フリーランスとは?おすすめの仕事やなり方、注意点を紹介・コロニー株式会社

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フリーランスという働き方が注目を集めています。会社に所属せず、自分のスキルや知識を武器に自由な働き方を選べる点が、多くの人に支持されている理由です。

本記事では、フリーランスとは何か、どのような仕事があるのか、未経験でも始められるのかなど、フリーランスを目指す方に向けた基礎情報を詳しく紹介します。

フリーランスとは何か

フリーランスとは、企業や個人から案件ごとに業務を受託し、自らの裁量で働く人のことを指します。

正社員のように雇用契約を結ぶのではなく、業務委託契約により、独立した立場で報酬を得るのが特徴です。仕事の内容や時間、働く場所などを自由に選べる一方で、仕事の獲得や収入の安定には自己管理が求められます。

2020年の内閣府の調査によると、日本国内のフリーランス人口は約462万人にのぼっています。さらに、2024年11月にはフリーランス新法が施行され、労災保険の特別加入の対象も拡大し、フリーランスが働く環境が整備されつつあり、今後も拡大傾向にあるとされています。

[出典:内閣府「第3章 成長と分配の好循環実現に向けた家計部門の課題(第1節)」](https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0207nk/n21_3_1.html?utm_source=chatgpt.com)

「個人事業主」との違い

個人事業主とは、税務署に開業届を提出した「事業の形態」を指し、法的に明確に定義されています。

一方、フリーランスは、主に「働き方」を指す一般用語で法的定義はありません。厳密にはフリーランス新法上の「フリーランス」の定義(従業員を使用しない業務委託の相手方事業者)という限定的な法令上の定義は存在します。

関係性を言葉で表すと「フリーランスという働き方を選び、開業届を出した人が『個人事業主』として法的地位を得る」です。

「自営業」との違い

自営業とは「自ら事業を営む人」全般を表す広い概念です。前述のとおりフリーランスは「働き方」を指す言葉になります。

関係性を言葉で表すと「フリーランスという働き方を選び、自営業を営んでいる」という関係です。

フリーランスの3つのメリット

フリーランスには、雇用に縛られない自由さや報酬面での魅力など、さまざまなメリットがあります。ここでは主な3つのメリットについて解説します。

自由な働き方ができる

フリーランス最大の魅力は、働く時間や場所を自分で決められる自由さです。在宅勤務やカフェ、コワーキングスペースなど、自分に合った環境で働けるため、子育て中の女性や介護との両立を目指す人にも適しています。また、複数の仕事を同時に請け負えるため、収入源を分散できる点も特徴です。

自分の努力が収入に直結する

会社員と異なり、フリーランスは成果が直接報酬に反映されます。スキルを高めていくことで高単価案件を獲得でき、年収アップも目指せます。未経験から始めた人でも、実績を積むことで安定した仕事を得られるようになるでしょう。

働く相手を選べる

企業に所属していると上司や同僚との関係性に悩むこともありますが、フリーランスは案件ごとにクライアントを選べるため、人間関係のストレスを軽減できます。自分と価値観の合うクライアントとだけ付き合うことで、より充実した仕事環境を築けます。

フリーランスの4つのデメリット

一方で、フリーランスにはデメリットやリスクも存在します。ここでは代表的な4点を紹介します。

収入が不安定になる可能性がある

案件単位での仕事になるため、継続的な収入が保証されていません。特に未経験のうちは仕事を受注するのが難しく、収入ゼロの月もあり得ます。収入の波を見越して生活費を管理し、貯蓄をしておくことが大切です。

社会保障が手薄になる

フリーランスは厚生年金や雇用保険の対象外であり、病気や失業時の保障が薄くなります。そのため、国民健康保険や国民年金の加入、任意での労災特別加入や、確定拠出年金(iDeCo)などを活用する必要があります。

税務・経理の知識が必要

確定申告や帳簿管理など、税務に関する作業は自己責任で行う必要があります。青色申告を利用すれば控除額を増やせますが、会計知識が求められるため、会計ソフトの活用や専門家への相談が推奨されます。

孤独を感じやすい

在宅中心での仕事となると、人と関わる機会が減り、孤独感を覚えることがあります。特に未経験からフリーランスになった場合、仕事やスキルに対する不安を一人で抱えることになりがちです。交流会やオンラインコミュニティに参加することで、孤独感を軽減できるでしょう。

関連記事:個人事業主になれない人とは?向いている人の特徴・開業手続きについて解説 – コロニー株会社

フリーランスにおすすめの仕事

フリーランスとして取り組める仕事は多岐にわたります。ここでは特に未経験やスキルなしの状態からでも始めやすいものを中心に、代表的な業種と職種を紹介します。

IT系

Webライター

クライアントの依頼に基づいて記事を執筆する仕事です。未経験でも始めやすく、クラウドソーシングサイトで案件を探すのが一般的です。SEOや構成力が求められる一方で、在宅で完結でき、子育て中の女性にも人気があります。

