PMOが派遣で働くメリット・デメリットとは?高収入を目指す方法

「PMOは派遣で働ける?」「派遣PMOの収入はどれくらい?」と疑問をお持ちの方はいませんか?

PMOは派遣でも働くことが可能です。

ただし、派遣として働く場合は、報酬が低い可能性がある点や自由な働き方を実現しにくい点について留意する必要があります。

今回の記事では、PMOに関する基礎知識、PMOが派遣で働くメリット・デメリット、フリーランスPMOをおすすめする理由について解説します。

派遣の働き方に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

PMOとは

 

PMO(Project Management Office:プロジェクト・マネジメント・オフィス)とは、企業・組織内のプロジェクトを横断的に支援する部門や組織のことです

コンサルティング業界においては、PMOの業務を行うコンサルタント人材のことをPMO(もしくはPMOコンサルタント)と呼ぶことがあります。

PMOにはプロジェクトに参画し、PMを後方支援したり、品質を管理したりしてプロジェクトを成功に導く役割が期待されます。

PMOの基本的な知識については、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:PMOとは?プロジェクトの命運を握るコンサルタントの役割・求められるスキルについて

PMOの働き方

PMOには、以下のようにさまざまな働き方があります。

  • コンサルティングファームで正社員として働く
  • 契約社員として働く
  • フリーランスとして独立する
  • 本業とは別にPMOの副業案件を請け負う

本記事では、派遣契約を結んで働くPMOに焦点をあてて、基本的な情報を解説します。

PMOは派遣で働ける?

 

近年はPMOへの需要が高まっており、正社員以外にもフリーランスや派遣社員など多様な契約形態の人材を活用しようとする動きが広まっています

そのため、PMOは派遣で働くことが可能です

派遣会社に登録して、クライアントのプロジェクトに参画します。

それでは、どうしてPMOへの需要が高まっているのでしょうか?

PMOの需要が高い理由

①ITプロジェクトの成功率が上がるから

PMOを設置することで、ITプロジェクトの成功率が向上します(PMOの支援対象はIT領域に限りませんが、実際にはシステム開発やツールの導入・最適化などのITプロジェクトを支援することが多いです)。

2003年に日経クロステックが実施した調査では、ITプロジェクト成功率は26.7%でした。

一方、PMOが普及した2018年調査ではITプロジェクト成功率は52.8%に上昇しています。

このことから、PMOを設置することでITプロジェクトが成功する可能性を高めることが可能です。

参照:日経クロステック「プロジェクト成功率は26.7% 2003年情報化実態調査参照:日経クロステック「システム開発プロジェクトの5割が失敗、1700件を独自分析

②PMO人材が不足しているから

PMOへの需要が高まっている背景には、人材不足が課題視されている現状が挙げられるでしょう。

PMOは慢性的に人材不足ですが、大規模なITプロジェクトの数は増加しています。

そのため、正社員のみならず、契約社員やフリーランスなどさまざまな勤務形態のPMOを活用しようとする企業が多く見られるのです。

派遣PMOの相場は?

派遣PMOの相場は「700万円程度」です

ただ、プロジェクトの内容や個人のスキル、実績によって年収は変わってきます。

派遣社員の平均年収が「377万円程度」であることを考えると、派遣PMOの年収は高い傾向にあるでしょう。

ちなみにフリーランスPMOの場合、平均年収は「1,000万円以上〜」です。

そのため、高収入を目指したい方はフリーランスの働き方の方が合っているかもしれません。

PMOが派遣で働くメリット

 

PMOが派遣で働くメリットはあるのでしょうか?

