【2024年6月最新】SAPコンサルタントとは?仕事内容や将来性について専門家が解説!【案件あり】
SAPはERP(基幹システム)パッケージの1つです。
また、SAPに特化したコンサルタントをSAPコンサルタントと呼びます。
SAPは大手企業によく導入されていますが、首尾よくシステムを活用するには、既存システムとの連携やカスタマイズなどが必要です。
- SAPとは?
- SAPコンサルタントとは?
- SAPコンサルタントの将来性や役割
- 具体的な案件
この記事では、上記のようにSAPコンサルタントについてSAPの概要も交えて解説します。
SAPコンサルタントとSEとの違い、将来性、実際の案件例なども紹介します。
SAPコンサルタントになりたい人は参考にしてください。
目次
SAPとは?
SAPコンサルタントについて解説する前に、SAPについて理解しておきましょう。
以下では、ERPパッケージの1つであるSAPについて、概要や導入するメリット、解決できる領域などを解説します。
ERPとは、(Enterprise Resource Planning)の略で、企業の経営資源を管理できるITシステムのことを指します。
多くのERPパッケージがあるなかで、なぜSAPが多くの企業に導入されているのか疑問に思う人もいるでしょう。
SAPの特徴を知れば、SAPコンサルタントの需要が高い理由が分かります。
SAPの特徴とは?
SAP (エス・エー・ピー)は、ドイツを拠点とした世界で最大クラスのソフトウェアメーカー「Systemanalyse und Programmentwicklung」の略称です。
SAPは開発元の企業名が使われたERPパッケージです。
ERPパッケージとは、企業活動を支える基幹システムの集合体を指します。
たとえば、会計システム・販売管理システム・給与管理システム・在庫管理システム・生産管理システム・人事システムなどが、基幹システムとして企業を支えています。
SAPの大きな特徴は、個々の基幹システムのデータを1つのシステムで管理できることです。
一般的なERPパッケージでもデータの連携はできますが、リアルタイム性はSAPの方が優れています。
SAPを導入するメリットと解決できる領域
本章では、SAPを導入するメリットと解決できる領域について解説します。
SAPを導入するメリット4選
SAPを導入するメリットは、以下の4つです。
- 社会的信頼の向上
- リアルタイムなデータ連携による業務効率化
- ミスや不正の抑制
- 機械学習の導入
SAPは国際会計基準に対応するソフトであり、世界で多数の企業が使用しています。
グローバル化を進める企業は、SAPを導入すると社会的信頼性を高められるでしょう。
また、SAPではリアルタイムにデータを一元管理でき、経営戦略の意思決定をスピーディーに下すことが可能です。
業務が効率化すれば、コスト削減も見込めます。
なお、一般的なERPパッケージではデータ連携のタイミングが決まっており、部門間で情報の不整合が発生するケースがあります。
加えて、SAPの作業履歴はユーザーアカウントと紐づけられています。
不正なデータ入力・改ざんが行われれば経緯を解明できるため、ミスや不正行為の抑制も期待できます。
AIによる機械学習の導入にも着目しましょう。SAPで管理する膨大なデータをAIで分析すると、ビジネスの可能性が広がると考えられます。
SAPが解決できる領域
続いて、SAPが解決できる領域について解説します。
SAPに搭載されたモジュールという特定の機能を果たすシステムが重要な役割を果たします。主なモジュールは以下の通りです。
- FIモジュール
- COモジュール
- SDモジュール
- MMモジュール
- HRモジュール
FIモジュールは財務会計に役立ち、社外に示す損益計算書や貸借対照表といった書類作成機能が備わっています。
表計算ソフトへの自動入力や、アップロードも可能です。
COモジュールは管理会計モジュールで、社内向けの予算管理に使える機能が搭載されています。
SDモジュールは販売管理に使われます。受注・出荷・請求における物の流れを一元管理でき、請求内容はFIモジュールへ自動登録可能です。
MMモジュールは購買管理や在庫管理に役立ちます。こちらも物の流れを管理でき、支払い状況をFIモジュールに登録します。
人事管理に適したHRモジュールでは、勤怠管理・組織管理・給与管理・交通費や出張費の管理などが可能です。
人材開発に向けたスケジュール管理機能なども役立てましょう。
なお、給与管理などお金に関する管理は、FIモジュールに任せるケースもあります。
SAPには、ほかにも物流管理に関わるLEモジュールや、生産計画・管理に関わるPPモジュール、品質管理に関わるQMモジュールがあります。
優秀なSAPコンサルタントになるには、それぞれのモジュールの機能を熟知して、クライアントのビジネスに合わせた活用方法を提案しましょう。
SAPコンサルタントとは?メリットと将来性を解説
SAPコンサルタントとは、上述したSAPについての専門知識を武器に、クライアントをサポートする仕事です。
サポートの内容はクライアントの状況によってさまざまであり、SAPの導入にたずさわる場合もあれば、カスタマイズを任される場合もあります。
以下では、SAPコンサルタントについて、仕事内容やコンサルタントになるメリット、将来性などを解説します。
SAPコンサルタントの実際の案件例も見ていきましょう。
SAPコンサルタントの仕事内容は?
