マーケティングコンサルタントの仕事内容や年収・必要なスキルや資格について解説!
コンサルタントとは、クライアントが抱える問題をクリアするために、課題を見つけ、戦略や改善策を提案し、解決に導くサポートを行う仕事です。
中でもマーケティングコンサルタントと呼ばれる人たちは、クライアントのサービスや商品の売り上げを伸ばすことを専門としています。
特に近年はサービスや商品の差別化が難しくなっており、マーケティングに力を入れる企業が急増しています。
そこで本記事ではマーケティングやコンサルに興味がある方に向けて、仕事内容や年収、求められるスキルや資格について詳しく解説します。
また、そもそも「コンサルティング」と「マーケティング」の違いが分からない方に向けた解説もしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
マーケティングコンサルタントとは?仕事内容と年収
本章では、マーケティングコンサルタントについて以下3つの項目に分けて解説します。
- マーケティングコンサルの仕事内容
- マーケティングコンサルの年収相場
- マーケティングとコンサルの違い
マーケティングやコンサル業界に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
マーケティングコンサルの仕事内容
マーケティングコンサルの仕事は、主に4つの業務から成り立ちます。
【マーケティングコンサル|4つの業務】
- クライアントの業界の市場調査・情報収集
- 情報整理・分析を行い、クライアントの課題を見つける
- マーケティング戦略を策定・提案し、実行する
- 結果を元にさらなる改善策の提案・検証を行う
クライアントの要望や、提供するサービス・商品内容によっては「1と2だけ」「3まで」といった部分的にコンサルを行う場合もあります。
マーケティングコンサルにおいて特に重要なのは市場調査などの情報収集です。
集めた情報をもとに「クライアントの強み」「顧客ニーズ」「競合他社の特徴」「クライアントの真の顧客」などを明確にして戦略を立てる必要があります。
また、必要に応じてコンサルタントが講師として、クライアントにマーケティング研修を行うケースもあります。
マーケティングコンサルの年収相場
マーケティングコンサルの年収相場は、約400〜1,200万円です。
マーケティングコンサルの働き方は多種多様で、経験や実績によって年収も異なります。
大手コンサルティングファームに在籍している場合は、30代で約800〜1,200万円が相場で、事業会社やマーケティング会社のコンサルタントは約400〜800万円が相場です。
あくまで相場なので1,000万円以上の方もいます。
コンサルは、スキル次第で報酬も上がっていくため、他の業種に比べると年収は高い傾向にあります。
また、ファーム(会社)に所属しているコンサルタントと、フリーのマーケティングコンサルタントでも年収に差があります。
フリーランスの方が年収が高い傾向にある
一般的に、フリーランスのコンサルタントの方が年収が高いと言われています。
フリーランスになるとファーム在籍時の2倍の年収になることも珍しくありません。
さらにマーケティングコンサルの場合、日本企業はマーケティングに詳しいコンサルタントが少ないため、案件次第では毎月100万円程度を安定して稼ぐことも可能です。
ただしフリーランスの場合、営業をしつつコンサルティングを進める必要があるため、マネジメントスキルが求められます。
営業にリソースを費やしすぎて、コンサル業務で結果を出せなければ本末転倒です。
そのため、まずはフリーランスエージェントの利用がおすすめです。
Expartyでは、幅広い領域から低マージン・高額案件を安定して紹介しています。
コンサルティング未経験の方でも、プロジェクトの進め方やコンサルティングの基礎についてサポートを行っているため、安心して業務にあたれます。
ライフスタイルに合わせた案件の紹介も可能なので、フリーランスとして活躍を考えている方は利用してみてください。
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マーケティングとコンサルの違い
マーケティングとコンサルティングは混同されがちですが、目指すゴールが異なります。
【マーケティングの仕事内容】
主に事業会社などに在籍し、社内のマーケティング担当として、「自社のサービスや商品の開発・改善・販路拡大」を目指します。
具体的な業務としては、顧客層の調査、市場調査、ターゲット設定、プロモーション戦略の提案と実行などです。
【コンサルティングの仕事内容】
一般的にコンサルティングは、「クライアント企業の経営上の問題点を見つけ、解決するための情報収集・分析を行い、改善策を提案・実行する仕事」です。
マーケティングもコンサルティングも、企業が抱える問題を解決する仕事なので、同じように見られがちです。
しかしマーケティングは「商品やサービスの開発・販路拡大」、コンサルティングは「経営に関する問題の解決」がゴールなので、取り組むべき業務が異なります。
マーケティングコンサルタントの6つの種類
マーケティングコンサルタントの業務は多岐にわたります。
そのため、同じマーケティングコンサルタントでも専門とする分野が分かれており、主に以下6種類に分類されます。
- 戦略系マーケティングコンサルタント
- 調査系マーケティングコンサルタント
- 新規事業開発系マーケティングコンサルタント
