戦略コンサルの志望動機の書き方!例文や作成ポイント、NG例まで徹底解説・コロニー株式会社

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戦略コンサルの志望動機で最も重要なのは、「なぜコンサルか」「なぜ戦略か」「なぜそのファームか」という3つのWhyを、一本のストーリーとして矛盾なく語り切ることです。

採用側は熱意だけでなく、情報を整理し論理を組み立てる能力や、入社後にどう貢献できるかまで見ています。

本記事では、評価されるフレームワークと書き方の作法を整理し、新卒・中途・インターンなど属性別の例文、失敗事例になりがちなNG例までを解説します。

目次

戦略コンサルは志望動機で候補者の何を見ているのか?

戦略コンサルタントの志望動機は、選考過程において極めて重要な役割を果たします。

なぜなら、志望動機は応募者の熱意・理解度・適性を総合的に判断できる材料だからです。

まず、志望動機は採用担当者に強い第一印象を与えます。

明確で説得力のある理由を述べられていれば、「本気でこの仕事を志望している」という姿勢が伝わります。

次に、業界や職種への理解度も見られています。

戦略コンサルタントの仕事内容や求められるスキルを正しく理解していれば、入社後のミスマッチが少ない候補者として評価されます。

さらに、志望動機は自己アピールの場でもあります。

論理的思考力、課題解決力、コミュニケーション能力など、戦略コンサルに必要な資質を、自身の経験を交えて示すことができます。

加えて、企業文化とのフィット感も重要なポイントです。

そのファームの価値観や方針に共感していることを示せれば、長期的に活躍できる人材だと判断されやすくなります。

ただし、戦略コンサルの採用側が本当に見ているのは、綺麗に整った言葉そのものではありません。

面接官は志望動機を起点に、次の3点を必ず深掘りします。

・なぜコンサルタントという職業なのか(Why Consulting?)

・なぜ数ある領域の中でも戦略なのか(Why Strategy?)

・なぜ競合ではなく、このファームなのか(Why This Firm?)

これらに対する回答を通じて、思考の一貫性や納得感を確認しているのです。

つまり志望動機とは、単なる入社意欲の表明ではありません。

自分のキャリア選択を一つの「課題」として捉え、どのように考え、どんな結論に至ったのか――

そのプロセス全体を示す、戦略コンサル選考における重要な評価ポイントなのです。

なぜ戦略コンサルは「志望動機の質」を最重要視するのか?

