副業フリーランスを始めるには?メリット・注意点、始める手順を紹介・コロニー株式会社

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副業としてフリーランスを始めたいと考える人が増えています。しかし、実際に始めるとなると何から手をつければ良いのか分からない方も多いでしょう。

本記事では、副業フリーランスの基礎からメリット、注意点、始める手順、案件の探し方までを丁寧に解説します。初心者や未経験の方でも安心して読める内容になっています。

副業フリーランスと本業がフリーランスの人との違いは?

副業フリーランスとは、会社などで本業に就きながら、就業時間外に個人として業務委託などを請け負って活動する形態を指します。

一方、本業としてフリーランスを行う人は、特定の雇用主に依存せず、案件ベースで収入を得ることを生活の主軸としています。

最大の違いは、収入の安定性とリスクの分散にあります。副業フリーランスは本業からの安定収入を確保しているため、収入面でのリスクが少ない一方で、時間的な制約を受けやすくなります。反対に、フリーランスを本業としている人は自由度が高いものの、収入が不安定になることもあります。

また、社会保障も異なります。会社に所属していて副業を行う場合は、一般的には、社会保険は、所属している会社で手続きが行われ、個人は半額負担の負担になります。フリーランスを本業としている場合は、社会保険は自ら手続きして全額を個人で納める必要があります。

副業フリーランスの5つのメリット

副業としてフリーランスを始めると、さまざまなメリットを享受できます。本章では、初心者や未経験者が知っておくべき主要な6つのメリットを紹介します。

スキルアップにつながる

副業フリーランスでは、本業では経験できない業務にチャレンジできる機会が豊富にあります。特にIT系やデザイン、ライティングなどの職種では、実践的な案件を通じてスキルの向上が可能です。

収入源が増える

本業に加え、副業で得られる収入は家計の補助として大きな役割を果たします。特に物価高や将来の不安がある現代において、副収入を確保することは経済的な安心につながります。

副業で月に3万〜5万円を得る人もおり、努力次第では10万円以上の収入を得る人もいます。確定申告を適切に行えば、必要経費の計上により節税効果も期待できます。

好きな時間に働ける

副業フリーランスは、自分のライフスタイルに合わせて業務時間を柔軟に設定できます。特に在宅で完結する仕事であれば、通勤時間も削減でき、効率的に働くことが可能です。

家事や育児の合間に仕事を進められる点は、女性や育児中の方にとっても大きな魅力でしょう。

キャリアの選択肢が広がる

副業を通じて得た経験や人脈は、将来的に本業の転職や独立への足がかりとなることがあります。未経験から始めた人でも、継続的に実績を積めばフリーランスとして独立する道が開けるでしょう。

やりがいを感じやすい

自分で選んだ案件に取り組むことで、仕事に対するモチベーションが高まりやすくなります。顧客から直接感謝の言葉を受け取る機会もあり、達成感や充実感を得られやすい点も魅力です。

副業フリーランスを始める手順

副業としてフリーランスを始めるには、いくつかのステップを踏む必要があります。この章では、3つの主要な手順に分けて解説します。

手順1:スキルと業務内容を明確にする

まずは、自分がどのようなスキルを持っていて、どの業務で報酬を得たいのかを明確にする必要があります。

例えば、プログラミングやWebデザインの経験がある人はIT系の案件、文章を書くことが得意な人はライティング系の案件が適しています。

未経験の場合でも、比較的始めやすい職種を選ぶことで、スムーズなスタートが可能です。クラウドソーシングなどで小さな案件を受けながら実績を積むのが現実的です。

手順2:業務環境とスケジュールを整える

副業としてのフリーランス活動は、本業の合間に行うため、限られた時間で効率よく取り組むことが求められます。まずは作業環境を整え、安定したインターネット環境や業務に必要なソフトウェアを準備しましょう。

また、1週間ごとのスケジュールを組んで、無理のない作業時間を確保することも大切です。家族の理解や協力も、継続的な副業の成功には欠かせません。

手順3:確定申告などの手続きを理解する

副業フリーランスとして報酬を得た場合、給与支払いが1か所で年末調整済み等の条件下で、給与所得以外の年間所得が20万円を超えると所得税の確定申告が必要です。

また、報酬が源泉徴収されている場合は、確定申告で払いすぎた所得税が還付される可能性があります。

特に注意が必要なのは住民税です。住民税は、20万円を超えなくても1円でも利益が出ていれば、申告が必要なことを覚えておきましょう。

いづれにしても、確定申告に備えて、売上の記録と領収書の保管を日頃から行っておくと安心です。

副業フリーランスにおすすめの職種

副業として取り組む場合でも、フリーランスとして活躍できる職種は多岐にわたります。この章では、未経験者にも比較的挑戦しやすいおすすめの職種を紹介します。

ライター

文章を書くことが得意な方に向いている職種です。Webメディアの記事執筆や商品紹介文、体験談コンテンツなど、案件の幅が広く、未経験からでも始めやすいのが特徴です。報酬は文字単価0.5円程度からで、難度や専門性に応じて上下します。

Webデザイナー

Webサイトのデザインやバナー制作を行う職種です。PhotoshopやIllustratorなどのツールが使えることが前提となりますが、最近では独学やスクールで学ぶ人も増えています。実績を積めば副業でも月5万〜10万円以上を目指せるでしょう。

プログラマー

システム開発やWebアプリケーション制作など、専門性の高い仕事です。PythonやJavaScriptなどのプログラミング言語の知識が必要ですが、需要が高く報酬も高水準です。