SAPの導入やカスタマイズをサポートするITコンサルタントを、SAPコンサルタントと呼びます。
SAPを導入する際は、まず業務を洗い出し、本当にSAPの導入が適しているかを判断します。
場合によっては、SAPよりほかのERPパッケージが妥当かもしれません。
また、すでに基幹システムやERPパッケージを利用している企業の場合は、SAPへの移行をサポートします。
すでにSAPを利用している企業から、カスタマイズ(初期設定)を任される場合もあります。
より実用的にSAPを運用するには、モジュールごとのカスタマイズが欠かせません。
また、カスタマイズのみでは対応しにくい部分があれば、アドオン開発も行います。
アドオン開発では、SAP専用のABAPという言語で開発を実施します。アドオンでは不具合が起きやすいため専門性が必要です。
クライアントによっては、SAP稼働後の保守や運用、不具合対応、システムのアップデートなども任される場合もあります。
SAPコンサルタントのメリットは年収の高さ
SAPコンサルタントは、一般的なIT人材やコンサルタントに比べると年収が高い傾向です。
とある求人情報検索サイトの情報によると、正社員のSAPコンサルタントは、平均年収が620万円ほどです。
年収にはバラつきがあり、プロジェクトリーダーなどを任されるようになると、1,000万円を超える年収も見込めます。
SAPコンサルタントは、専門性を高めやすい仕事でもあります。
ITコンサルタントなどは、多くのツールやソフトに精通しなければ魅力ある提案ができません。
その点、SAPコンサルタントはSAPに特化しているため、効率よく専門性を高められます。
ただし、SAP開発で習得した専門性は、ほかのジャンルでは応用が効きにくい点もあるため注意が必要です。
大手企業を相手にできる点も、SAPコンサルタントのメリットといえます。
SAPは大手企業に導入されやすいシステムです。有名な企業と仕事ができると、キャリアとしてプラスになりやりがいも得られるでしょう。
Expertyでは以下のように月額200万円以上のSAPコンサル案件を紹介しています。
引用:Experty
こちらからExpertyの登録が可能です。
リアルタイムで案件が増え続けていますのでぜひ確認してください。
SAPコンサルタントの将来性
SAPコンサルタントは、今後も需要が見込まれます。
SAPコンサルタントが求められる背景には、SAPの保守サポートが終了する「2025年問題」があります。
2025年以降、SAPを導入している企業は「SAP S/4HANA」へ移行するか、ほかのERPパッケージへ変更するかを決めなければなりません。
多くの企業がSAP S/4HANAへ移行すると予想され、移行には専門知識を有するたくさんのSAPコンサルタントが必要です。
SAP移行に関するプロジェクトの話は来ているが、人材不足でアサインできていないというコンサルファームも少なくありません。
SAP S/4HANAへの移行、SAP S/4HANAの導入やカスタマイズで今後もSAPコンサルの需要は十分見込めると考えられます。
SAPコンサルタントになる方法
未経験からSAPコンサルタントとして独立しようとしても、仕事の獲得は困難です。
まずはコンサルファームに就職し、経験を積むことが大切です。
コンサルファームで十分実績を積んでから独立を検討することをおすすめします。
SAPを扱うコンサルファームには、総合系ファームやIT系ファームがあります。
コンサルとしての経験を積みつつ、SAPに関する専門知識も蓄えていきましょう。
コンサルファームに入社する際に、以下の経験があれば有利です。
- 事業会社でのERPの導入・運用経験
- SAPを扱うSIerでの勤務経験
- 財務や会計、人事といった基幹業務に関する勤務経験
技術的な経験に加え、基幹業務に関する勤務経験も重視されます。
クライアントの業務フローを洗い出し、課題を見つけて分析する際には、基幹業務の知識や経験が役立つためです。
SAPに関する専門知識を身につけるには、資格取得を目指すという手があります。
SAPコンサルタントに資格は必須ではありませんが、「SAP認定コンサルタント資格」を勉強する過程で知識を習得可能です。
のちに独立を考える人は、資格がクライアントへのアピール材料にもなります。SAPが提供する「SAPトレーニング」も活用しましょう。
【参考】SAPトレーニング
【2024年6月】SAPコンサルタントの実際の案件例
コロニー株式会社が提供しているフリーコンサル向け案件紹介の「Experty」から具体的な案件を紹介します。
なお、紹介している情報は、2024年6月25日時点の内容ですので、リアルタイムの案件を知りたい方はこちらから、Expertyへ登録して確認してください。
・某製造業:SAP導入プロジェクト推進支援
月額報酬:160万〜200万円
案件内容:SAP導入案件のリーダー モジュールはSD/MM
・某食品会社:SAP導入支援 常駐コンサル
月額報酬:110万〜150万円
業務内容:大手食品会社のシステムをスクラッチからSAPへの更改プロジェクトにおいて以下の作業を支援いただく予定。SDコンサルでIT仕様書作成、IT実施
・某食品会社:SAP導入支援 設計支援
月額報酬:80万〜150万円
業務内容:某食品会社のシステムをスクラッチからSAPへの更改プロジェクトにおいて以下の作業を支援いただく予定。
・ABAP(プログラム設計~テスト)SD、MM、FI
・Fiori(プログラム設計~テスト)SD領域
まとめ|SAPコンサルタントとは?仕事内容や将来性について専門家が解説!
SAPコンサルタントは、ERPパッケージのSAPに特化したコンサルタントです。
SAPコンサルタントは将来も需要が高く、高収入が見込めます。
SAPに特化して専門性を高められる点もメリットといえます。
未経験からSAPコンサルタントになるには、コンサルファームに入社して専門性を習得し、実績を積みましょう。
Expertyで取り扱う案件の多くは、大手・上場企業100社以上の課題解決を推進するコロニーの直請け案件です。月200万円クラスの高額案件も多数ございます。
案件のジャンルが幅広く、新規事業案件をはじめ、業務改善・IT/PMO・人事・マーケティング・エンジニア・デザインなど幅広いジャンルの案件をご紹介可能です。
スポット案件や週1日など副業向けの案件から、しっかり働ける案件までご紹介いたします。
コンサルタント未経験者でもコロニーが手厚くサポートいたしますので、ぜひ安心してご登録ください。
まずは簡単三十秒で無料登録!!↓↓
記事監修者の紹介
アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。