PMOに向いている人の特徴7選!将来性や平均年収について解説
複雑なプロジェクトが増加している現在、PMOへの需要は高まっています。
PMOの仕事に興味がある人の中には
「PMOに向いている人の特徴は?」
「PMOはキャリアにならないって本当?」
と疑問をお持ちの人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、PMOに向いている人や向いていない人の特徴、PMOに求められるスキル、未経験からPMOを目指す方法について解説します。
PMOへの転職に興味がある人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
PMOに向いている人の特徴
PMOに向いている人の特徴は、下記の7つが挙げられます。
- コミュニケーションが得意な人
- 問題解決能力や分析力が高い人
- 我慢強い人
- サポート力がある人
- 交渉が得意な人
- さまざまな経験を積みたい人
- SEの経験や技術的な知識がある人
ここでは、それぞれの特徴について詳しく紹介します。
PMOに関する基本的な知識は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:PMOとは?プロジェクトの命運を握るコンサルタントの役割・求められるスキルについて
コミュニケーションが得意な人
プロジェクトの進行をサポートするPMOは、さまざまなステークホルダーと関わる機会が多い職種です。
例えば、PM(プロジェクトマネージャー)やプロジェクトメンバー、クライアントなどとのミーティングや調整業務に対応します。
そのため、コミュニケーションが得意な人はPMOに向いているでしょう。
問題解決能力や分析力が高い人
問題解決能力や分析力が高い人は、PMOとしての素質があるでしょう。
プロジェクトを進めるにあたって、さまざまな課題やトラブルが発生することも少なくありません。
PMOはプロジェクトを円滑に推進する役割を担うため、課題やトラブルの原因を冷静に分析し、解決のために行動する必要があるのです。
そのため、冷静に物事を判断できる人や、問題解決に向けて迅速な行動を起こせる人は、PMOに向いています。
我慢強い人
PMOには、ある程度の「忍耐力」が求められます。
先述した通り、プロジェクトの進行中にさまざまなトラブルが発生することがあります。
例えば、メンバーの体調不良やクライアントからの急な要望などで、プロジェクトの進行が妨げられることも少なくありません。
しかし、PMOは上記のような状況でもプロジェクトを完遂させる必要があります。
そのため、辛抱強くトラブルに向き合って、解決していこうとする忍耐力が重要なのです。
サポート力がある人
PMOの主な仕事はPMの後方支援です。
PMがマネジメント業務に集中できるように、PMOはサポート業務に対応します。
例えば、書類の作成やデータ整理、メンバーの勤怠管理、プロジェクトの進捗管理、コスト管理などの業務です。
そのため、チームの先頭に立ってリーダーシップを発揮するよりも、サポート役を得意とする人はPMOに向いているでしょう。
交渉が得意な人
PMOはプロジェクトの中でも調整業務を担当することが多いです。
PMをはじめとする関係者とコミュニケーションを図りながら、それぞれの意見をまとめたり、ミーティングを設定したりします。
時には関係者内で意見がすれ違うこともあるため、それぞれの意見を汲み取りながら解決していきます。
従って、コミュニケーションを通じて交渉することが得意な人は、PMOに適任でしょう。
さまざまな経験を積みたい人
PMOは複数のプロジェクトを担当することがあります。
そのため、多種多様な業界と関わり、幅広い経験を積みたい人は、PMOに向いているでしょう。
加えて、プロジェクトごとに新たな知識をインプットする必要があるため、知的好奇心が高い人や継続的な学習が苦にならない人は、PMOとしての素質があります。
SEの経験や技術的な知識がある人
近年はITプロジェクトが急増しており、ITに関する知識やスキルはPMOにとって欠かせないものとなっています。
システムの導入にあたり、SE(システムエンジニア)とコミュニケーションを取ることがあるため、共通言語でやり取りできる人はPMOとして活躍の幅が広がるでしょう。
実際に「SEとして数年経験を積んでからPMOに転職した」というケースも多いです。
ITスキルや技術的な知識が不足している場合は、スキルアップに取り組むことをおすすめします。
