戦略コンサルタントは副業できる?大手ファームの事例を紹介!

「戦略コンサルタントは副業できる?」
「BIG4などの大手コンサルティングファームでは副業は認められている?」
と疑問をお持ちのコンサルタントはいませんか。
多様な働き方が広まりつつある昨今、副業をスタートするコンサルタントが多く見られるようになりました。
しかし、注意点や手順を理解せずに副業を始めてしまうと後悔する可能性があります。
そこで今回の記事では、大手コンサルティングファームにおける戦略コンサルタントの副業事情や副業案件例を紹介します。

目次
戦略コンサルタントとは

戦略コンサルタントとは、クライアント企業の中長期経営戦略、および事業戦略などのコンサルティングを行う職種のことです。
会計や人事、マーケティングなどの専門的な分野に携わることも多く、クライアント企業の経営層に向けて専門家としての知見を提供します。
戦略コンサルタントの基礎知識については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:戦略コンサルタントとは?仕事内容や年収・必要なスキル・向いてる人の特徴を解説
戦略コンサルタントは副業できるのか?

結論から述べると、戦略コンサルタントが副業できるかはコンサルティングファームによって異なります。
近年は副業を認める企業が増加しており、副業を始めるコンサルタントも多く見られるようになりました。
しかし、コンサルティングファームによっては、本業の業務に支障が出るなどの理由で副業を禁止しているケースがあります。
そのようなコンサルティングファームで副業を始めてしまうと、懲戒免職となる可能性があるため、副業を始める前に必ず就業規則を確認しましょう。
戦略コンサルタントが副業でできる仕事内容
戦略コンサルタントが副業で行う仕事内容は、以下の通りです。
- アドバイス・提案
- リサーチ・分析
- 戦略策定・実行
戦略コンサルタントにはクライアント企業の課題に対して、リサーチを行った上で戦略策定や提案を行う役割が期待されます。
基本的には本業の戦略コンサルタントと仕事内容は大きく変わりません。
ただ副業の場合、上記全てに対応するのではなく、特定の業務のみを担当するスポットコンサルタントとして働く人も少なくありません。
戦略コンサルタントが副業をするメリット
戦略コンサルタントが副業を始めるメリットを確認していきましょう。
- コンサルティング経験を積める
- 自分の好きな案件を選べる
- スキルアップを図れる
- 収入アップを実現できる
- 独立に向けて準備ができる
副業の経験を積むことでスキルアップできるだけでなく、収入を増やすことが可能です。
また、自分で好きな案件に応募できる点もメリットのひとつでしょう。
さらに、副業を通じてマネジメントスキルが身に付くため、将来的に独立を考えている人にとってもメリットが大きいと言えます。
大手戦略コンサルティングファーム・BIG4の副業事情

ここでは、BIG4を含む大手戦略コンサルティングファームの副業事情を紹介します。
デロイト トーマツ コンサルティング
デロイト トーマツ コンサルティングは、BIG4のひとつであるデロイト トウシュ トーマツのグループ企業です。
同ファームはダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを推進しており、多様な働き方を認める風潮があります。
本業と被らない業務などの条件はありますが、副業が認められています。
ただし、申請を行わなければいけません。
PwCコンサルティング
PwCコンサルティングは、ロンドンに本部を構えるBIG4のひとつ、プライスウォーターハウスクーパースのグループ企業です。
同ファームでは、一定の条件のもと副業が認められています。
実際に公式サイトでも副業でスマート農業支援を行っている社員の働き方が紹介されていました。
副業の他にも、ハイブリッドワーク(テレワークと出社の組み合わせ)や短時間勤務、完全フレックス制を認めており、多様な働き方を推進しています。
参照:PwC Japan合同会社「2021年のコンサルティングファームに勤めているBさんの1日」
KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、イギリスで設立されたWilliam Barclay Peat&Coから発展したグローバルカンパニーです。
BIG4のひとつとして知られています。
KPMGコンサルティングでは、本業と被らない業務などの条件をクリアすれば、副業を始められます。
さらに「兼業制度(Multi Experience Program)」が設けられており、社員の中にはアメリカンフットボールの審判や社団法人の理事として活動している人もいるようです。
参照:KPMGコンサルティング「柔軟な働き方~Well-beingに働く~」
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、BIG4のひとつアーンスト・アンド・ヤングのグループ企業です。
同ファームでも副業が認められていますが、監査法人が母体の企業であるため、厳しい規定が設けられています(株式や仮想通貨の取引に関しても制限があります)。
他のファームと同様に事前の申請が必要です。
アクセンチュア
アクセンチュアは、アイルランド・ダブリンに本社を構える総合コンサルティングファームです。
同ファームでは副業・兼業が原則禁止されています。
実際にアクセンチュアの採用ページでも明記されています。
ただし、事前に申請をすれば内容や期間によっては認められることもあるようです。
参照:アクセンチュア「採用FAQ」
マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、アメリカ・ニューヨークに本社を構える大手コンサルティングファームです。
同ファームでは副業は認められていません。
副業による情報漏洩を防ぐためです。
本業で得た情報が外部に流出してしまうと、個人だけではなくファーム全体の信頼損失を招きます。
戦略コンサルタントが副業を始める手順