- プロモーション系マーケティングコンサルタント
- SNS運用系マーケティングコンサルタント
- ブランディング系マーケティングコンサルタント
マーケティングコンサルに興味がある方は、種類や仕事内容を参考にしてみてください。
戦略系マーケティングコンサルタント
マーケティング全般に関するコンサルティングを行います。
そのため、経営についての課題解決に向けたコンサルティングが多くなります。
【具体的な仕事内容】
- クライアント企業の業界調査や市場調査
- クライアント企業の競合他社の調査
- クライアント企業の風土や組織体制を把握
- 解決の糸口となる課題を見つける
- 経営戦略・改善策の提案と実行 など
マーケティングコンサルと言えど、時にはクライアント企業の組織体制や業務フローを改善させることも必要なため、経営戦略のコンサルティングを行う場合もあります。
調査系マーケティングコンサルタント
クライアント企業が扱う商品やサービスを、より効率的・効果的に販売するためには何が必要なのか?明らかにする仕事です。
【具体的な仕事内容】
- クライアント企業の顧客調査
- 顧客ニーズや、顧客像の明確化
- 市場規模の調査、算定 など
調査する上で、顧客や関係者へのヒアリングやアンケート調査を実施することも多々あります。
新規事業開発系マーケティングコンサルタント
新規事業開発は、企業の経営企画部門が担当することが多いですが、マーケティングコンサルタントが活躍しているケースもあります。
顧客が何を求めているのか調査し、新しい事業やサービス、商品開発の手助けを行います。
【具体的な仕事内容】
- ニーズ調査や分析
- 売上の算出
- ディスカッションやワークショップの実施
- アイデア発想のサポート
- 商品リリースのサポート など
クライアント企業が抱える「固定概念から抜け出せない」「リスクばかりに目を向けてアイデアに目新しさがない」といった問題を解決する仕事と言えるでしょう。
プロモーション系マーケティングコンサルタント
近年、多くの企業でDX化が進んでおり、マーケティング領域ではより重要視されています。
従来は看板やテレビコマーシャル、雑誌や新聞などのメディア露出が主なプロモーション活動でしたが、現在はSNSを活用したデジタルマーケティングが主流になりつつあります。
そのため、デジタルツールの導入やサポートを行うことが多いです。
その他の仕事内容は以下の通りです。
【具体的な仕事内容】
- クライアント企業のブランドイメージ調査
- 売上額、顧客数、認知度を元にした適切なプロモーション手段の決定
- 顧客へのアプローチ手段やタイミングの検討や策定 など
SNS運用系マーケティングコンサルタント
クライアント企業の顧客となり得る消費者は、SNSの情報を元に商品やサービスを購入・利用するケースが非常に多いです。
そのため、近年はInstagramやX(旧Twitter)などで企業公式アカウントを運用し、顧客向けの情報発信を行うことが当たり前になっています。
通常、企業の従業員が運用することが多いですが、SNSに強い専門のマーケティングコンサルタントがサポートに入るケースがあります。
【具体的な仕事内容】
- 各SNSの特徴を加味した運用戦略の策定
- トレンドの把握
- SNSでの情報発信内容の方針の策定
- コンサル実施後の分析やレポートの提出 など
SNSマーケティングコンサルは、SNS運用代行と混同されがちですが、SNS運用代行は投稿の作成や投稿作業などの実務を行うため、マーケティング戦略やデータ分析をするコンサルティングとは業務内容が異なります。
ブランディング系マーケティングコンサルタント
クライアント企業が、顧客に感じてほしいブランドイメージを作るためのサポートを行います。
時にはデザイン会社と連携してコンサルティングを行うケースもあります。
【具体的な業務内容】
- クライアント企業の商品やサービスのイメージ調査
- 競合他社との差別化戦略の策定と実施
- 海外進出に向けた現地向けのブランディングコンサル
- 顧客向けのイベントの企画や運営 など
以上のように、マーケティングコンサルには様々な領域があり、コンサルタントはノウハウを駆使してクライアントの希望を実現させなければいけません。
マーケティングコンサルの場合、デジタル技術にうまく対応できていない企業をサポートするため、経営戦略や人事コンサルなどに比べると、コンサルタントが少ない傾向にあります。
そのためコンサルティング業務が未経験の方が、フリーランスとしてマーケティングコンサルを行う場合も多いです。
フリーランスの場合、コンサルと並行して営業活動をする必要があります。
マーケティングコンサルにリソースをかけたい方は、フリーランスエージェントの活用がおすすめです。
Expertyでは様々なマーケティングコンサルティングの案件紹介を行っています。
登録するだけで、案件内容が見れるので、ぜひ一度確認してください。
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マーケティングコンサルタントになるために必要な3つのスキル
マーケティングコンサルタントになるためには、以下の3つのスキルがあることが望ましいです。
- 情報処理・論理的思考スキル
- 経営に関するスキル
- 消費者理解・トレンドの把握スキル
マーケティングコンサルに関わらず、様々な業界のコンサルで必要なスキルになります。
