【2024年12月】DXコンサルタントの仕事内容・必要なスキルを解説!具体的な案件事例あり

DXに取り組む企業が増えるにつれ、DXコンサルタントの需要も高まっています。

DXとは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で、企業がビジネスの変化にデジタルを技術を活用して変革することを言います。

参考:デジタルトランスフォーメーションとは?|経済産業省

しかし、便利なデジタルツールを取り入れただけでは、DXとはいえません。

ツールを使いこなして業務フローを改善したり、新たなビジネスを生み出したりして、はじめてDXに成功したといえます。

社内にデジタルツールに詳しい人材がいなければ、DXコンサルタントが必要です。

本記事では、DXコンサルタントの具体的な仕事内容やキャリア、必要なスキルを紹介します。

また、DXコンサルタントの具体的な案件の事例や、プロジェクトを成功させるポイントも解説しています。

DXコンサルタントに向いている方の経歴も紹介するので、転職の際にお役立てください。

DXコンサルタントとは

DXコンサルタントとは、DXを推進するコンサルタントです。

一般的なコンサルタントには、企業や組織の経営課題に対して、問題特定、解決策の策定を行い目標達成をサポートする役割が求められます。

特にDXコンサルタントは「DXを促進する企業や組織のサポート」を行い、企業の業務改善や競合との競争力強化を図ります。

昨今、エンジニアやITコンサルなどさまざまな専門知識を持つ人が、DXコンサルに転職しています。

ここでは、DXコンサルの仕事内容や、キャリアについて解説します。

DXコンサルタントの仕事内容

DXコンサルタントの役割は、DXを活用してクライアントの経営課題を解決することです。

新しいサービスを提案したり、業務改善に役立つツールを導入したり、DXコンサルタントが対応する業務は多岐に渡ります。

DXを効率よく進めるには、企業の課題を見つけ、デジタルの知見に基づき改善策を考えることが大切です。

DXコンサルタントのキャリア

DXに取り組む企業が増加していることから、DXコンサルタントへの需要も伸びています。

需要の高まりに伴って、さまざまなキャリアの人がDXコンサルタントへ参入するようになりました。

例えば、ERPパッケージであるSAPの導入経験を持つエンジニア、SIerでの勤務経験があるエンジニアなどがDXコンサルタントに転身しています。

エンジニア以外でも、ITコンサルやシステムアナリスト、データアナリスト、プログラマーなどからDXコンサルタントになる人も見られます。

経営コンサルタントからDXコンサルタントに転身する人も少なくありません。

DXコンサルタントには、経営と技術に関する両方の専門知識が求められるためです。

ただし、経営コンサルタントの人は、技術的な知識を別途勉強する必要があります。

DXコンサルタントからキャリアアップするなら、大手事業会社に転職してCSOやCIO候補のポジションに収まる、より規模の大きなコンサルファームに移る、といった選択肢があります。

