PMOスペシャリスト認定資格とは?概要や難易度、勉強法を徹底解説
プロジェクト管理のスキルを高めたい、でもどの資格を取ればいいのか迷っていませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、PMOスペシャリスト認定資格です。
この資格は、初級から上級まで段階的に学べる構成で、キャリアアップに直結します。
本記事では、PMOスペシャリスト認定資格の概要や難易度、試験情報、効果的な勉強法、そして資格取得後のキャリアパスまで解説します。
プロジェクト管理のスキルを高めたい場合や、PMOスペシャリスト認定資格について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
PMOスペシャリスト認定資格とは
PMOスペシャリスト認定資格は、プロジェクト管理のスキルを証明します。
まずはどのような資格なのか、基本的な情報を確認していきましょう。
資格の種類と特徴
PMOスペシャリスト認定資格には、2つのランクがあります。
それぞれの特徴を紹介します。
資格種類 | レベル | 目的 | 取得方法 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
PMOスペシャリスト(★) | 初級 | PMOの基本的な知識を習得 | eラーニング、試験合格 | 基礎から学べる初心者向け |
PMOスペシャリスト(★★) | 上級 | プロジェクトマネジメントの高度な知識と技術を習得 | PMOスペシャリスト(★)合格後、本資格試験に合格 | 実務に即した知識と技術を証明 |
PMOスペシャリスト(★)は、初心者向けの資格です。
PMOの基本的な知識を学ぶことができます。
eラーニングで学習し、試験に合格すれば取得可能です。
初級なので、プロジェクト管理の世界に足を踏み入れたばかりの方におすすめです。
一方、PMOスペシャリスト(★★)は、上級者向けの資格です。
より高度な知識と技術を習得できます。
PMOスペシャリスト(★)を取得した後に挑戦できる資格なので、ステップアップを目指す方に適しています。
資格取得のメリット
PMOスペシャリスト認定資格を取得すると、さまざまなメリットがあります。
1. プロジェクトマネジメントの専門知識を体系的に学べる
この資格を取得することで、プロジェクトマネジメントの基礎から応用まで、体系的に学ぶことができます。
これにより、実務で即戦力として活躍できる知識とスキルを身につけることが可能です。
2. 転職や就職活動で有利になる
PMOスペシャリスト認定資格は、ITやWeb関連企業を中心に、プロジェクト管理能力の証明として高く評価されます。
資格を保有することで、自分のスキルを客観的にアピールでき、採用の際の大きな強みとなるでしょう。
3. 資格手当が支給される場合がある
一部の企業では資格手当が支給される制度があります。
具体的には、月額5,000円から10,000円程度の手当が付与されるケースもあり、資格取得が収入面でもプラスになる可能性があります。
4. 自信とモチベーションが向上する
資格取得は、自分のスキルを再確認する良い機会となり、自信を高める効果があります。
また、プロジェクト管理の知識を身につけることで、日々の仕事への取り組み方が変化し、チームのパフォーマンス向上にもつながります。
PMOスペシャリスト認定資格の難易度
PMOスペシャリスト認定資格の難易度は、段階によって異なります。
初級から上級まで、着実にスキルアップできる構成になっています。
それぞれの難易度を詳しく見ていきましょう。
PMOスペシャリスト(★)の難易度
PMOスペシャリスト(★)は、比較的取得しやすい資格です。
合格率は約80%です。
プロジェクト管理の基礎知識があれば、十分に挑戦できるでしょう。
eラーニングで学習できるため、自分のペースで進められることが特徴です。
試験問題は、基本的な用語や概念の理解を問うものが中心です。
実務経験がなくても、しっかり勉強すれば合格できる可能性が高いでしょう。
PMOスペシャリスト(★★)の難易度
PMOスペシャリスト(★★)は、難易度が高く、合格率は約40%です。
これは、より実践的な知識や応用力が求められるためです。
この試験では、単なる暗記では対応できません。
実務経験が試験対策の鍵となり、実際のプロジェクトで得た知識やスキルが重要です。
特徴的なのは、ケーススタディを用いた問題が出題される点です。
複雑な状況の中で、適切な判断を下す力が問われます。
そのため、理論だけでなく、実務で培った判断力や応用力が求められる試験です。
合格を目指すには、プロジェクトマネジメントの理論と実務の両方をしっかりと押さえ、バランス良く学習することが必要です。
他の関連資格との比較
PMOスペシャリスト認定資格は、他のプロジェクトマネジメント関連資格と比べて取得しやすいと言えます。
たとえば、PMPは国際的に認知度が高い反面、要求される知識レベルも高くなります。
一方、PMOスペシャリスト認定資格は日本の実情に即した内容で学べるのが特徴です。
