類はたくさんあります。今回はコンサルの種類に焦点を当て、コンサルティング業界の種類やキャリアパスについて徹底解説します。

目指しているコンサルタントの種類によって、おこなうべき準備や身に付けておくべき知識はまったく違います。同様に、キャリアパスもまったく違ったものになるため、自分の理想とするキャリアが築けるコンサルタントを目指しましょう。

種類①:戦略コンサルタント

戦略コンサルタントはクライアント企業のなかでも非常に重要な首脳部分に対してコンサルティングをおこなう仕事であり、コンサルティング業界のなかでは花形ともいえる種類です。戦略コンサルタントの仕事内容を見てみましょう。

戦略コンサルタントは、企業の成長戦略に対してコンサルティングをおこないます。戦略コンサルタントのコンサルティングの対象は、企業の首脳陣が決定や発表をおこなう種類の全社的な経営戦略、事業開発です。これらの戦略は、新規事業の立ち上げやM&Aの可否など、会社全体の行く末を左右する重要事項ばかりです。

コンサルティングのために対話をおこなう相手も、社内の一部署ではなく、ほとんどが経営陣になります。そして、ただコンサルティングをおこなうのみならず、クライアントの社内で実際に戦略の実行を担うことも多いでしょう。すなわち戦略コンサルタントは、経験豊富な経営陣を納得させられるだけの頭脳や弁舌を備え、結果をもたらす実力や信頼性を兼ね備えていなければなりません。

戦略コンサルタントを多く扱っているのは、マッキンゼー・アンド・カンパニー、A.T. カーニー、ボストン コンサルティング グループといった、知名度の高い一流のファームです。

採用難易度の高い戦略コンサルタントはその後のキャリアの幅も大変広くなっています。ファーム内でそのままキャリアを積み重ねることもあれば他のファームへの転職も考えられるでしょう。また、ワークライフバランスの重視のため事業会社に転職するケースも多くみられます。中にはベンチャー就職や起業する方も見られます。給与レンジは高額です。

種類②:業務コンサルタント

業務コンサルタントは、業務全般の改善に関わるコンサルタントです。一般的に「コンサル」と言った場合は、業務コンサルタントを指していることがほとんどです。業務コンサルタントの仕事内容について確認してみましょう。

業務コンサルタントが必要とされるのは、多くがIT分野、あるいはアウトソーシングの分野です。

IT分野の場合、デジタル化の推進がスムーズでない企業や、まだデジタル化がおこなわれていない企業に対して、どのように変革をおこなうのか、既存のITシステムをどう使いこなすか、といった概要をアドバイスするのが仕事です。システム開発などが関わる案件はビジネスコンサルタントではなく、ITコンサルタントが受ける形が多いでしょう。ITをはじめとする企業が抱える問題に対して、全般的にアドバイスするのがビジネスコンサルタントです。問題に対して解決方法を提示し、必要ならば外部委託先をコンサルティングします。

種類③:ITコンサルタント

ITコンサルタントは、近年急速に需要が拡大しているコンサルタントです。その背景には、ICTやAIの活用、企業のDX化など、ITの活用幅が急速に広がっている現状があります。ITコンサルタントの仕事内容を見てみましょう。

ITアーキテクト

ITアーキテクトとは、企業の経営戦略に対して最も有効的なITシステムを企画・提案し、導入の段取りをおこなう職種です。システム全体のことをすべて把握したうえで、運用や保守といった面までを総合的に考え、企業に最大限の利益をもたらすものを選定します。

近年急速に技術が発達しているAI、IoTをはじめ、DX推進等に関わるすべての知識と技術を頭に入れたうえで最適なシステムを構築する、IT分野の総合的なエキスパートといえます。

ITPM・PMO

PMはプロジェクトマネージャ、PMOはプロジェクトマネジメントオフィスの略です。

ITPMはIT関連のプロジェクト総責任者です。これに対してPMOは、PMが統括する個々のプロジェクトを現場で指揮し、立ち上げの準備段階から後処理までをマネジメントして、PMを補助する役割を果たします。また「全社的PMO」の場合はPMの補佐としてさまざまなプロジェクトを指揮監督する立場です。

PMとPMOの業務内容には双方似ているところもありますが、いわばプロジェクト全体の「顔」となってステークホルダーとやりとりをするのがPM、「体」となる実働部隊のトップがPMOというイメージです。

多くの場合クライアント企業に入り込み、議事録の作成、必要資料の作成、議論の活性化、リスク・スケジュール管理を行います。そのため、基本的にはクライアントの掛け持ちはせず、ひとつの企業にコミットするケースが大半です。

さらに詳しい内容に関しましてはこちらの記事をご覧ください。

SAP

SAPは、ERPシステムのひとつです。ERPはEnterprise Resources Planningの略で、全社で使える一元化されたシステムのことを指しています。これまで部署ごとにバラバラのシステムを使っていたものが、現在では全社でシステムを一元化し、経営資源を活用する取り組みが進められています。