以下で、詳しく確認していきましょう。

派遣会社のサポートを受けられる

PMOは個人で活動するフリーランスとは異なり、派遣会社に登録して仕事を行います。

そのため、派遣会社からのサポートを利用することが可能です。

例えば、仕事探しやトラブル発生時の対処、スキルアップの機会などをサポートしてもらえます。

「個人での活動だと不安」「サポートを利用したい」という方は、派遣の働き方が向いているかもしれません。

仕事の条件を選べる

PMOが派遣で働くメリットとして、仕事の条件を選べる点が挙げられるでしょう。

例えば、勤務地や勤務日数、勤務時間、仕事内容などを選択可能です。

正社員と比較すると、より自由度の高いライフスタイルを実現できるため、仕事とプライベートを両立させることができます

自由度の高さに関しては、フリーランスの働き方と共通しています。

自分で案件探しから事務作業まで対応したい方はフリーランス、サポートを受けながら仕事に取り組みたい方は派遣が向いているでしょう。

さまざまな企業で経験を積める

さまざまな企業で経験を積める点も、PMOが派遣で働くメリットのひとつです。

正社員として就職することが難しい業界や企業でも、派遣向けの求人であれば応募しやすくなります

また、派遣には契約期間が定められています(契約終了後も継続するパターンもあります)。

契約期間が定められている分、定期的に職場を変えやすいでしょう。

PMOが派遣で働くデメリット

 

それでは、PMOが派遣で働く場合はどのようなデメリットがあるのでしょうか?

報酬が低い可能性がある

PMOが派遣で働く場合、収入が低くなる可能性があります。

フリーランスの平均年収が「1,000万円以上」であるのに対し、派遣PMOの平均年収は「700万円程度」です。

もちろん、PMOへの需要が高まっていることから、全国平均年収と比較すると両者ともに高収入と言えます。

しかし、フリーランスも自由度の高い働き方を実現できるため、収入アップを叶えたい人はフリーランスの方が向いているかもしれません。

自由な働き方を実現しにくい

PMOが派遣で働く場合でも、自由な働き方を実現することは可能です。

しかし、実際は稼働率が100%の求人が多く、正社員と変わらない働き方をしている派遣の方も少なくありません

そのため、「短い稼働時間で高収入を目指したい」という方は、派遣よりもフリーランスが向いているでしょう。

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フリーランスPMOをおすすめする理由

 

それでは、フリーランスPMOとして働くことでどのようなメリットを得られるのでしょうか?

以下で、フリーランスPMOをおすすめする理由を紹介します。

報酬が高い

先述した通り、フリーランスPMOの平均年収は派遣よりも高い傾向にあります。

フリーランスPMOになれば、1,000万円以上の年収を実現できる可能性も高いです

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自由な働き方を実現できる

フリーランスPMOの方が派遣よりも自由度の高い働き方を実現しやすいかもしれません。

フリーランスPMOの場合、クライアントは業務を個人に完全に委託します。

しかし、派遣の場合は業務を指示する役割はクライアントが担います。

そのため、フリーランスPMOの方が自分のペースで仕事を進められるでしょう

場所や時間にとらわれない働き方を実現したい方は、フリーランスPMO向けの案件を探してみてください。

プロジェクトに集中できる

企業に所属している場合、PMOとしての業務以外にも社内イベントに参加したり、仕事以外のコミュニケーションを取ったりする必要があります。

しかし、フリーランスPMOの場合はプロジェクトのみに集中することが可能です

クライアントとも業務に関連する連絡以外は頻繁に取る必要がありません。

人間関係で悩んでいる方や、仕事とプライベートにメリハリをつけたい方は、フリーランスPMOとしての働き方を検討すると良いでしょう。

フリーランスエージェントを活用しよう

フリーランスPMOとして働く場合、フリーランスエージェントを活用することをおすすめします。

フリーランスエージェントとは、クライアントとフリーランスの橋渡し的な役割を担うサービスです

これまでの経歴や実績に基づいて最適な案件を提案してもらえます。

また、事務作業や営業代行のサービスを受けることも可能です。

時間を効率的に管理しやすくなり、PMOの業務に集中できます。

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まとめ

今回の記事では、PMOの派遣としての働き方に興味がある方に向けて、派遣の平均年収や派遣として働くメリットとデメリットを紹介しました。

PMOの派遣は派遣会社のサポートを受けられたり、さまざまな職場を経験できたりなどのメリットがあります。

一方で、フリーランスよりも収入が低い、自由な働き方を実現しにくいなどの点が懸念されるでしょう。

さまざまな勤務形態のメリットとデメリットを理解して、自分に合った働き方を実現してみてください。

記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。