戦略コンサルが志望動機の質を最重要視するのは、志望動機づくりそのものが「情報を整理し、論理を構築する」実務能力のテストになるからです。

戦略案件では、限られた時間で仮説を立て、データや現場の声で検証し、経営陣が意思決定できる形に落とし込むことが求められます。

志望動機が曖昧だったり、根拠と結論がつながっていなかったりすると、同じ弱点がプロジェクトでも再現されると見なされます。

また採用側は、志望動機を面接の“深掘り台本”として使います。

結論の理由やエピソードが浅い場合、質問を重ねるほど矛盾が露呈し、問題解決への適性が測られてしまいます。

逆に、なぜその選択に至ったのかが具体的で一貫していれば、説得力のあるストーリーを構築できる人物として評価が高まります。

面接官が見抜こうとしている3つの能力とは

第一に重視されるのが、「論理的思考力」です。

戦略コンサルタントは、複雑に絡み合った経営課題を扱う仕事であり、論点を整理し、「原因と結果の関係を構造的に捉える力」が不可欠となります。

そのため志望動機の文章においても、単なる思いや感情の羅列ではなく、

結論が先に示され、その理由や背景が段階的に積み上がっているかが厳しく見られています。

主張と根拠のつながりに飛躍がなく、一貫したストーリーになっているかどうかで、候補者の「地頭」の良さははっきりと伝わります。

また、限られた文字数や面接時間の中で、要点を過不足なく伝えられているかも重要です。

簡潔かつ筋の通った志望動機は、それ自体が論理的思考力の証明となり、戦略コンサルタントとしての基礎的な素養を示すことにつながります。

第二に重視されるのが、課題設定と問題解決能力です。

志望動機で語るエピソードの中で、候補者がどのように状況を捉え、数ある事象の中から本質的なテーマ(課題)を設定できているかが見られています。

・その状況において何が問題だと考えたのか

・なぜその課題を重要だと判断したのか

といった課題設定のプロセスが明確であることが重要です。

また、その課題に対して

・どのような仮説を立て

・どんな情報を集め

・どのような打ち手を選択し、実行したのか

といった解決までの思考プロセスも評価対象となります。

戦略コンサルでは、正解のない問いに対して自ら課題を定義し、論理的に解決策を導く力が求められます。

課題の設定能力と解決能力はコンサルタントとして重要な素養です。

第三にコミュニケーション能力(デリバリー能力)です。

戦略コンサルタントは正解のない問いを扱う仕事であるため、自分の考えを一方的に述べるのではなく、相手の理解や納得を得ながら議論を前に進める力が求められます。

そのため面接では、質問そのものに答えているか以上に、

相手が何を確認したくてその質問をしているのかという意図を汲み取り、論点をずらさずに説明できているかが見られています。

また、単に過去の経験や考えを説明するだけでは十分ではありません。

「その経験から得た強みが、戦略コンサルという仕事で、どのように価値を発揮しファームにどのような貢献ができるのか?」

最後まで一貫したストーリーとして語れているかどうかが、評価の分かれ目になります。

限られた時間の中で、相手の関心に沿った形で要点を伝え、納得感のある結論に導けるか。

この「伝え方」そのものが、戦略コンサルタントに必要なデリバリー能力として、志望動機や面接を通じて厳しく見極められているのです。

評価される志望動機の基本フレームワーク

前述のとおり、戦略コンサルの志望動機は、「Why Consulting」「Why Strategy」「Why This Firm」の3つの問いに順番に答える構成が基本となります。

採用側は、この3点が矛盾せず一本のストーリーとしてつながっているかを通じて、入社後の定着性と再現性を見ています。

このフレームを使う利点は、漏れなく重複のない説明ができることです。

話が散らばりやすい志望動機を、3つの軸に整理するだけで、読み手のストレスは大きく下がります。

そのうえで各Whyを自分のエピソードと接続できれば、説得力が一段階上がるでしょう。

Step1: なぜコンサルタントなのか? (Why Consulting?)

例えば、「多様な業界の仕事を経験したい」といった表現だけでは不十分です。

多様な業界・企業に関与できる点の本質的な価値は、単なる経験の幅の広さではありません。

共通する経営課題のパターンを学び、再現性のある問題解決力を磨けることにこそ意味があります。

志望動機に説得力を持たせるためには、原体験を起点に言語化することが有効です。

また、「速いスピードで成長したい」といった定番の理由も、

何を早く身につけたいのか、それが、自身や会社にどのような影響があるのか、まで、自分の体験をもとに表現しましょう。

Step2: なぜ「戦略」コンサルなのか? (Why Strategy?)

戦略領域を志望する理由として「経営判断そのものに向き合いたい」という説明だけでは十分とは言えません。

この表現だけでは、他のコンサル領域でも当てはまってしまうからです。

戦略コンサルタントは、特定の業務テーマや機能領域に限定されることなく、経営の最上流において「何に取り組むべきか(What)」、「なぜその選択をするのか(Why)」を明確にする役割を担います。

限られた時間と不完全な情報の中で、複数の選択肢を整理し、意思決定の軸と優先順位を示すことが戦略コンサルの本質です。

したがって、Why Strategy? を語る際には、こうした違いを理解した上で、自分はなぜ「How」ではなく「What/Why」を扱う立場に価値を感じるのか、どのような経験や強みが、その役割に活きるのかを一貫したストーリーとして構築することが重要です。

戦略コンサルを志望する理由は、肩書きや響きではなく、「意思決定の質を高める仕事に自分がどう向き合いたいのか」を具体的に示すことで、初めて説得力を持ちます。

Step3: なぜ「そのファーム」でなければならないのか? (Why This Firm?)

「御社でなければならない理由」は、志望動機の最後で最も差が出る部分です。

戦略ファームはどこも優秀な人が集まり、成長の機会もあります。

その前提で、採用側は「なぜうちでないといけないのか?」という疑問を必ず持ちます。

したがって、そのファーム固有の強みを、カルチャーやプロジェクトの特性から抽出し、自分の目標と結びつける必要があります。

たとえばMBBは世界最高水準の経営課題を扱い、グローバル案件や知的資産の厚みが魅力になりやすい一方、BIG4系の戦略部門は実行支援部隊や監査・税務など周辺機能との連携が強く、構想から実行までの一貫支援を語りやすい立ち位置があります。