ここまで、PMOに向いている人の特徴を7つご紹介しました。
それでは次に、PMOに向いていない人の特徴を4つご紹介します。
PMOに向いていない人の特徴
PMOに向いていない人の特徴として、以下の4つが挙げられます。
- スケジュール管理が苦手な人
- 細部を気にしない人
- 変化に対応できない人
- 責任感が低い人
以下でその理由を詳しく確認します。
スケジュール管理が苦手な人
スケジュール管理が苦手な人は、PMOに向いていないでしょう。
PMの後方支援を担うPMOは、スケジュール管理やリソース管理などのマネジメント業務をサポートすることが多いです。
スケジュールに関しては、プロジェクトの納期から逆算して、適切なタイミングでミーティングを設定したり、プレゼンテーションの日程を取り決めたりする必要があります。
各タスクの実行に必要な時間を正確に読み取れず、適切なスケジュールが組めないと、プロジェクトの質や成果にも大きな影響を及ぼしかねません。
細部を気にしない人
大雑把な性格の人は、PMOの仕事に向いていない可能性があります。
PMOはプロジェクト全体を正確に把握し、リスクや問題点を細かく理解して対処する役割を担うためです。
細かいところまで確認しておらず、リスクをあらかじめ把握できなかったとなると、プロジェクトの成功にも影響してしまいます。
細部まで確認を怠らない几帳面な性格の人は、PMOとして活躍できるでしょう。
変化に対応できない人
臨機応変に対応する能力が低い人は、PMO以外の仕事も検討してみましょう。
プロジェクトは、当初の計画通りに進行しないことも珍しくありません。
想定外のことが起きたとしても、冷静に状況を判断し、適切な対応を取ることが求められます。
例えば、急な要望に対して臨機応変に対応できないと、クライアントからの評価も下がってしまうでしょう。
そのため、問題解決能力が低い人や、変化が多い環境を苦手とする人は、PMOに向いていません。
責任感が低い人
責任感が低い人はPMOに向いていないかもしれません。
PMOはプロジェクトを「自分事」として捉え、トラブルが発生した際も真摯に向き合い、成功へと導くことが求められます。
「プロジェクトが成功しなくても自分には関係ない」「プロジェクトの評価がどうなってもいい」と考えている人は、PMOとしての役割を全うできない可能性があります。
一方、「自分の判断や対応がプロジェクト全体に影響を及ぼす」という認識をもち、常に責任を感じながら仕事に取り組める人はPMOに向いています。
ここまで、PMOに向いている人と向いていない人の特徴を紹介しました。
向いていない人でもPMOに求められるスキルを把握し、身に付けることができればPMOとして働くことができるでしょう。
以下でPMOに求められるスキルについて3つ紹介します。
PMOに求められるスキル
PMOに求められるスキルには、下記が挙げられます。
- IT関連の知識
- マネジメントスキル
- 文章力・ドキュメント作成スキル
それぞれについて詳しく紹介します。
IT関連の知識
IT関連の知識があると、PMOとしての活躍の幅が広がります。
近年はITプロジェクトの数に対して、IT人材が不足していることが課題視されています。
そのため、PMOが担当するプロジェクトもIT関連のものが大部分を占めます。
このような背景により、IT関連の知識やスキルがあるPMOへの評価は高いです。
例えば、エンジニアとして開発経験がある人や、ITプロジェクトの経験がある人は、PMOとして重宝されるでしょう。
マネジメントスキル
PMOにはマネジメントスキルも求められます。
マネジメント業務を主に担当するのはPMですが、PMOはPMのサポートを行うため、マネジメントに関する知識やスキルも必要になるためです。
具体的には、リスクやコスト、スケジュール、進捗など、あらゆるマネジメント業務に対応できるようにしておきましょう。
文章力・ドキュメント作成スキル
文章力・ドキュメント作成スキルも、PMOにとって重要なスキルのひとつです。
PMの後方支援を担うPMOは、進捗報告書などの書類を作成する機会が多くあります。
そのため、要点をわかりやすくまとめて、読みやすい資料を作る必要があります。
文章力・ドキュメント作成スキルが不足している人は、スキルアップに励みましょう。
PMOに求められるスキルについては、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にして下さい。
関連記事:PMOに求められるスキルセットとは?向いている人や資格を解説!