それでは、戦略コンサルタントが副業を始めるにはどうすれば良いのでしょうか?
以下で副業を始める手順を確認していきましょう。
就業規則の確認
まずは所属先の就業規則を確認しましょう。
近年は副業を認める企業が増加していますが、上記で紹介したように副業を認めていないコンサルティングファームも存在します。
情報漏洩を防止する目的で副業を禁止しているケースがほとんどです。
そのような状況で副業を始めてしまうと、懲戒処分を受ける可能性があります。
副業が認められている場合でも、事前の申請が必要なケースが多いため、最初に所属先の就業規則を確認してください。
ポートフォリオの作成
副業の申請が認められた後は、ポートフォリオ(スキルシートなど)を用意しましょう。
エージェントを利用する際やクライアントに提案する際などに必要になります。
戦略コンサルタントのポートフォリオには、これまでの実績やスキルなどを記載するのが一般的です。
ポートフォリオの書き方によって印象が左右されるため、自分の強みや実績を数値で示すなどして、誰が見てもわかりやすいポートフォリオを作成することが大切です。
副業案件を探す
続いては、実際に副業案件を探していきましょう。
フリーランスエージェントや案件紹介サービスなどに登録すれば、効率的に案件を探せるようになります。
例えば、単価や期間、勤務時間、プロジェクト内容などで案件を検索することが可能です。
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戦略コンサルタント向けのおすすめ副業案件例

ここでは、戦略コンサルタント向けのおすすめ副業案件例を紹介します。
BPO関連部門戦略コンサル支援
まず紹介する案件は、大手SIerのBPO関連部門における戦略コンサル支援です。
具体的には、部門長との戦略系討議や競合調査分析、戦略系資料の作成、各種ステークホルダーとの調整を行います。
概要 | BPO関連部門戦略コンサル支援 |
---|---|
月額単価 | 170万〜200万円 |
必要なスキル | ・戦略コンサルファーム出身コンサル以上 ・競合(市場)調査分析スキル ・資料作成スキル ・コミュニケーションスキル |
リモートワークの有無 | 基本リモート |
戦略検討プロジェクトリード支援
続いて紹介する案件例は、大手SIerにおいて戦略検討プロジェクトをリードする案件です。
データセンター関連ソリューションのグローバル展開に向けたプロジェクトで、現場課題抽出などのリード支援を行います。
概要 | 戦略検討プロジェクトリード支援 |
---|---|
月額単価 | 170万〜200万円 |
必要なスキル | ・戦略コンサルティングファーム経験(マネージャー以上) ・ビジネスレベルの英語力など |
リモートワークの有無 | ハイブリッド |
セールス部門PMO支援
続いて紹介する案件例は、大手SIerにおけるセールス部門PMO支援の案件です。
具体的には、部門戦略討議、企画検討支援、事業計画分析、業務フロー整理、各種調査などを担当します。
概要 | セールス部門PMO支援 |
---|---|
月額単価 | 150万〜170万円 |
必要なスキル | ・コンサルティングファーム出身(シニコン以上) ・戦略検討討議スキル ・資料作成スキルなど |
リモートワークの有無 | 基本駐在 |
edge領域の戦略検討支援
最後に紹介する案件例は、大手SIerにおけるedge領域の戦略検討支援です。
技術研究系部門において、戦略推進ストーリーを整理したり、有効な施策を検討したりします。
概要 | edge領域の戦略検討支援 |
---|---|
月額単価 | 180万〜200万円 |
必要なスキル | ・IoTやデバイス関連の知識 ・戦略コンサルティングファーム経験(コンサルタント以上) ・調査分析スキル ・資料作成スキル ・ビジネスレベルの英語力 |
リモートワークの有無 | 基本リモート |
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まとめ

今回の記事では、戦略コンサルタントの副業事情について解説しました。
戦略コンサルタントは、所属先のコンサルティングファームによっては副業を始めることが可能です。
副業を始めることで収入アップできるだけでなく、自身のスキルアップにもつながります。
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記事監修者の紹介
アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。