所属するコンサルファームで、マネージャー、パートナーへと出世を目指すことも可能です。

営業力のある人、人脈のある人ならば、独立してフリーランスのDXコンサルタントとしても活躍していけます。

コロニー株式会社ではフリーランスのコンサルタントをしている方に、月額200万円の案件含むコンサルのお仕事をマッチングするExpertyを運営しています。

フリーランスのコンサルが一番苦戦する、営業や集客を省略して案件にコミットしたい方に好評です。

DXコンサルタントとITコンサルタントの違い

DXコンサルタントとITコンサルタントの違いは「対応領域」にあります。

ITコンサルタントの主な役割は、システムやソフトウェアの導入を支援することです。

一方、DXコンサルタントはデジタル技術を活用して、業務効率化やビジネスモデルの変革をサポートします。

DXコンサルタントの方が企業の経営課題に関わることが多く、経営に関する知識が求められることがあります。

DXコンサルタントの平均年収

DXコンサルタント全体の平均年収は「660万円」程度です。

年代別の平均年収を以下の表にまとめました。

年代 平均年収
20代 610万〜750万円
30代 640万〜1,000万円
40代 710万〜750万円
50代 790万〜1,000万円

国税庁のホームページによると、令和5年度における全国平均年収は「460万円」でした。

20代のDXコンサルタントでも、全国平均を上回る年収を目指せることがわかります。

参照:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

DXコンサルタントに必要なスキル

一般的なコンサルと同じく、DXコンサルタントにも実務経験と実績は必須です。

クライアントの課題を解決するためには、深い専門知識も欠かせません。

また、課題を見つけ出したりクライアントに説明したりする際には、論理的思考力も問われます。

DXコンサルタントに必要なスキル①:実務経験と実績がある

DXコンサルタントは需要が多く、ライバルも多いものです。

努力次第では未経験でも案件を獲得できますが、実務経験と実績をアピールできた方が有利です。

とりわけコンサルティングファームの出身者は、ネームバリューを武器にすると仕事を得やすいと考えられます。

コンサルティングファーム出身者は、実務経験を手広く積んでいます。

一般のアナリストやアソシエイトとして案件を経験しつつ、提案資料の作成や課題の分析方法などのスキルを身につけられます。

さらにマネージャーなどへとポジションを高めていくと、マネジメントやクライアントとのやり取りも経験可能です。

なお、コンサルティングファーム以外にも、SEやIT関連の技術営業のノウハウもDXコンサルタントに活かせます。

DXコンサルタントに必要なスキル②:専門知識がある

DXコンサルタントには、ITツールなどに関する深く体系的な専門知識が求められます。

OSを含むソフトウェア、ハードウェア、インフラ環境、プログラミングなどさまざまなデジタル関連の知識を身につけましょう。

また、クライアントの業界に関する知識もあった方が、適切な提案につながります。

技術は日々進歩しているため、ビッグデータやクラウドなどトレンドの情報を収集する努力も必要です。

近年は、オウンドメディアやECサイトを運営する企業が増えました。

UX/UIの知識もあれば、ユーザビリティを向上させる提案が可能です。

業務フローの改善から収益アップまで、幅広い課題を解決するために専門知識を磨きましょう。

DXコンサルタントに必要なスキル③:論理的思考力がある

クライアントの課題を見つけ、解決策を提案し、理解を得るには論理的思考力が必要です。

課題はクライアント自身も理解できていない場合が多いものです。

クライアントの話を聞き取り、データを分析してようやく課題が見つかります。

課題解決の方針を提案する際も、論理性が求められます。

企業に課題解決に動いてもらうには、わかりやすい説明が必要です。

しかし、IT関連などには専門的な用語も多く、筋道を立てて話を進めないと内容がわかりにくくなってしまいます。

相手のレベルを判断し、伝え方も考える必要があります。

さらに、提案に納得してもらえないときはどの部分がネックであるかを判断し、改善案を考えなければなりません。

このように、DXコンサルタントの仕事の大部分には、論理的思考力が求められます。

DXコンサルタントに転職しやすい方の3つの特徴

ITコンサルティングファームで勤務経験がある人、技術営業やSEの経験がある人は、DXコンサルタントに転職しやすい傾向があります。

詳細を以下で解説します。

DXコンサルタントに転職しやすい方①:ITコンサルティングファームでの勤務経験がある

ITコンサルティングファームでの勤務経験があれば、ネームバリューや経験値、知識をアピール可能です。

コンサルティング案件にはさまざまなジャンルがあります。

ITコンサルティングファームであれば、総合系コンサルティングファームで勤務するよりも、DXで必要とされる専門性を効率よく磨けます。

ITコンサルティングファームは、ITを使った業務フロー改善や課題解決などが得意です。

ITコンサルタントの仕事内容は、ITツールを使った戦略から、ツールの導入支援、システムの企画や開発、システム構築のマネジメントなど多岐にわたります。

しかも、コンサルティングファームには多くの案件が集まるため、クライアントの業界を問わず案件に関われます。

ITコンサルタントとして得た豊富な専門知識と経験を武器に、DXコンサルタントとして活躍しましょう。

DXコンサルタントに転職しやすい方②:技術営業の経験がある

技術営業の経験がある人も、DXコンサルタントに向いています。

技術営業を経験してきた人は、専門性とコミュニケーション能力の両方を備えているためです。

技術営業とは、技術的なプレゼンを得意とする営業です。

技術営業にはもともと技術出身の人が多く、専門的で論理的な説明を得意とする人が多く見られます。

加えて、コミュニケーション能力を活かせば、クライアントと打ち解け、深いやり取りが可能です。

また、クライアントの要望を取りまとめる能力も、技術営業出身者は優れている傾向があります。

また、技術営業の経験者は、多くのクライアントの課題に向きあってきています。

過去の知見を活かせば、課題を洗い出しやすくなるでしょう。

DXコンサルタントに転職しやすい方③:SEの経験がある

SEとITコンサルタントは、業務内容が似ています。

そのためITコンサルタントと同じく、SEもDXコンサルタントへの転身は比較的容易です。

SEは、要件定義からシステム設計、開発スケジュールの作成や実装、テストに至るまで幅広い内容を請け負います。

運用・保守などの工程もSEの仕事です。

運用・保守で得たトラブル解決の経験は、DXコンサルタントの仕事にも役立ちます。

SEがDXコンサルになるには、マネジメント経験があると有利です。

コンサルは自ら手を動かさず、人を動かして課題を解決に導くためです。

また、上流工程でクライアントと直接やり取りをした経験も、コンサルでは重視されます。

上流工程とは、企画・提案・要件定義などです。

クライアントの要望に触れるSEの上流工程は、コンサルに近い役割といえます。

未経験からDXコンサルタントを目指す方法

未経験からDXコンサルタントを目指すにはどうすればいいのでしょうか?