プログラマー

プログラミング言語を使ってシステムやアプリを開発します。実務経験が求められることが多いですが、スキルを身につければ高単価な仕事が可能です。フリーランス向けエージェントを利用すると、案件受注がスムーズになります。

クリエイティブ系

デザイナー

Webサイトやバナー、ロゴなどのデザインを行います。デザインツールなどのスキルが必要ですが、ポートフォリオがあれば未経験からでも案件獲得のチャンスはあります。

動画編集者

YouTube動画や広告動画、短尺動画の編集を行います。専用ソフトの操作に慣れる必要がありますが、SNSとの親和性が高く、SNS運用のコンサルまで業務を広げるケースもあります。

事務系

バーチャルアシスタント

スケジュール管理やメール対応、リサーチ業務などをオンラインでサポートする仕事です。パソコン操作ができればスキルなしでも始めやすく、在宅勤務が基本です。

データ入力

文字入力やExcelでの表作成などを請け負います。特別な資格は不要で、スキルがなくても対応可能な案件も多いため、初心者向きです。

教育系

オンライン講師

語学やプログラミングなど、自分の得意分野をオンラインで教える仕事です。スキルが必要ですが、需要が高く、在宅で高単価な仕事も見込めます。

添削業務

学生のレポートや作文をチェックし、フィードバックを行う仕事です。教員経験がある人や、文章力に自信がある人に適しています。

翻訳・通訳系

翻訳者

英語や中国語などの文章を日本語に翻訳または、その逆を行う業務です。語学力が求められます。

通訳

ビジネスシーンや会議での通訳を担当します。現地同行型もあれば、リモート通訳も増加中です。

販売・マーケティング系

SNS運用代行

企業や個人のSNSアカウントを運用し、フォロワー増加やブランディングを支援します。マーケティングスキルが必要です。

ECサイト運営補助

商品登録や顧客対応、在庫管理など、ネットショップの運営をサポートします。スキルなしでも始められるケースがあり、未経験でも挑戦可能です。

関連記事:フリーランスコンサルの案件獲得方法!年収やキャリアアップも解説

フリーランスになる手順

フリーランスを始めるには、段階を踏んだ準備が不可欠です。ここでは基本的な手順を4つに分けて紹介します。

自分にできる仕事を見つける

まずは自分のスキルや興味に合った仕事を探しましょう。未経験でも挑戦できる分野は多く、クラウドソーシングサイトなどを活用すると適性を見極めやすくなります。

必要な準備を整える

業務で使うツールやパソコン環境を整えるほか、ポートフォリオの作成やSNSの活用など、仕事獲得のための準備を行います。個人事業主として開業する場合は、開業届の提出も必要です。

案件を受注する

仕事を受けるには、クラウドソーシングや求人サイト、フリーランスエージェントなどを通じて営業活動を行います。案件の応募時には実績や自己PRが重要です。

継続的にスキルを磨く

フリーランスとして長く活躍するには、常にスキルアップを図る必要があります。資格取得や最新情報のキャッチアップ、フィードバックの活用などが有効です。

フリーランスで働く際の注意点

自由な働き方の一方で、フリーランスには独自の注意点があります。以下に代表的な3点を解説します。

契約内容を確認する

業務委託契約書を取り交わす際には、報酬額や納期、支払い方法、著作権などの記載内容をしっかり確認しましょう。口頭契約ではトラブルの元になるため、必ず書面またはPDFなどの証拠の残る形で取引しましょう。

情報漏洩に注意する

クライアントから得た情報を適切に取り扱わないと、信用問題に発展します。パスワード管理やファイルの暗号化、ウイルス対策ソフトの導入など、基本的なセキュリティ対策を徹底しましょう。

特に個人情報を扱う場合は、細心の注意が必要です。万が一漏えいなどの事故がおきた場合は、巨額な損害賠償を求められる場合もあります。

スケジュール管理を徹底する

納期遅れは信頼を大きく損ねる原因となります。複数案件を同時に進めることも多いため、タスク管理ツールを活用してスケジュールの可視化を図ることが大切です。

案件を探すならExperty

フリーランスとして安定した仕事を得るには、信頼できるプラットフォームの利用が効果的です。Expertyは、未経験者から経験者まで幅広く対応しており、安心して案件を受注できます。業務内容も豊富で、女性や在宅希望の方にも適した案件が多数掲載されています。

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まとめ

フリーランスは、自由度の高い働き方として近年注目を集めています。未経験やスキルなしからでも挑戦できる仕事も多く、在宅勤務や自分らしい働き方を目指す方に適しています。

一方で、収入や社会保障の面ではリスクも伴うため、事前の準備と自己管理が重要です。この記事を参考に、フリーランスとしての第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。