動画編集者

YouTubeや企業の広告動画などの編集を担当する職種です。Premiere ProやAfter Effectsといった編集ソフトの操作スキルが求められます。

翻訳・通訳

英語などの語学スキルを活かせる仕事です。文章の翻訳やオンライン会議での通訳、観光ガイドなどがあり、専門性の高い分野(医療・法律など)はさらに高単価になる傾向があります。

SNS運用代行

企業のSNSアカウントを運営・投稿代行する仕事です。マーケティングやライティングの知識が求められますが、スマートフォンひとつでも始められるため、主婦層や学生にも人気があります。

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副業フリーランスが知っておきたい注意点

副業フリーランスには多くの魅力がありますが、事前に知っておくべきリスクや注意点も存在します。ここでは実務に直結する重要なポイントを解説します。

就業規則による制限

会社によっては、就業規則で副業を明確に禁止している場合があります。このような場合、副業が発覚すると懲戒処分の対象となるリスクがあるため、必ず会社の規定を確認しておきましょう。仮に明確な禁止がない場合でも、業務に支障が出ないようスケジュール管理を徹底する必要があります。

税務・申告ミスのリスク

副業で得た収入が年間20万円を超えると、確定申告が義務となります。特に会社員は年末調整で済む場合が多いため、確定申告の手続きに慣れていない方が多く、申告漏れが発生しがちです。青色申告の申請や経費の計上についても早めに準備しておくと安心です。

時間管理の難しさ

副業と本業を両立させるためには、時間の使い方が極めて重要です。案件を引き受けすぎて納期に遅れる、睡眠不足で本業に支障が出るといった事態を防ぐためにも、無理のないスケジュールを組む意識が求められます。

時間管理が苦手な方は、週単位・日単位でタスクを分割し、進行管理ツールなどを活用すると良いでしょう。

フリーランス新法とは

202年に施行された「フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)」は、副業フリーランスにとって重要な法律です。

この法律は、フリーランスとして働く人々を保護することを目的としており、発注者に対して契約や報酬支払いに関する義務を課しています。

発注事業者からフリーランスへの義務項目と内容

義務項目内容
契約の書面化業務委託契約の条件(業務内容、報酬額、納期など)を明記した書面または電磁的記録の交付が義務付けられます。
報酬支払期日の明記業務開始前に支払期日を明示する必要があります。支払遅延を防ぐための措置です。給付受領日・役務提供日から60日以内の短い期間と定められています。
ハラスメント対策の整備セクハラ・パワハラ等への相談窓口、対応体制を整備することが求められています。
中途解約・変更の制限契約途中での一方的な打ち切りや不利益な変更が禁止され、事前告知、正当な理由が求められます。
7つの禁止行為不当な受取拒否
報酬の減額
返品
買いたたき
購入などの強制
経済的な利益の提供要請
不当な内容の変更ややり直し

副業フリーランスの案件の探し方

副業フリーランスとして活動するには、信頼できる案件を効率的に探す方法を知っておくことが不可欠です。この章では、案件を探す代表的な手段とその特徴を紹介します。

クラウドソーシングサイトの活用

未経験者や初心者にとって最も始めやすいのが、クラウドソーシングサイトの利用です。CrowdWorksやLancersなどのサイトでは、ライティング、デザイン、事務作業など幅広い案件が掲載されています。

案件には応募者数や報酬額が明記されており、初心者でも安心して取り組める短期間・低価格の案件から始めることができます。実績を積めば、スカウトや高単価案件も増えてくるでしょう。

フリーランスエージェントの利用

専門スキルを持つ人にとっては、フリーランスエージェントの活用が効果的です。例えばレバテックフリーランスやMidworksなどのエージェントでは、登録者のスキルや希望条件に合わせた案件紹介が受けられます。

営業活動を代行してくれるため、自分で営業せずに済む点も大きな利点です。週1〜2日の稼働から可能な案件もあり、副業との両立がしやすいサービスが増えています。

関連記事:フリーランスのコンサルタントは儲かる?リアルな年収・単価を実例に基づいてご紹介

SNSや人脈による直接受注

TwitterやLinkedInなどのSNSを通じて、自ら仕事を発信・アピールすることで、直接依頼を受けるケースも増えています。

特に実績やポートフォリオを継続的に発信していると、企業からの問い合わせが来ることもあります。

また、知人・友人から紹介を受けて仕事につながるケースもあるため、人脈の活用も欠かせません。信頼関係に基づいた受注は、長期的な仕事につながりやすい傾向があります。

案件特化型サイトの利用

特定の職種や業界に特化した案件サイトも増えています。たとえば、エンジニア向けの「TechTtree」や、ライター向けの「サグーワークス」など、自分のスキルに合ったサイトを選ぶことで、効率的に案件を探せます。

これらのサイトでは、募集条件や報酬体系が明確で、スキルマッチングも行われるため、ミスマッチが少ないのが特徴です。

案件を探すならExperty

フリーランス案件を探すなら、実績豊富な「Experty」の活用がおすすめです。職種・スキルレベルに応じた案件紹介はもちろん、エージェントによるサポート体制も整っており、初心者でも安心してスタートできます。

報酬や業務内容、勤務形態などの希望に合わせた最適な案件を提案してくれるため、無駄なく効率的な活動が可能になります。

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まとめ

副業フリーランスは、スキルアップや収入増加、働き方の自由度向上など、多くの魅力があります。一方で、就業規則や税務、時間管理といった課題にも向き合う必要があります。

本業とのバランスを取りながら、自分のペースで副業を展開することが成功の鍵となるでしょう。未経験からでも始められる環境は整っており、正しい知識と行動があれば着実にステップアップしていくことが可能です。

まずは小さな案件から始めて、実績を積みながら自分に合ったスタイルを築いていきましょう。

記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。