難易度は決して低くありませんが、段階的に学べる点がPMOスペシャリスト認定資格の強みです。
自分のペースでスキルアップできるので、長期的なキャリア形成に役立つでしょう。
PMOスペシャリスト認定資格の試験について
PMOスペシャリスト認定資格の試験は、PMOスペシャリスト(★)とPMOスペシャリスト(★★)で問題数などに違いが見られます。
以下の表で概要を確認しましょう。
項目 | PMOスペシャリスト(★) | PMOスペシャリスト(★★) |
---|---|---|
試験形式 | CBT方式 | CBT方式 |
問題数 | 50問 | 20問 |
試験時間 | 90分 | 120分 |
合格基準 | 80%以上の正答率 | 70%以上の正答率 |
試験日 | 随時 | 随時 |
受験料 | 11,000円(税込)~ | 11,000円(税込)~ |
それでは、各項目について詳しく見ていきましょう。
試験形式と問題数
両資格ともコンピューターを使用したCBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。
PMOスペシャリスト(★)は50問、PMOスペシャリスト(★★)は100問出題されます。
PMOスペシャリスト(★)では基礎的な知識を問う問題が中心です。
一方、PMOスペシャリスト(★★)では実践的な応用力を試す問題も多く出題されます。
選択式の問題が主ですが、PMOスペシャリスト(★★)では記述式の問題が含まれます。
実務に即した判断力が問われるので、しっかりと準備が必要です。
試験時間
PMOスペシャリスト(★)は90分、PMOスペシャリスト(★★)は120分の試験時間が設けられています。
PMOスペシャリスト(★)は1問あたり約1分で解答する計算になります。
PMOスペシャリスト(★★)は問題数が少なくなり、時間も長くなりますので、じっくり考える必要があります。
合格基準
PMOスペシャリスト(★)は80%以上、PMOスペシャリスト(★★)は70%以上の正答率で合格となります。
PMOスペシャリスト(★)の方が若干高めの基準ですが、難易度が低いため妥当な設定と言えるでしょう。
受験資格
PMOスペシャリスト(★)には特に受験資格はありません。
プロジェクト管理に興味がある方なら誰でも挑戦できます。
一方、PMOスペシャリスト(★★)はPMOスペシャリスト(★)の資格を取得していることが条件となります。
試験日程
両資格とも、年間を通じて受験可能です。
テストセンターの空き状況に応じて、好きな日時を選べます。
自分のペースで学習を進め、準備が整ったタイミングで受験できるのが特徴です。
受験料(費用)
受験料はPMOスペシャリスト(★)とPMOスペシャリスト(★★)で異なります。
また、教材費もかかるため、事前に用意しておきましょう。
項目 | PMOスペシャリスト(★) | PMOスペシャリスト(★★) |
---|---|---|
教材料金(会員)(税込) | 10,780円 | 13,200円 |
教材料金(一般)(税込) | 13,200円 | 18,700円 |
初回受験料(会員)(税込) | 9,900円 | 11,000円 |
初回受験料(一般)(税込) | 14,300円 | 16,500円 |
再受験料(会員)(税込) | 3,300円 | 3,500円 |
再受験料(一般)(税込) | 5,500円 | 5,500円 |
なお、PMOスペシャリスト(★)の教材は、約4時間の映像型教材とクイズ教材が提供されます。
一方、PMOスペシャリスト(★★)では、約5時間の映像型教材となっています。
両方とも6ヵ月間何度でも受講可能です。
申込方法
申し込みは、一般社団法人日本PMO協会のウェブサイトから行います。
会員登録をし、希望の試験日時とテストセンターを選択します。
支払いはクレジットカードか銀行振込で行えます。
申し込み後のキャンセルや日程変更にも対応していますが、期限があるので注意が必要です。
参考:【認定資格】PMOスペシャリスト(★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMOル
参考:【認定資格】PMOスペシャリスト(★★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO
PMOスペシャリスト認定資格の勉強方法
PMOスペシャリスト認定資格の取得には、効果的な学習戦略が不可欠です。
適切な勉強時間の確保とさまざまな学習リソースの活用が、合格への近道となるでしょう。
推奨される勉強時間
資格取得を目指す方には、最低でも50時間の学習時間を確保することをおすすめします。
この時間は、NPMO認定教材の学習と自己学習に充てられます。
毎日1時間程度の学習を2ヵ月間続けることが理想的です。
しかし、個人の経験や知識レベルによって必要な時間は変わります。
PMの経験が豊富な方なら、30時間でも十分なケースもあるでしょう。
逆に、初心者の方は70時間以上必要になる可能性もあります。
効果的な学習方法
一般社団法人日本PMO協会の認定教材の活用が、最も効果的な学習方法です。