ここは優劣ではなく“志向性の一致”で語るのがポイントです。OB・OG訪問や公開事例を通じて、その会社らしさを掴み、言葉に手触り感を出すと納得感が上がります。

自身の原体験と課題意識を結びつける

志望動機の独自性は、借り物の言葉ではなく、自分だけの原体験から生まれます。

戦略コンサルの仕事は、企業の成長や変革に直結するため、「なぜそれをやりたいのか」という課題意識の深さが熱量として伝わりやすいからです。

大切なのは、過去の経験を“思い出話”で終わらせず、コンサルの職責に橋渡しするロジックを作ることとなります。

たとえばビジネスコンテストで採用されなかった体験などで、なぜ採用されなかったのか、原因を見出し、そこから何を学んだのかを言語化します。

数字や固有名詞を用いて解像度を上げる

戦略コンサルの世界では、「成果を出しました」よりも「営業利益を〇%改善しました」といった定量表現が好まれます。

志望動機でも、数字や固有名詞を入れるだけで、経験の再現性と情報収集力が伝わりやすくなります。

抽象的表現と具体的表現の差は、文章の“解像度”として出ます。

「コストを削減しました」と書くより「発注先を3社に集約し、物流費を年間12%削減しました」と言い切るほうが、打ち手とその効果が明確に見えます。

「データ分析を行いました」ならば「POSデータ約30万件を分析し、値引きルールを見直して粗利率を1.8pt改善しました」とすることで解像度があがります。

実施した施策と結果をセットで示すと説得力が上がるでしょう。

関連記事:コンサルタントの種類ごとの案件の違いは?戦略・総合・ビジネスコンサルの特徴と対策 – コロニー株式会社

戦略コンサルタントの志望動機作成ポイント

戦略コンサルタントの志望動機を作成する際は、さまざまなポイントを押さえることが大切です。これらのポイントを意識することで、採用担当者の心に響く志望動機を作成できます。

加えて意識したいのは、採用担当者が「内容」だけでなく「思考プロセス」を見ている点です。

結論の置き方、根拠の積み上げ、エピソードの選び方は、そのまま仮説構築やドキュメンテーションの素養として読まれます。

読み手のストレスを最小限にし、論点を明確に伝える作法を持っているかは、入社後に“使えるか”の判断材料になりやすいでしょう。

結論を先に述べる

前述のとおり、結論から述べることが原則です。

結論を先に伝えれば、読み手の興味を引き、以降の説明への期待を高めることができます。さらに論理的思考力も示すことができるでしょう。

戦略コンサルではアンサーファーストが基本動作となるため、ここは厳しく見られます。結論部分で「なぜコンサルか」「なぜ戦略か」「なぜこのファームか」の答えを圧縮して置くと、読み手は最初に「何を言いたいのか」を把握でき、以降の論証の納得感が増します。

言い換えると、冒頭で迷わせないこと自体が、コンサル適性の一部だと捉えると良いでしょう。

論理的な構成を心がける

前述のとおり、戦略コンサルタントには高度な論理的思考力が求められます。

志望動機もその能力を示す場となります。PREP法などの論理的構成を用いて主張、理由、具体例、まとめの順で記述しましょう。

PREP法とは、結論をわかりやすく、論理的に伝えるためのフレームワークです。

PREPは、P(Point)結論、R(Reason)理由、E(Example)具体例、P(Point)結論の再提示の頭文字を取ったものです。

まず最初にP(Point)で自分の主張や結論を端的に述べることで、相手に話の全体像を示します。

次にR(Reason)で、その結論に至った理由や背景を説明し、主張に論理的な根拠を与えます。

続くE(Example)では、実体験や具体的な事例を用いて内容を補強します。

最後に再度P(Point)を述べることで、話の要点を印象づけ、納得感を高めます。

そして、戦略コンサルでは、前段で述べた3つのWhyが互いに矛盾せず、一本のストーリーとしてつながっていることがより重要になります。

たとえば「第三者として経営を支援したい(Why Consulting)」と言いながら、適切な説明なく「将来は御社の経営に深く入りたい」というビジョンだけを語ると、論理がねじれます。

