医療経営コンサルタントの資格の難易度|メリットや向いている人も解説

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医療経営コンサルタントを目指すうえで、資格は必要なのか、どの資格を選べばよいのか、と悩む方は多いのではないでしょうか。

医療経営コンサルタントに国家資格はありませんが、医業経営コンサルタントや医療経営士などの民間資格を取得すれば、専門性を客観的に証明できます。

本記事では、代表的な資格の難易度や費用、取得のメリット、向いている人の特徴まで詳しく解説します。

医療経営コンサルタントの資格の難易度と選び方

医療経営コンサルタントに関連する代表的な資格は、医業経営コンサルタントと医療経営士です。

まずは資格の難易度と受験資格を、以下の比較表で確認しましょう。

資格名 認定団体 難易度の目安 受験資格
医業経営コンサルタント 公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会 一次試験の合格率は約74〜78%だが、指定講座の受講と二次試験(論文)が必要 指定講座を受講していること
医療経営士 一般社団法人日本医療経営実践協会 3級の合格率は約35〜50%、2級は約18〜30%、1級は記述試験と面接がある 3級は制限なし。2級は3級合格+正会員登録、1級は2級合格者としての登録が必要

医業経営コンサルタント

医業経営コンサルタントは、公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会が認定する、医療経営分野で高い知名度を持つ資格です。

指定講座の受講と試験、論文審査などを経て登録される仕組みで、医業経営の専門家としての証明になります。

取得には、①指定講座の受講、②一次試験(筆記)の合格、③二次試験(論文審査)の合格という3段階のプロセスが必要になります。

一次試験は11科目×10問の四肢択一マークシート方式で、直近3年の合格率は74.3〜78.0%と比較的高い水準です。

ただし、講座受講から論文審査まで段階的な学習が求められるため、計画的な準備が欠かせません。

参考:日本医業経営コンサルタント協会|医業経営コンサルタント

医療経営士

医療経営士は、日本医療経営実践協会が実施する資格試験で、3級から1級まで段階的に用意されています。

3級は受験資格の制限がなく、五肢択一50問のマークシート方式で、合格基準は総得点の6割とされています。

経営知識の土台を作りたい人にとって、最初の一歩として取り組みやすいです。

2級の合格率は年度によって幅がありますが、直近では18〜19%台まで下がっており、難化傾向にあります。

参考:一般社団法人日本医療経営実践協会|試験形式・受験料

資格の選び方のポイント

資格選びでは、自分の現在地とキャリアの方向性から逆算することが大切です。

医療業界の経験が浅く、まず基礎知識を身につけたい方は、受験資格の制限がない医療経営士3級から始めるのが現実的でしょう。

コンサルタントとして独立や転職を見据え、対外的な信頼性を重視するなら、公益社団法人が認定する医業経営コンサルタントが有力な選択肢です。

医療経営コンサルタントの概要と資格取得の必要性

医療経営コンサルタントは、医療機関の経営を専門的に支える職種です。

資格がなくても名乗れる職種ではあるものの、民間資格の取得はキャリア形成において大きな武器になります。

医療コンサルタントの仕事内容

医療コンサルタントは、医療機関が抱える経営課題を分析し、解決策を提案・実行支援する専門職です。

医療機関の経営は診療報酬制度や医療法などの規制に強く影響されるため、一般企業とは異なる専門知識が求められます。

具体的には、医療機関向けには経営診断や経営戦略の策定、人事・組織改革、増患対策などを支援し、製薬会社や医療機器メーカーなどの企業向けには市場分析や事業戦略の立案を担います。

活躍の場は、コンサルティングファームや税理士法人、医療系シンクタンク、医療機関の経営企画部門など多岐にわたります。

医療経営コンサルタントの資格の必要性

医療経営コンサルタントには、医師や看護師のような国家資格は存在せず、無資格でも業務を行うこと自体は可能です。

しかし、経営という医療機関の根幹に関わる仕事だからこそ、依頼者は信頼できる相手かを慎重に見極めます。

公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会などが認定する民間資格を取得すれば、体系的な知識を持つことを客観的に証明でき、信頼獲得や転職活動で非常に有利に働きます。

未経験から医療経営の分野を目指す方ほど、資格取得の価値は大きいといえるでしょう。

参考:公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会|資格認定制度

医療経営コンサルタントの資格取得のメリット

医療経営コンサルタントの資格取得は、信頼性の向上とキャリアの選択肢拡大という2つの大きなメリットをもたらします。

ここでは資格ごとのメリットと、年収・キャリアへの影響を具体的に見ていきましょう。

医療経営コンサルタントの資格のメリット

医業経営コンサルタント

医業経営コンサルタントの最大のメリットは、公益社団法人が認定する資格としての社会的信頼性の高さです。

同協会は厚生省主導のもと、日本医師会や日本歯科医師会など医療関連団体の賛同を得て1990年に設立された団体であり、資格の権威性を裏付けています。

認定登録者は協会の名簿に掲載されるため、医療機関からの相談や案件獲得の入り口にもなります。

継続研修が義務付けられている点も、知識を最新に保てるメリットといえるでしょう。

参考:公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会|資格認定制度

医療経営士

医療経営士のメリットは、3級から段階的に学べるため、働きながらでも無理なく専門性を積み上げられる点です。

医療従事者や医療関連企業の社員から学生まで幅広い層が受験しており、医療経営の共通言語を持つ人脈づくりにもつながります。

入会後は研究会や勉強会などへ参加でき、実践的な情報交換の機会を得られる点も魅力です。

まず3級で基礎を固め、2級・1級と昇級することで、経営幹部の意思決定を支える人材であることを示せます。

参考:一般社団法人日本医療経営実践協会|入会のご案内

資格が年収・キャリアに与える影響

コンサルティング業界では実力や実績が評価の中心ですが、専門資格は応募できる求人の幅を広げ、選考時の説得力を高める材料になります。

たとえば、医療系コンサルティングファームへの転職や、資格手当・昇進要件として資格を評価する企業への転職では、保有資格があることで採用されやすくなる傾向があります。

