経営コンサルタントが独立する方法とは?失敗する理由や年収を解説!

「経営コンサルタントが独立で失敗するのはどうして?」
「経営コンサルタントが起業する方法とは?」
と疑問をお持ちの方はいませんか。
経営コンサルタントの中には、年収アップや働き方の自由度向上を目指して、将来的に独立したいと考えている人も少なくありません。
しかし、さまざまな事前準備が必要なので、独立するまでの流れを押さえておくことが大切です。
今回の記事では、経営コンサルタントが独立を目指す理由、独立する方法・ステップ、独立で失敗する理由などについて解説します。

目次
経営コンサルタントが独立を目指す理由とは?

コンサルティングファームで働く経営コンサルタントの中には、独立を検討している方も少なくありません。
以下で、経営コンサルタントが独立する理由を確認していきましょう。
収入アップを目指せる
経営コンサルタントが独立する大きな理由として、収入アップが目指せることが考えられるでしょう。
フリーランス経営コンサルタントの年収は、会社員の年収と比較すると1.1倍〜1.6倍程度アップすると言われています。
実際にフリーランス向けエージェント「Experty(エキスパティー)」は、月額単価100万円以上の案件を数多く抱えています。
案件を継続的に獲得できれば、年収1,000万円以上も目指せるでしょう。
フリーランスコンサルタントの平均年収
フリーランスとして活動するコンサルタントの平均年収は、職位レベルや案件内容によって大きく変わってきます。
以下の表でコンサルタントの平均年収を職位別にまとめました。
職位 | 平均年収 |
アナリスト(ジュニアアソシエイト) | 700〜850万円 |
コンサルタント(シニアアソシエイト) | 900〜1,400万円 |
マネージャー | 1,500〜2,400万円 |
シニアマネージャー | 1,800~2,500万円 |
パートナー/MD/ディレクター | 2,500〜4,500万円 |
フリーランスコンサルタントの平均年収の詳細については、以下を参考にしてください。
関連記事:フリーランスのコンサルタントは儲かる?リアルな年収・単価を実例に基づいてご紹介
自分で案件を選べる
経営コンサルタントが独立するメリットは、自分で案件を選べる点です。
コンサルティングファームに所属している場合、会社側がアサインしたプロジェクトに対応する必要があります。
自分が携わりたいプロジェクトがあったとしても、会社側の都合が優先されるため、必ず参画できるとは限りません。
一方、独立した経営コンサルタントは自分で案件を獲得するため、好きな案件内容を選べるのです。
働き方の自由度が上がる
働き方の自由度が上がる点も、経営コンサルタントが独立するメリットのひとつでしょう。
一般的にコンサルティングファームに所属する場合、就業時間や就業場所が定められています。
一方、フリーランス経営コンサルタントは、好きな時間や場所で働くことが可能です。
もちろん、経営コンサルタントはクライアントワークであるため相手側のスケジュールを合わせる必要がありますが、働き方の自由度はフリーランスの方が高いと言えます。
経営コンサルタントが独立する方法

ここでは、経営コンサルタントが独立する方法を紹介します。
個人事業主になる
まずは、個人事業主になる方法が考えられます。
個人事業主はフリーランスと混同されやすいですが、両者には以下のような違いがあるので注意しましょう。
個人事業主 | 税務署に開業届を提出して事業を営む個人。 税務上の区分。 |
フリーランス | 企業や組織に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方。 |
個人事業主として独立する場合、税務署に開業届を提出する以外には、特別な手続きは必要ありません。
起業する
続いては、経営コンサルティング事業を営む会社を設立する方法です。
個人事業主として独立するよりも、煩雑な手続きが求められる他、会社設立費用を用意する必要があります。
しかし、法人税の方が所得税よりも上昇率は緩やかであるだけでなく、法人の方がクライアントの信頼を得やすいです。
法人化するメリットとデメリットについて理解し、最適な独立方法を選びましょう。
関連記事:コンサルタントとして起業したい!個人事業主と法人で起業した際のメリットデメリット
経営コンサルタントが独立するまでのステップ