DXに興味がある理由を明確化する

まずDXに興味がある理由を明確化することが大切です。

例えば、「情報系学部で学んだ知識を活かしたい」「将来性の高い仕事に携わりたい」などの理由が挙げられるでしょう。

DXに興味がある理由を言語化しておくことで、志望動機を作成する際に役立ちますし、面接時もスムーズに回答できるようになります。

資格を取得する

DXコンサルタントの仕事に役立つ資格を取得するのも良いでしょう。

資格を取得することで、自分の知識やスキルを客観的にアピールできます。

関連性の高い資格は以下の通りです。

  •  ITストラテジスト
  • G検定/E資格
  • データベーススペシャリスト
  • プロジェクトマネージャ
  • 情報処理安全確保支援士

未経験の場合、経験者とアピールできるポイントがどうしても少なくなってしまうため、資格取得などでカバーすることが大切です。

転職エージェントを利用する

未経験からDXコンサルタントを目指している方は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。

転職エージェントを活用することで「未経験応募可」「研修制度充実」など、条件にあった求人情報を効率的に探せます。

Expertyでは、DXコンサルタントを含む多彩な案件を紹介可能です。

登録者のほとんどが案件を継続して獲得しているなど、サポート体制も充実しています。

【2024年12月】DXコンサルの具体的な案件事例を紹介

コロニー株式会社が提供しているフリーコンサル向け案件紹介の「Experty」から具体的な案件を紹介します。

なお、紹介している情報は、2024年12月時点の内容ですので、リアルタイムの案件を知りたい方はこちらから、Expertyへ登録して確認してください。

大手SIer_ITコンサル プルセールス支援

月額報酬:120万円~170万円

業務内容:

① 金融業:共通基盤運用の見直し相談
グループ会社向け運用共通基盤の費用増加が課題。費用削減のための施策について相談したい。

② 金融業:インフラ運用のアウトソース検討
独自性の高いIT基盤運用で属人性や高齢化が進行。運用継続性の不安解消に向けた施策や実現性の評価を検討したい。

③ 製造業:IT組織の再定義とアウトソース見直し
IT子会社の品質・将来性が課題。本体と子会社全体を可視化し、ミッション・役割を再定義。

新たなアウトソース案の提案を求めたい。

住宅設備機器メーカー_新工場・設備自動化構想推進支援

月額報酬:100万円~150万円

業務内容:製造業特化コンサル会社のメンバーとして、新製法・設備自動化による生産性・収益性向上を目指した新工場建設プロジェクトを支援。

主な役割:

  • 工場レイアウト、導入設備仕様の決定を推進
  • 客先と連携し、分析・対策立案、プロジェクト計画作成、進捗・品質管理を実施
  • 会議ファシリテーション、仮説構築、アウトプット作成、次フェーズ提案を担当

想定作業:

  • 効果試算
  • 工場レイアウト、設備仕様書作成
  • 設備メーカー探索、仕様調整、見積取得
  • 各種報告資料作成

>>案件はこちらからご確認下さい

DXコンサルタントのKSF(成功要因)とは?

DXコンサルタントの成功要因(KSF: Key Success Factors)を把握しておくことはコンサルタントとしても非常に大切です。

成功要因の基本として、コンサルタントは企業のビジネスと業界特性を深く理解することが重要です。

情報をしっかり把握することで、適切なデジタル戦略を立てることができます。

また、コンサルタントは、技術だけでなく、組織変革を支援する能力も求められます。

従業員のスキルアップやマインドセットの変革を促進することで、デジタル技術の導入効果を最大化し、継続的なサポートと改善提案を行うことで、長期的に支援することができます。

変化が激しい中で迅速に適応し、常に最新の情報を提供できることが、DXコンサルタントの価値を高めます。

企業の事業を成功させるためにコンサルタントはスキル、組織改革、最新の情報を駆使して最大限サポートすることが求められます。

DXコンサルタントならExpertyがおすすめ

DXコンサルタントへの転職を検討している方は、ぜひExpertyにご登録ください。

120社以上とのコンサルティングプロジェクトを行っているExpertyでは、フリーランスのDX/ITエンジニア・PM/PMO・コンサルタント向け案件を豊富に抱えています。

さらに、案件の半数以上が月単価100万円以上の高単価案件です。

スポット・週1日・週3日・フル稼働など、ご都合に合わせた案件に絞って紹介することもできます。

現役コンサルタントが面談を通じて丁寧に対応致しますので、不安がある人もまずはぜひ登録してみて下さい。

まとめ|DXコンサルタントの仕事内容・必要なスキルを解説!

DXコンサルタントは、企業のデジタル化を推進し、事業の成長や生産性向上をサポートする仕事です。

様々なコンサルタントがDXコンサルタントへ転職している背景から、重要性や役割を解説しました。

フリーのDXコンサルタントが特に苦戦するのは、案件の獲得です。

DXコンサルとして少しでも早く案件にコミットしたい方には、コンサルティングプラットフォームのExpertyの利用がおすすめです。

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記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。