ERPのうちSAP社で作られたものが通称SAPと呼ばれ、ITコンサルタントのひとつとして「SAPコンサルタント」は高い需要を誇ります。ERPのうちSAPがシェア約57%を占めていますが、SAPコンサルタントは慢性的な人材不足が続いている状況です。こうしたことから、今後もSAPを統括できる人材が求められるでしょう。

SCM

SCMはSupply Chain Managementの略です。SCMとは、サプライチェーン、つまり材料の調達から販売までのすべてをマネジメントするコンサルタントを指しています。適切にマネジメントを行うことで大幅に収益が向上することもある要職です。

SCMコンサルタントは製品を製造する過程を総合的に分析しますが、そのなかには適切なシステムを選定し、最適な運用をおこなうことも含まれています。ITと購買、物流の知識や経験を総合的に活かしたコンサルタントです。

データ

データ専門のコンサルタントは、コンサル型のデータアナリストと呼ばれることもあります。集めたデータを分析し、企業にとって有益な情報をもたらし、情報活用をマネジメントする仕事です。

データコンサルタントはさまざまなデータから、市場動向、顧客の要望などを把握し、需要予測をおこないます。分析結果は経営判断にも直結します。またこれらの分析によって問題解決のための施策をおこなったり、施策の結果を検証したりするのも、データコンサルタントの仕事です。

種類④:財務アドバイザリー系コンサルタント

財務アドバイザリー系コンサルタントは、その名前のとおり、財務に関連した事項を取り扱っています。したがって財務に関連した総合的な専門知識が必要です。具体的にどのような仕事をおこなうのか見てみましょう。

財務アドバイザリー系コンサルタントとは、企業の財務に関わる戦略決定やアドバイスをおこなう仕事です。

代表的な仕事として、M&Aアドバイザリーが挙げられます。これは企業間のM&Aに際して、デューデリジェンスやバリューエションといった価値評価をおこなう仕事です。さらに理想とする形でM&Aを実現できるようアドバイスをしたり、M&Aの相手企業のM&Aアドバイザリーと交渉をしたりします。

また、事業再生や財務面でのコンプライアンス調査、資本調達、さらに財務の面から事業計画策定に携わることも財務アドバイザリー系コンサルタントの業務内容です。コンサルティングにおいてやりとりをおこなうのは企業の財務に関わる部署のみならず、経営陣とのやりとりもあります。

財務アドバイザリー系コンサルタントを多く抱えているコンサルティングファームは、PwCアドバイザリー、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー、KPMGFAS、EYTASなどです。

種類⑤:その他特定領域のコンサルタント

代表的なコンサルタントの種類を挙げてきましたが、このほかにも特定領域に特化したコンサルタントはいくつもあります。特化型、特定領域のコンサルタントにはどのようなものがあるかを見てみましょう。

医療系コンサルタント

特定領域のコンサルタントには、例えば、医療系コンサルタントがあります。医療系コンサルタントは医療分野に関連する問題を解決に導くコンサルタントです。クライアントにはさまざまな医療機関はもちろん、製薬会社、医療機器メーカー、あるいはヘルスケア関連企業も含まれます。経営面での問題を洗い出し、的確なアドバイスをおこなわなければならないため、医療に関する専門知識も多く必要とする仕事です。

医療系コンサルタントを専門的に扱うコンサルティングファームには、メディヴァ、グローバルヘルスコンサルティング、KPMGヘルスケアジャパンなどがあります。

マーケティングコンサルタント

マーケティングコンサルタントも特定領域のコンサルタントです。マーケティングコンサルタントは、各企業の新規・既存事業や商品に対し、マーケティング分野のエキスパートとしてコンサルティングを行います。

コンサルファームでの当該部門でのたたき上げ、もしくは事業会社のマーケティング部門出身者がなるケースが多く、経験なしでの転職は難しいでしょう。

一口にマーケティングコンサルタントといっても、上流の施策やそれに関わるリサーチを行うケースから、MAツール導入支援専門型、webマーケティング専門型等下流にある程度範囲をしぼって支援を行うケースもあります。

組織人事コンサルタント

専門性でいえば組織人事コンサルタントも特定領域のコンサルタントです。組織人事コンサルタントは、企業経営において人や組織といったソフトの面から企業の問題を解決するエキスパートといえます。人事部門から労務部門までをコンサルティングの対象とし、制度改革から問題解決を導く仕事です。中小企業よりも大手企業がクライアントとなることが多いでしょう。

組織人事に強いコンサルティングファームは、マーサージャパン、タワーズワトソン、コーン・フェリー・ヘイグループなどです。

まとめ

コンサルティング業界のなかには、さまざまなコンサルティングが混在しています。特に専門分野に特化したコンサルタントになりたい場合、その分野に関連する幅広く深い知識が必要とされるでしょう。自分がそれまでキャリアを積んできた業界で専門的な知識や経験、資格があるのならば、その分野に特化したコンサルタントとしての未来が開ける、ということでもあります。

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