コンサルタントとして成功していきたい方はぜひ参考にしてください。
情報処理・論理的思考スキル
クライアント企業の具体的な課題を見つけるためには、情報収集と分析が欠かせません。
さらに、クライアントに納得してもらえる戦略や改善策の提案を行う必要があります。
そのため、集めた情報を整理・分析し仮説を立て、筋道の通った戦略や改善策を策定するスキルが必要です。
コンサルタントとして最も重要なスキルと言えます。
経営に関するスキル
マーケティングコンサルでは、経営層のサポートに入るケースもあります。
この場合、クライアント企業の経営戦略を理解した上で、適切な改善策の提案をしなければいけません。
そのため、経営戦略・財務・人事・営業など幅広い分野の知識が必要とされます。
企業の経営戦略を深く理解できると、より充実したコンサルティングが行えるため、クライアントからも喜ばれます。
マーケティングコンサルタントが必ずしも経営に関わるわけではないですが、知識があればコンサルタントとしてのキャリア設計の幅も広がるでしょう。
消費者理解・トレンドの把握スキル
クライアント企業の業績アップや販路拡大の戦略を練るには、消費者理解やトレンドの把握が必要不可欠です。
「クライアント企業の顧客は何を求めているのか?」「どこから商品の購入やサービスの利用登録をしているのか?」を十分に理解できなければ、プロモーション方法やSNSの運用戦略は提案できません。
またトレンドを把握することで、より効率的で効果的な戦略を提案することが可能です。
以上の通り、マーケティングコンサルでは幅広い分野の専門知識が求められます。
そのため、専門知識を学ぶ一環として資格を取得しているコンサルタントも少なくありません。
そこで次の章では、マーケティングコンサルタントにおすすめの資格について紹介します。
マーケティングコンサルタントにおすすめの資格4選
マーケティングコンサルタントにおすすめの資格は以下の4つです。
- 販売士検定
- 販路コーディネータ
- マーケティング・ビジネス検定
- ネットマーケティング検定
転職時にも役に立つので、興味のある方は参考にしてみてください。
販売士検定
日本商工会議所が運営している、小売業や流通業に関する資格です。
3級では接客マナーや販売技術など、現場での接客業務に関する内容が多く、2級では管理者クラスを目指した従業員の育成や指導・仕入れや在庫管理について問われます。
1級では商品企画や予算の策定などのマーケティング知識全般、さらに人事・労務・財務管理といった経営戦略に関わる内容が問われます。
【参考】販売士試験
販路コーディネータ
マーケティングにおける幅広い知識が学べる資格です。
サービスや商品にマッチした販路の選定、販路の開拓や商品開発の助言・指導についてより深くノウハウを学ぶことができます。
3級から1級まであり、1級になると事業戦略・商品戦略・販売戦略に関する幅広い知識が必要になります。
研修も行っているため、独学が不安な方でも適切に知識を身につけることが可能です。
【参考】販路コーディネーター試験
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティングの基礎知識から応用まで幅広く学べる資格です。
特定の業界や業種にとらわれず、幅広い分野で役立つマーケティング知識を身につけることができ、SNSマーケティングに関する最新の手法や事例も学べます。
C〜A級まであり、より実践的な内容となっているため転職や就活にも役立ちます。
【参考】マーケティング・ビジネス実務検定
ネットマーケティング検定
SNSやWEBマーケティングに関する専門知識が身につく資格です。
セキュリティ対策やプログラミングなどのインターネット技術に関する内容や、効果的なネット広告の使い方、データ解析の基本や関連法規まで学べます。
ネットマーケティングにおける幅広い知識が身につくため、コンサルタントとしてより高いスキルを持っていることをアピールできます。
キャリアパスにも役立つ資格と言えるでしょう。
【参考】ネットマーケティング検定
マーケティングコンサルタントの高待遇・好条件探しはExperty
未経験からマーケティングコンサルタントへ転職する場合は難易度が上がるため、希望する条件に見合わない案件も多いです。
しかしExpartyでは、紹介する案件の半数以上が100万/月以上で、マーケティング分野の案件も多数紹介可能です。
コンサルティングの基礎やプロジェクトの進め方についても担当者がレクチャーするため、マーケティングの専門知識をフルに発揮することができます。
面談を行ったのち、最短1週間で希望条件に見合った案件の紹介が可能なため、すぐに業務を開始できます。
マーケティングコンサルタントとしてキャリアアップを目指す方は、ぜひ活用してみてください。
まとめ|マーケティングコンサルタントは未経験でもスキルがあればチャレンジできる
マーケティングコンサルタントは幅広い領域の知識が必要なことから、仕事内容も多種多様です。
時には経営戦略のコンサルも行うため、実績や経験を積めばコンサルタントとしてのキャリアも広がりやすいです。
また、コンサルティングが未経験の方でも、マーケティングに関する高い専門知識を持っていれば転職に有利でしょう。
営業活動にリソースを割けない方や、好条件の案件を獲得したい方は、エージェントの活用も検討してみてください。
記事監修者の紹介
アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。