こうした飛躍や矛盾がないかを確認していきましょう。

具体的なエピソードを交える

抽象的な表現だけでは、志望動機に説得力が生まれません。

自身の経験や実績を具体的に示すことで、志望理由の裏付けとなります。

経験を構造化するには、STARメソッドが役立ちます。

Situation(状況):どのような背景や環境で起きた出来事なのかを説明します。

Task(課題):その中で自分が直面していた課題や求められていた役割を明確にします。

Action(行動):その課題に対して自分がどのように考え、どんな行動を取ったのかを具体的に述べます。

Result(結果):その行動の結果として何が起きたのか、どのような成果や学びを得たのかを示します。

さらに、前述のとおり、定量的な表現を加えることで、志望動機の説得力は一層高まります。

成果や行動を数値で示すことで、再現性やインパクトが具体的に伝わるためです。

また、必ずしも成功体験である必要はありません。

失敗事例であっても、その原因をどう捉え、何を学び、次にどう活かしたのかを言語化できていれば、十分に評価されます。

重要なのは結果の良し悪しではなく、経験から得た示唆を整理し、成長につなげられているかどうかです。

キャリアビジョンを示す

キャリアビジョンを語るのは、将来の夢や目標を伝える目的ではありません。

採用側が本当に知りたいのは、候補者が自分のキャリアをどのように考え、意思決定してきたのか、その思考の一貫性や主体性です。

企業は、これまでの経験や志望動機、そして将来のキャリアビジョンが一本の線でつながっているかを確認しています。

キャリアビジョンが志望理由や職種選択と大きく乖離している場合、入社後のミスマッチや早期離職のリスクを感じさせてしまいます。

そのため、この質問を通じて、候補者が場当たり的ではなく、自分なりの軸を持ってキャリアを考えているかが見極められます。

また、キャリアビジョンを語ることは、自己理解の深さや成長意欲を示す機会でもあります。

明確な将来像である必要はありませんが、現時点で何を学び、どのような力を身につけたいのかを言語化できているかどうかは重要な評価ポイントです。

これは、自分の強みや課題を理解し、成長に向けて主体的に行動できる人材かどうかを判断する材料となります。

さらに企業は、候補者のキャリアビジョンと、自社が提供できる環境や経験が合致しているかも確認しています。会社の成長機会と個人の志向が重なっていれば、中長期的に活躍できるイメージを描きやすくなるからです。

企業特有の魅力に言及する

企業特有の魅力に言及することは、志望動機において重要なポイントです。

志望する企業の特徴や強みを正しく理解し、それに触れることで、「企業研究の深さや本気度」を示すことができます。

ここで特に意識すべきなのは、「他社でも通用する表現」を避けることです。

抽象的な賛辞では差別化にならず、なぜその企業でなければならないのかが伝わりません。

そのためには、IR資料や経営者インタビュー、プレスリリース、公開されているプロジェクト事例など、一次情報に近い資料を丁寧に読み込むことが有効です。

そして、OB・OG訪問を通じて現場の声を拾うことで、企業理解の解像度はさらに高まります。

そのうえで、プロジェクト体制や評価制度、カルチャーといった「環境の特性」が、自身の価値観や志向とどのように合致しているのかまで踏み込んで言語化できると、説得力のある志望動機になります。

戦略コンサルタントの志望動機例文【属性別】

ここでは、新卒、中途転職者、総合コンサルからの転職者、インターン志望者向けの例文を紹介します。これらの例を参考に、自身の経験や目標に合わせた志望動機を作成しましょう。

加えて、金融、IT、事業企画職出身者は、既に持っている専門性を「戦略策定にどう昇華させるか」を言語化できると強みになります。

たとえば金融なら財務戦略やM&A、ITならデータと業務の接続、事業企画なら市場・競合の分析と意思決定支援に翻訳し、貢献まで言い切ると評価されやすいでしょう。

新卒向け志望動機例

新卒の場合、学生時代の学びや活動を具体的に示すことが重要です。

理論と実践の両面から、どのような過程で戦略に興味を持つようになったのかを説明し、その延長線上として将来の目標を明確に述べましょう。

新卒採用において評価されるのは、完成されたスキルではありません。

それよりも、学習意欲の高さや論理的思考力の素地が重視されます。

ゼミや研究、課外活動での経験を、単なる実績紹介に終わらせず、

仮説構築や論点整理、合意形成といった実務につながる能力に翻訳することが重要です。

こうした観点から自身の経験を語ることで、入社後にどのように成長できるのかという「伸びしろ」を具体的に示すことができ、志望動機の説得力が一層高まります。

【例文】

私は『経営課題を構造化し、意思決定を前に進める』役割を担いたく、コンサルタントを志望します。
大学のゼミでは企業戦略を学ぶ一方、学生団体で中小企業の新規事業案づくりに参加し、仮説と一次情報の重要性を痛感しました。