それでは、未経験からPMOになるためには、具体的にどのような行動を起こせば良いのでしょうか?
未経験からPMOになるための方法について3つ紹介します。
未経験からPMOになるためには?
未経験からPMOになることは可能であり、下記のような行動を起こせばその可能性が高くなります。
- 資格を取得する
- システムエンジニアを目指す
- ポテンシャル枠での採用を目指す
- PMO案件を豊富に扱うエージェントを利用する
未経験からPMOを目指す方法についてそれぞれ詳しく解説します。
資格を取得する
未経験の場合、プロジェクトマネジメントに関する知識やスキルを身につけなくてはいけません。
資格取得は目標を設定しやすいため、知識やスキルを身につける有効な手段です。
- プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
- PMOスペシャリスト認定資格
- PMP®
プロジェクトマネジメント関連の資格としては、上記が挙げられます。
下記では、PMOに適した資格とその取得方法などについて紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
関連記事:PMO 資格
システムエンジニアを目指す
PMOを目指したい人は、システムエンジニアとして経験を積むと良いでしょう。
企業は即戦力を求めているため、プロジェクトマネジメント経験がない人は、PMOとして採用される可能性が低いです。
一方、IT関連のスキルや技術的な知識があると、PMOとして転職できる可能性が高まります。
そのため、IT企業でシステムエンジニアとしてのスキルアップを目指しましょう。
ポテンシャル枠での採用を目指す
経験によってはポテンシャル枠でPMOを目指すことが可能です。
例えば、ITシステムの開発経験、コンサルタント、PMなどのキャリアがある人は、ポテンシャル枠で採用される可能性があります。
転職活動で成功するためにも、スキルシートや職務経歴書などを準備して、自分のスキルや経験をアピールしましょう。
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PMO案件を豊富に扱うエージェントを利用する
未経験からPMOを目指す場合、PMO案件を豊富に扱うエージェントの利用が有効です。
PMOの案件を豊富に扱っているため、未経験でもスキルレベルに合った案件を紹介してもらいやすく、効率よく実務経験を積むことができます。
また、PMOのキャリアに精通したコンサルタントが在籍していることが多く、スキル習得やキャリアプランの相談もでき、成長を支えてくれる環境が整っています。
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PMOに関するよくある質問
ここでは、PMOに関するよくある質問を紹介します。
PMOの平均年収は?
フリーランスPMOの平均年収は「720~1,200万円」程度です。
一方、会社員の場合は「600~700万円」程度とされています。
会社員と比較すると年収の水準が高く、スキルがあれば若手でも高収入を目指せます。
PMOの将来性は?
PMOの将来性は高いと言われています。
近年はIT人材が不足していることから、ITプロジェクトを推進するPMOへの需要が高まっているためです。
需要の高いPMOを目指したい人は、IT関連のスキルや知識を身につけましょう。
関連記事:PMOの将来性は?キャリアにならない?市場価値を高めるのに役立つ資格
PMOはやめとけと言われる?
地味な業務が多い、成果を可視化しにくいなどの理由からPMOはやめとけと言われることがあります。
以下の記事で、PMOはやめとけと言われる理由について解説しています。
PMOの仕事について理解して、自分に向いているかを見極めましょう。
関連記事:PMOはやめとけ・意味ないと言われる理由とは?年収ややりがいを紹介
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まとめ
今回の記事では、PMOへの転職に興味がある人に向けて、PMOに向いている人・向いていない人の特徴について解説しました。
コミュニケーションが得意、問題解決能力が高いなどの特徴をもつ人は、PMOに向いている可能性があります。
PMOに求められるスキルを身につけて、PMOの求人に応募してみましょう。
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記事監修者の紹介
アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。