それでは、経営コンサルタントが起業するにはどうすればいいのでしょうか?
以下で独立までのステップを確認していきましょう。
1. 自己分析を行う
まずは自己分析から着手しましょう。
意外と思う方も多いですが、自己分析は独立において重要なプロセスのひとつです。
自分の強みや専門性、他者との違いなどを明確化することで、より効果的に案件を獲得できるようになります。
知識やスキルが不足している場合は、資格取得などを通じて、独立前にスキルアップしておきましょう。
経営コンサルタントにおすすめの資格は以下の通りです。
- 中小企業診断士
- 税理士
- 公認会計士
- 経営士
- 社会保険労務士(社労士)
2. 事業ドメインを明確にする
続いては、事業ドメインを明確化していきましょう。
事業ドメインとは、企業が事業を展開する領域のことです。
自分の専門性を活かせる領域を明確にしていきます。
例えば、ITやマーケティング、人事など、これまでどのようなプロジェクトを担当してきたか、自分が得意とする領域は何かを振り返りましょう。
事業ドメインが曖昧だと案件を獲得できず、安定的な事業運営は困難を極めるでしょう。
3. 資金を確保する
事業ドメインを明確化できたら、続いては資金確保の段階に移ります。
法人を設立するにはある程度の資金が必要です。
「コンサルティング業は資金が必要ないのでは?」と考える方もいますが、クライアントを獲得するまでに時間がかかる可能性があります。
さらに、クライアントを獲得できたとしても、継続して依頼してもらえるかは分かりません。
そのため、最低でも以下の資金は用意しておきましょう。
- 事務所費
- 3年分の生活費
- 営業活動費
国や地方自治体の補助金を利用できるケースもあるため、自治体の情報に目を通しておきましょう。
4. 事業計画書を策定する
必要な場合は、事業計画書の準備を進めましょう。
事業計画書とは、事業内容や戦略、収支の見込みなどをまとめた文書のことです。
補助金制度に申し込む際、もしくは金融機関から融資を受ける際などに必要になります。
事業計画書に記載する主な内容は、以下の通りです。
- 屋号・商号
- 本店所在地
- 事業内容
- ビジョン・理念・目的
- 市場規模・競合
- 戦略
- 取引先情報
- スケジュール・計画など
経営コンサルタントが独立で失敗する理由とは?

経営コンサルタントの中には独立で失敗してしまう方が見受けられます。
以下でその理由を確認していきましょう。
過去の肩書きに頼りすぎてしまう
経営コンサルタントが独立で失敗するケースとして、「過去の肩書きに頼りすぎている可能性」が考えられます。
コンサルティングファームに在籍している間は、「〇〇コンサルティング会社のです。」と自己紹介できます。
会社ブランドがあることで、クライアントからの信頼も得やすいです。
しかし、独立後は「大手ファーム」や「外資系ファーム」といった肩書きがなくなるため、信頼を獲得するための工夫が必要になります。
頼れる人がいない
独立で失敗する原因の一つに「周りに頼れる人がいない」ということが挙げられます。
コンサルティングファームに所属している経営コンサルタントは、チームメンバーと一緒にプロジェクトに取り組みます。
疑問点について尋ねたり、アウトプットを共有したりすることも可能です。
しかし、独立後は周りに頼る人がいないため、孤独や孤立を感じてしまう方も少なくありません。
自己管理能力が求められる
経営コンサルタントが独立する場合、自己管理能力がより求められる環境に身を置くことになります。
コンサルティングファームでは、スケジュールや就業時間、場所、タスクなどが細かく決められていることが多いです。
しかし、独立後はすべて自分が管理する必要があり、期日までにアウトプットを出せないという事態を防ぐためにも計画的に行動することが求められます。
フリー経営コンサルタントの案件探しならExpertyがおすすめ

Experty(エキスパティー)は、フリーランスのコンサルタント向けに案件を紹介しているサービスです。
運営元のコロニー株式会社は、大手上場企業120社以上とのコンサルティングプロジェクトを進めており、下請けではない案件を豊富に抱えています。
案件の半数以上が100万円以上(月額単価)であるほか、リモートワークや稼働10時間(1週間あたり)など、ご希望に沿った案件の紹介が可能です。
ご登録いただいているユーザーの9割以上が案件を継続的に獲得しています。
面談などのサポート体制も充実しているので、まずはWeb登録してみてください。

まとめ

今回の記事では、経営コンサルタントとして独立を目指している方に向けて、経営コンサルタントが独立を目指す理由、独立する方法・ステップ、独立で失敗する理由などについて解説しました。
経営コンサルタントは独立することで、年収アップを目指せるだけでなく、働き方の自由度を高めることができます。
独立する手段によって必要な準備が異なるため、独立に向けて綿密な計画を立てることが大切です。
Experty(エキスパティー)は、フリーランスの経営コンサルタントに向けた案件を数多く抱えています。
ご希望に沿った案件の紹介が可能なので、お気軽にお問い合わせください。

記事監修者の紹介
アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。