とりわけ、実行策の前提となる事業ポートフォリオや投資判断の論点が整理されていないと、現場の努力が空回りすることを経験し、戦略領域で価値を出したいと考えるようになりました。

中でも御社は、特定業界の支援実績と、若手でも経営層に対して提案を磨ける育成環境が整っている点に魅力を感じています。

入社後は、吸収力と粘り強さを武器に、仮説検証と資料作成の型を早期に身につけ、クライアントの成長に貢献していきます。

【職種別】中途転職者向けの志望動機例文

中途転職の場合は、現職での具体的な成果と、そこから得た気づきや学びを明確に述べることが効果的です。

単なる業務内容の説明ではなく、どのような課題に向き合い、どのような価値を発揮してきたのかを示すことが求められます。

また、キャリアチェンジを志す理由と、新たに目指す方向性を明確にすることも重要です。

中途採用では特に、「なぜ今、このタイミングで転職するのか」という点が厳しく問われます。

その際、専門スキルを羅列するだけでは不十分です。

これまでに培ったスキルや経験を、戦略策定という文脈でどのように昇華できるのか、

そしてクライアントやファームに対してどのような価値提供が可能なのかを、結論から端的に言い切ることで、志望動機はより力強いものになります。

【例文①:事業会社の経営企画職】

私は一社の改善に閉じず、複数業界の経営課題を上流から解くことで価値を提供したく、戦略コンサルを志望します。

現職の経営企画では中期計画の策定を担当し、事業ポートフォリオの見直し案を作成しましたが、投資判断の前提となる市場仮説が曖昧で、議論が停滞する場面がありました。

そこで競合分析と顧客ヒアリングを追加し、投資優先順位を再整理した結果、重点領域への投資比率を見直し、翌年度の新規受注が前年対比で伸長しました。

この経験から、意思決定者が動ける形に論点を整理し、打ち手の優先順位を示すことに強い手応えを感じました。

御社の『構想だけで終わらせず、実行部隊と連携して成果まで伴走する』スタイルであれば、私の企画経験を広い文脈で活かし、クライアントへの貢献を最大化できると考えています。

【例文②:金融(投資銀行・法人営業など)】

企業価値向上の打ち手を財務面からだけでなく事業面まで統合して描きたく、戦略コンサルを志望します。

現職では資金調達やM&Aの提案に携わり、財務モデルの構築を通じて経営判断のスピードと質を左右する情報設計を学びました。

一方で、数字の裏側にある事業戦略が定まらなければ、最適な資本政策も成立しない場面を何度も見てきました。

そこで、業界構造や競争戦略まで踏み込んで提案できる戦略領域で、経営陣のパートナーとして意思決定を支えたいと考えています。

御社のM&A戦略支援の実績や、若手が分析から提案まで一気通貫で担う文化は、私の経験を即戦力として活かし、より大きな貢献につなげられる環境だと理解しています。

【例文③:IT(プロダクト・SI・データ領域)】

データと業務の理解を武器に、経営課題を戦略から設計し直す立場で貢献したく、戦略コンサルを志望します。

現職ではSFA導入プロジェクトをリードし、入力率の改善と商談可視化を実現しましたが、そもそもターゲット戦略とKPI設計が不明確なままでは、システムが入っても成果が限定的になることを痛感しました。

そこで、顧客セグメントの再定義と営業プロセスの標準化を提案し、売上予測の精度向上につなげました。

この経験から、実行手段の前にある戦略と設計思想の重要性を強く意識するようになりました。
御社の上流からの変革案件であれば、クライアントの価値最大化に貢献できると考えています。

総合コンサルから戦略コンサルへの転職志望動機例

総合コンサルからの転職の場合は、これまでの経験をどのように活かせるのかを示しつつ、なぜ戦略コンサルを選んだのかを明確に伝えることが重要です。

あわせて、次のステージを目指すキャリアアップへの意欲も表現しましょう。

総合コンサルでの経験は大きな強みである一方、選考では「なぜ現職ファームの戦略部門ではなく、あえて転職という選択をするのか」という点が必ず問われます。

そのため、単に戦略案件に携わりたいという理由にとどまらず、

案件の種類や関与できる経営レイヤー、育成の仕組み、カルチャーといった転職先ファームならではの固有要素に言及することが重要です。

それらの環境が自身の志向性や成長軸とどのように合致しているのかを示すことで、キャリア選択に一貫性が生まれ、説得力のある志望動機になります。

【例文】

総合コンサルタントとしての5年間の経験を基に、戦略コンサルタントとしてさらなる成長を目指します。

これまで業務改善やIT導入など実行フェーズの案件に携わる中で、現場の努力を阻むボトルネックは、投資優先順位や事業方針といった戦略レベルの意思決定にあると実感しました。