この教材は、試験範囲を網羅しており、重要ポイントが分かりやすくまとめられています。
繰り返し視聴することで、理解度が上がるでしょう。
補充をしたい場合は、市販の参考書や問題集にも取り組んでみてください。
複数の教材を併用することで、多角的な視点が身につきます。
特に過去問の演習は試験傾向の把握に役立ちます。
参考:資格更新用教材(映像型eラーニング教材) – 日本PMO協会|NPMO
オンライン学習リソースの活用
インターネット上には、PMOに関する豊富な学習リソースが存在します。
オンライン講座や動画教材を活用すれば、時間や場所を選ばず学習できます。
PMO関連のブログやフォーラムも貴重な情報源です。
他の受験者との情報交換や経験者のアドバイスは、モチベーション維持に役立ちます。
また、NPMOが提供するウェビナーや勉強会にも積極的に参加しましょう。
最新の情報や専門家の知見を得られる機会になります。
どのような学習方法を選ぶにしても効果を上げるには、自分に合った方法を見つけることが大切です。
さまざまな方法を試し、最適な学習スタイルを確立してください。
PMOスペシャリスト認定資格取得後のキャリアパス
PMOスペシャリスト認定資格を取得すると、キャリアの可能性が大きく広がります。
具体的にどのようなキャリアパスがあるのか、ご紹介します。
PMO業界で働く
資格取得後は、PMO業界で活躍できます。
大手IT企業や金融機関など、多くの組織がPMO人材を求めているため、プロジェクト管理のスペシャリストとして、重要な役割を担うチャンスです。
また、PMOとして働くことで、さまざまなプロジェクトに携わる機会も増えるでしょう。
経験を積むごとに、より高度な案件を任されるようになり、キャリアアップの道が開けていきます。
上位資格へステップアップする
先述のとおり、PMOスペシャリスト(★)取得者は、次のステップとしてPMOスペシャリスト(★★)を目指してみてください。
より高度な知識と技術を習得することで、キャリアの幅が更に広がります。
また、将来的には、国際的に認知度の高いPMP(Project Management Professional)資格の取得も視野に入れてみましょう。
国際的な資格を取得すれば、グローバルな舞台でのキャリアアップも可能です。
他のPMO関連資格も取得する
PMO関連の他の資格取得も、キャリアアップの有効な手段です。
たとえば、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)やPRINCE2(PRojects IN Controlled Environments)などがあります。
これらの資格を組み合わせることで、より幅広い知識とスキルを身につけられます。
多角的な視点を持つプロフェッショナルとして、価値が高まるでしょう。
PMOとして働きたいならExpertyがおすすめ
PMOスペシャリストとしてキャリアを築きたい方には、Expertyの利用がおすすめです。
Expertyは、高度なスキルを持つIT人材と企業をつなぐ、フリーランスDX/ITエンジニア・PM/PMO・コンサルタントに特化したエージェントです。
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Expertyを利用することで、自分のスキルや経験に合った魅力的な案件に出会えるチャンスが広がります。
さまざまな企業でプロジェクト管理のプロフェッショナルとして活躍できる機会に巡り合えるでしょう。
また、Expertyは柔軟な働き方をサポートしています。
フリーランスとして独立を目指す方はもちろん、副業としてPMOの仕事を探している方にも最適です。
PMOスペシャリスト資格をまだ取得していない方へ
資格を取得していなくても、まずは実務経験を積むことが重要です。
Expertyには、初心者でも挑戦できる案件や実務を通じてスキルを磨けるプロジェクトも掲載されています。
まずは、案件をチェックして自分に合ったものに取り組んでみましょう。
PMOスペシャリストとしての経験を積みたい方や、キャリアアップを目指す方は、ぜひExpertyに登録してみてください。
新しい可能性が広がる一歩を踏み出しましょう。
まとめ
PMOスペシャリスト認定資格は、プロジェクト管理のスキルを証明できる資格です。
PMOスペシャリスト(★)とPMOスペシャリスト(★★)の2段階で構成されており、自分のペースでスキルアップできるのが特徴です。
効果的な学習方法を活用し、しっかりと準備すれば、十分に合格可能です。
資格取得後は、PMO業界での活躍や上位資格へのステップアップなど、さまざまなキャリアパスが開けます。
プロジェクト管理のプロフェッショナルを目指す第一歩として、ぜひPMOスペシャリスト認定資格にチャレンジしてみてください。
なお、Expertyを活用すれば、PMOスペシャリストとしての経験を積む機会も広がりますので、ぜひ登録してみてください。
記事監修者の紹介
アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。