さらに、独立後も資格が肩書きとして機能することで案件単価の交渉がしやすくなるなど、長期的なリターンが期待できます。

医療経営コンサルタント資格取得にかかる費用

資格取得の費用は、受験料だけでなく講座受講料・登録料・維持費まで含めて把握することが重要です。

想定外の出費を防ぐため、以下の比較表で全体像を確認しておきましょう。

費用項目 医業経営コンサルタント 医療経営士
講座受講料 50,000円(指定講座・テキスト代込) なし(対策講座の受講は任意)
受験料 一次試験10,000円
二次試験(論文審査料)15,000円
3級9,100円/2級16,000円/1級50,000円
登録料 80,000円(初回のみ) 11,000円
維持費 年会費120,000円
登録更新料5,000円
継続研修受講料
年会費11,000円
更新料11,000円(3年ごと)

医療経営コンサルタントの資格の費用内訳

医業経営コンサルタント

医業経営コンサルタントは、かなり費用がかかる資格です。

指定講座の受講料が50,000円(テキスト・eラーニング代込)、一次試験の受験料が10,000円、二次試験の論文審査料が初回15,000円となっています。

さらに、認定登録時には初回のみ80,000円の登録費用が必要です。

登録には協会への入会が前提となるため、取得までにトータルで25万円以上を見込んでおくとよいでしょう。

参考:公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会|認定登録手続・更新

医療経営士

医療経営士は、比較的少ない費用で挑戦できる資格です。

受験料は3級が9,100円、2級が16,000円(分野別受験は各14,000円)、1級が50,000円と、級が上がるにつれて高くなります。

合格後に「医療経営士」を名乗るには協会への入会が必要で、個人正会員の登録料は11,000円です。

まず3級のみ取得する場合、受験料と登録料・年会費を合わせて3万円程度から始められる計算になります。

参考:一般社団法人日本医療経営実践協会|試験形式・受験料

取得後の維持費用

資格は取得して終わりではなく、維持費用も継続的に発生します。

医業経営コンサルタントは、個人正会員の年会費が年間120,000円(月額10,000円)かかるほか、登録更新料5,000円と、継続研修の受講料(1時間あたり1,000〜3,000円、定額制プランは年額12,000円)が必要です。

医療経営士は年会費11,000円に加え、3年ごとの更新時に更新料11,000円がかかります。

年間の負担額に大きな差があるため、費用対効果を踏まえて選択しましょう。

参考:公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会|認定登録 医業経営コンサルタント

医療経営コンサルタントの資格取得が向いている人の特徴

医療経営コンサルタントの資格は、学習姿勢とキャリア意識によって成果が大きく変わります。

ここでは、資格取得に向いている人の3つの特徴を解説します。

学習意欲が高い人

学習意欲が高く、自己研鑽を継続できる人は、医療経営コンサルタントの資格取得に向いています。

医療業界は診療報酬改定や医療DXの推進など制度・環境の変化が激しく、一度知識を得ても学び続けなければ通用しなくなるためです。

実際に、医業経営コンサルタントでは資格取得後も継続研修の履修が義務付けられており、生涯学習が前提の資格設計になっています。

新しい知識の獲得を楽しめる人ほど、資格を長期的な強みへ変えられるでしょう。

計画的に行動できる人

明確なキャリア目標を持ち、計画的に行動できる人も、資格取得に適した人材です。

医業経営コンサルタントは指定講座から二次試験まで、医療経営士は3級から1級まで、いずれも段階的なプロセスを踏む必要があり、試験日から逆算した学習計画が合否を左右するためです。

たとえば、働きながら合格を目指す場合、申込期間や試験日程を把握し、数か月単位で学習時間を確保する自己管理力が欠かせません。

目標達成に向けて着実に努力を積み重ねられる人は、資格取得後の実務でも高く評価されます。

医療経営の専門性を高めたい人

医療経営への関心が高く、専門性を追求したい人にとって、資格取得は最適な手段です。

医療機関の経営には、診療報酬制度や医療法規、医業会計など、独学では体系化しにくい固有の知識が求められるためです。

資格の学習カリキュラムは、医療経営の基礎から経営診断・戦略策定まで網羅的に設計されており、実務に直結する知識を効率よく習得できます。

「医療業界に貢献したい」「経営の力で現場を支えたい」という思いがある人ほど、学習の成果を実感しやすいでしょう。

まとめ

医療経営コンサルタントに国家資格はありませんが、医業経営コンサルタント・医療経営士などの民間資格を取得すれば、専門性を客観的に証明できます。

資格は信頼獲得や年収アップにつながり、転職の選択肢も大きく広がります。

自分のキャリア目標に合った資格を選び、計画的に取得を目指しましょう。

資格を活かした転職を検討する際は、ハイレベルな求人が集まる「Experty」の活用がおすすめです。

記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。