たとえば基幹システム刷新においても、顧客セグメントと提供価値の再定義が曖昧なままでは、要件が膨張し成果が散るリスクが高いと感じました。

そこで私は、上流で論点を絞り、仮説とデータで意思決定を支える戦略領域で価値を出したいと考えています。

御社は戦略策定に強みを持ち、若手でも経営層との議論を通じて提案力を磨ける環境があると理解しています。
総合コンサルで培ったデリバリースキルを土台に、ストラテジーマインドへ転換し、クライアントの企業価値向上により直接的に貢献していきます。

インターン志望者向け志望動機例

インターン志望の場合は、何を学びたいのか、そしてその学びが将来のキャリアにどのようにつながるのかを明確に示すことがポイントです。特に、熱意と将来性が重視されます。

企業がインターンに期待しているのは、完成度の高いスキルではなく、ポテンシャルと学ぶ姿勢です。

そして、なぜ数ある企業の中で、そのファームを選んだのかといった点をあわせて伝えることが重要です。

【例文】

結論として、御社のインターンで戦略策定の思考プロセスを体験し、将来は経営課題を上流から解く人材として貢献できる素地を作りたいと考えています。

私は工学部でデータ解析を学び、研究では仮説設定と検証を繰り返して結論の精度を高めてきました。

一方で、研究室の設備投資の意思決定に関わった際、技術的に最適な案が必ずしも組織にとって最適ではなく、制約条件を踏まえた選択が必要だと痛感しました。

そこで、技術と経営をつなぐ戦略領域に興味を持ち、経営者の意思決定を支える仕事を志望しています。

数あるインターンの中でも御社を選ぶのは、公開されている事例から、短期間で論点を絞り込み提案に落とす文化が強いと感じたためです。

インターンでは『自分を試す』だけでなく、チームに貢献する前提で、分析とコミュニケーションの両面で成果を出したいと考えています。

戦略コンサルタントの志望動機でよくあるNGポイント

戦略コンサルタントの志望動機を作成する際、いくつかの避けるべきポイントがあります。

これらのNGポイントを理解し、回避することで説得力のある志望動機を書くことができるでしょう。

最大の落とし穴は、「なぜコンサルか」「なぜ戦略か」が不明確なまま、綺麗な言葉で埋めてしまうことです。

戦略コンサルはプロフェッショナル・ファームであり、候補者を“教え育てる学校”ではありません。

そのため受け身な姿勢が見えると、厳しい局面で踏ん張りが効かず、成果を出す前に諦めるのではないかと懸念されます。

さらに、志望動機にロジックの穴があること自体が、仕事の品質に直結する能力不足として評価されるリスクもあります。

「教わる」スタンスが見える「教えてください」型の志望動機

「成長したい」「スキルを身につけたい」といった言い方は、動機の中心が自己都合に寄りすぎるため注意が必要です。

企業は学校ではなく、特に戦略コンサルでは、早期からクライアントの価値最大化に向けて結果を求められます。

言い換えるなら、「自分の強みをどう活かしてクライアントの価値を最大化するか」という貢献意欲に変換します。

たとえば「分析力を身につけたい」ではなく、「現職で培ったデータ分析力を用い、意思決定に資する示唆を短期間で提示し、クライアントの成長に貢献したい」とするほうが好ましいです。

抽象的な表現や曖昧な志望理由

戦略コンサルの選考において、「企業の成長に貢献したい」「戦略立案に興味がある」といった表現は、志望動機としては不十分です。

これらはどの候補者にも当てはまる最大公約数的な言葉であり、思考の深さを証明することができません。

 特に注意すべきは、「〜など」「その他」といった曖昧な言い回しです。

面接官は「『など』とは具体的に何を指しているのか?」という視点で思考の解像度をチェックしており、ここが言語化できていないと「論理的思考が整理されていない」と判断されるリスクがあります。

また、昨今増えている「社会貢献がしたい」という動機も、そのままでは不採用の要因になり得ます。

戦略コンサルの現場では、単なる善意ではなく「利益追求と課題解決をいかに両立させるか」という実務レベルのビジネス設計が求められるからです。

 評価を左右するのは、抽象的な理念ではなく、あなた自身の「具体的な経験」に基づいたナラティブです。

自身の原体験と志望動機が強固に結びついているほど、面接官はあなたの入社後の活躍イメージを鮮明に描くことができます。

 「なぜ戦略コンサルなのか」「なぜその課題なのか」に対し、深掘り質問に耐えうる具体性を備えることこそが、選考突破の鍵となります。

「企業の成長に貢献したい」「戦略立案に興味がある」といった表現だけでは、志望動機としては弱く、評価につながりにくくなります。

必ず、具体的な経験と結びつけて説明することが重要です。

また、「〜など」「その他」といった曖昧な言い回しも避けるべきです。

面接官からは「などって何?」となり、思考が整理されていない印象を与えてしまいます。

同様に、「社会貢献がしたい」という言葉も、そのままではNGになり得ます。

戦略コンサルの現場では社会課題への関心そのものは否定されませんが、利益追求と課題解決をどのように両立させるのかという、実務レベルでの設計まで語れなければ、解像度が低いと判断されてしまいます。

抽象的な言葉は、思考の深さが不足しているサインとして受け取られやすく、深掘り質問にも耐えられません。

一方で、具体的に語られた志望動機は、面接官にとって入社後の活躍イメージを描きやすく、評価につながりやすくなります。

志望動機では、できる限り具体性を意識することが重要です。

企業研究不足による志望理由の薄さ

志望する企業の特徴や強みを十分に理解せずに志望動機を書くと、説得力に欠けます。企業のウェブサイトやアニュアルレポート、過去のプロジェクト事例などを詳しく調べましょう。

戦略ファームでは、競合比較まで踏み込めるかが差になります。

たとえばマッキンゼーとBCGの違いを、抽象的なイメージで語るのではなく、公開されている支援領域やプロジェクトの打ち出し方、知的資産の特徴から読み解くと、企業研究の質が上がります。

また企業のビジョンや中長期計画、発信するテーマから「今どんな人材を求めているか」を逆算すると、自分の経験との接点を作りやすくなります。

調べた情報を羅列するのではなく、「だから自分はこう貢献できる」と接続して初めて意味が出ます。

自己中心的な志望理由

「有名企業で働きたい」「高収入を得たい」といった自己中心的な理由は、説得力のあるストーリーに昇華できない限り、避けるべきです。

戦略コンサルティングファームでは、人材そのものが価値の源泉であり、採用は単なる人員補充ではなく「投資」と捉えられています。

そのため採用側は、「この人物はクライアントにどのような価値を提供できるのか」

「採用した場合、投資対効果は見込めるのか」という視点で候補者を評価しています。

「高収入を得たい」とする場合、重要なのは、そのモチベーションがどのようにクライアントへの価値提供につながるのかを説明できているかどうかです。

自己実現や報酬への関心を出発点とする場合でも、それを成果へのコミットメントや価値創出への姿勢に結びつけて語ることで、志望動機としての説得力が高まります。

関連記事:コンサルタントはやめとけと言われる理由とは?向いていない人の特徴を紹介

戦略コンサルタントの志望動機でよくある質問

戦略コンサルタントの志望動機作成に関して、よくある質問とその回答を紹介します。

これらの情報を参考に、より効果的な志望動機を作成しましょう。

Q1:志望動機の適切な長さは?

志望動機の適切な長さは、通常800字から1000字程度です。

この長さであれば、十分に自己アピールができ、かつ読み手の負担にもなりません。

ただし、企業によって指定がある場合もあるので、必ず応募要項を確認しましょう。

内容が充実していれば、多少長くなっても問題ありません。

逆に短すぎると熱意が伝わりにくくなる可能性があります。

Q2:複数の戦略コンサルファームに応募する場合の注意点は?

複数の戦略コンサルファームに応募する場合は、各社の特徴を十分に理解したうえで、志望動機を個別にカスタマイズすることが重要です。

そのため、各社に提出する志望動機をそのまま使い回すことは厳禁です。

各ファームの強みや文化、プロジェクト事例などを丁寧に調べ、それぞれの特性に即した志望理由を述べましょう。

同じ「戦略コンサル」であっても、ファームごとに思想や重視する価値観は異なるため、そのカラーの違いを自分なりに調査して言語化することが大切です。

例えば

McKinsey & Company:圧倒的な論理性と普遍解の追求を重視するファーム

The Boston Consulting Group(BCG):人と組織を起点とした変革志向が強いファーム

Bain & Company:成果への圧倒的なコミットメントを特徴とするファーム

一方で、BIG4系の戦略部門では、実行支援部隊との連携の強さが大きな武器となるケースが多く、構想を実行につなげる意欲や、多様なステークホルダーを巻き込んだ経験を強調すると、ファームの特性と噛み合いやすくなります。

また、複数社を併願する場合は、自分の中で優先順位と軸を明確にしておくことが重要です。

まず一本のキャリア軸を「幹」として定義し、各社の魅力や特徴は「枝」として整理するとよいでしょう。

Q3:戦略コンサルタントの業界知識がない場合はどうすべき?

書籍名やオンライン記事、セミナーなどを通じて基礎知識を習得し、その学習プロセスを志望動機に盛り込みましょう。

また、自身の経験や専門分野と戦略コンサルティングとの関連性を見出し、それを強調するのも効果的です。

積極的に学ぶ姿勢と、異なる視点をもたらす可能性をアピールしましょう。

具体的には、ロジカルライティングの定番である『考える技術・書く技術』のような書籍で構造化の型を学び、ケース面接対策本で仮説思考と検証の流れを体に入れると実務イメージが湧きます。

日常的なニュースを題材に「この企業の利益構造は何か」「成長阻害要因はどこか」と問いを立てる思考トレーニングも有効です。

業界知識が浅い場合でも、自分の専門領域から新しい視点を持ち込めると示せれば、むしろ差別化の材料になります。

Q4:なぜコンサルなのかに対する志望動機は?

「なぜコンサルなのか」は、職種としての独自価値を理解しているかを確認する質問です。

多様な業界で課題解決に集中できる環境や、第三者の立場だからこそ意思決定を前に進められる点を、自分のエピソードと結びつけて語ると効果的でしょう。

Q5:戦略コンサルに向いている人は?

戦略コンサルには、論理的思考力に加え、正解のない問いに粘り強く向き合うタフネスが求められます。

さらに共感力と説得力を両立し、短期間で学習して成果に変えるタイムマネジメント力がある人ほど活躍しやすい傾向があります。

戦略コンサルへの転職ならExpertyがおすすめ

戦略コンサルへの転職を目指すなら、Expertyの利用がおすすめです。

Expertyは週1時間からの案件参画が可能で、柔軟な働き方を実現できます。

大手上場企業との豊富なプロジェクト実績を持つコロニー株式会社が運営しているため,質の高い案件が豊富です。

また、Expertyでは給与保証制度を導入しており、安定した収入を確保できます。未経験者向けの教育サービスも充実しており、コンサルティングスキルを磨くチャンスも豊富です。

さらに、有料職業紹介事業の免許も取得しているため、正社員としての転職支援も可能です。

ぜひExpertyに登録し、戦略コンサルとしてのキャリアアップを目指しましょう。

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まとめ

戦略コンサルタントの志望動機作成には具体性、論理性、そして企業研究が欠かせません。

志望動機は単なる書類ではなく、面接での議論をリードするため「戦略ツール」です。

3つのWhyを結論から提示し、原体験を根拠にして一貫したストーリーに仕立てられれば、深掘り質問でも主導権を握りやすくなります。

他の候補者との差別化は、派手な実績よりも、解像度の高い課題意識と貢献意欲に宿ります。

本記事で紹介したポイントを押さえ、自身の経験や目標を織り交ぜた魅力的な志望動機を作成してください。

また、転職を考えている方には、Expertyの利用をおすすめします。

Expertyなら柔軟な働き方や充実した教育サービスなど、戦略コンサルタントとしてのキャリアアップを目指せます。

戦略コンサルタントへの転職を考えている方にとって、志望動機は悩みの多い部分ではないでしょうか。

しかし、適切な志望動機を作成すると、熱意と適性を効果的に伝え、選考過程で大きな差をつけることができます。

そこで、本記事では戦略コンサルタントの志望動機作成のポイントや例文、よくあるNGポイントなどを解説します。

これらの情報を参考に、自分の強みを活かした説得力のある志望動機を作成しましょう。

 

記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。