情報処理安全確保支援士試験の勉強時間は?合格率や勉強スケジュールも

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情報処理安全確保支援士(SC)は、サイバーセキュリティの分野では唯一の国家資格です。

専門性が高く、IT系の資格の中でも難関と言われています。

「受けてみたいけれど、合格までにどのくらい勉強すればいいんだろう?」と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。

必要な時間は、すでに応用情報レベルの知識があるのか、それとも実務経験があるのかによって、実はかなり変わってきます。

この記事では、今のレベルに合わせた勉強時間の目安から、試験日・合格率、挫折しないスケジュールの立て方まで、分かりやすくお伝えします。

応用情報技術者レベルの知識がある場合の勉強時間

合格に必要な勉強時間は、一般的に200〜500時間と言われています。

これだけ幅があるのは、今のあなたが持っている知識や経験によってスタート地点が違うからです。

同じゴールを目指すにしても、今の自分なら何時間くらいかかりそうか、まずは目安を確認してみましょう。

応用情報技術者レベルの知識がある場合の勉強時間

すでに応用情報技術者試験に合格している方や、同等の知識があるなら、100〜200時間くらいが目安です。

このレベルの方は、基礎知識がしっかりしているので、一部の試験(午前Ⅰ)をパスできることも多いはずです。

ネットワークなどの土台がある分、専門的なセキュリティ対策の記述問題にじっくり集中できます。

例えば、平日に1時間半、休日に4時間勉強すれば、週に約15時間。

これを3カ月続ければ、無理なく合格ラインに届く計算です。

土台があるなら、短期集中で一気に合格を狙うのがおすすめです。

参考:ITEC|情報処理安全確保支援士

IT実務経験者が初受験する場合の勉強時間

「エンジニアとして働いているけれど、セキュリティには詳しくない」という方の場合は、200〜300時間ほど見ておくと安心です。

現場の経験は強みになりますが、試験では正しい用語の定義や、体系的なルールが問われます。

現場の感覚を知識として整理し直す時間が必要になるためです。

週に10〜13時間くらいのペースなら、4〜6カ月かけてコツコツ準備するのが現実的なプランになります。

実務の勘に頼らず、出題範囲を体系的に埋め直す前提で計画を立てることが重要です。

情報処理安全確保支援士に実務経験なしで挑む場合の勉強時間

ITの実務経験がない状態で挑むなら、300〜500時間は確保したいところです。

暗号の仕組みやサイバー攻撃への対応など、イメージしにくい専門用語を一つずつ丁寧に覚えていく必要があるからです。

1日2時間ほど、休日は少し多めに4時間。

このリズムを半年から1年続ければ、未経験からでも合格のチャンスは十分にあります。

経験がないから無理なんてことはありません。

大切なのは、時間をかけてじっくり向き合う覚悟です。

情報処理安全確保支援士の試験日程と申込スケジュール

試験は年に2回チャンスがあります。

ただ、申し込みは試験の数カ月前に終わってしまうので、うっかり逃さないようにしましょう。

まずは試験日から逆算して、いつ勉強を始めるかを決めるところからスタートです。

情報処理安全確保支援士試験日と申込スケジュール

試験は例年、春期が4月、秋期が10月の日曜日に実施されます。

IPA(情報処理推進機構)が年度ごとに日程を公表し、インターネット申込の受付は試験日のおよそ2〜3カ月前から始まり、約1カ月前に締め切られる流れが一般的です。

区分 実施時期の目安 申込受付の目安
春期 4月中旬の日曜日 1月下旬〜2月中旬ごろ
秋期 10月中旬の日曜日 7月上旬〜7月下旬ごろ

日程は年度により変動するため、必ずIPA公式サイトの最新情報で確定日を確認してください。

情報処理安全確保支援士の合格率の推移

合格率は、だいたい20%前後

数字だけ見ると「5人に1人しか受からないの?」と感じるかもしれません。

でも、しっかりと準備をした人が報われる、バランスの良い難易度だと言えます。

受験者の多くはすでに基礎知識がある人たちなので、その中での20%というのは、確かにレベルが高い戦い。

だからこそ、合格すれば大きな自信と武器になります。

最新回の正確な合格率・受験者数は、IPAが公開している統計資料で確認しましょう。

合格率から見た難易度の位置づけ

20%という数字は、難しすぎるというよりは、正しく対策すれば手が届くラインです。

不合格になる人の多くは、記述式の午後試験で苦戦しています。

逆に言えば、文章で答える練習さえしっかり積んでおけば、合格の確率はグッと上がります。

たとえば午前Ⅱは過去問からの再出題が多く、演習量に比例して得点が安定する領域です。

才能に頼る必要はありません。

地道に時間をかけ、やるべきことを順番に進めていけば大丈夫です。

参考:ITEC|情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士の勉強スケジュールの立て方

なんとなく始めると、直前に焦ってしまいます。

試験日から逆算して、無理のない計画を立てましょう。

以下の手順で考えると、スケジュールが立てやすくなりますよ。

    • ①現在の知識レベルの把握(過去問を1回分解いて現在地を測る)
    • ②総勉強時間の設定(100〜500時間からレベルに応じて設定)
    • ③期間への割り振り(試験日から逆算して週あたりの必要時間を算出)
    • ④午前・午後の配分決定(目安は午前3割・午後7割)
    • ⑤直前期の調整(本番形式の通し演習と弱点補強に充てる)

3カ月で合格を目指す勉強スケジュール

3カ月で合格を狙うなら、生活を少し試験モードに切り替える必要があります。

週に15時間ほど確保するのが理想。

平日は1.5時間、休日にガッツリ4時間ずつ。

これで3カ月続ければ、180時間ほど積み上がります。

最初の1カ月で知識を入れ、2カ月目でマークシート対策、最後の3カ月目で記述対策、とフェーズを分けて進めるのがコツです。

応用情報技術者試験に合格済みで、午前Ⅰ免除を活かせる方に向いた進め方です。

6カ月でじっくり進める勉強スケジュール

未経験の方や、仕事が忙しい方は、半年かけてじっくり進めるのが一番の近道です。

これなら平日は1時間、休日に3時間ずつと、無理のないペース(週11時間ほど)で進められます。

最初の2カ月をセキュリティとネットワークの基礎固めに充て、3〜4カ月目で過去問演習、5〜6カ月目を午後の記述対策に回す構成が有効です。

時間がたっぷりある分、「よく分からない……」と立ち止まっても焦らず調べ直せるのが、半年プランのいいところですね。

働きながら合格するための時間確保の工夫

仕事と両立するコツは、スキマ時間と集中時間を使い分けることです。

単語の暗記やマークシート対策は、通勤電車などの細切れ時間でもできます。

でも、午後の記述問題は腰を据えて考えないと身につきません。

平日はアプリでクイズ形式の勉強、休日の午前中だけは机に向かって1問じっくり解くといった自分なりのルーチンを作ってしまいましょう。

一度習慣になってしまえば、やる気に関係なく自然と学習を続けられるようになります。

情報処理安全確保支援士の科目Bを含む出題形式と対策

どんな問題が出るかを正しく知らないと、せっかくの勉強時間がムダになってしまうかもしれません。

特に、最近よく聞く「科目B」という言葉についても、この試験ではどうなっているのか確認しておきましょう。

情報処理安全確保支援士の科目B・午後試験の特徴

実は「科目A・B」という呼び方は基本情報技術者試験などで使われるもので、支援士試験では「午前Ⅰ・Ⅱ」「午後」と呼ばれます。

最大の山場は、記述式の午後試験です。

長文の事例を読んで、「何が問題で、どう対策すべきか」を自分の言葉で説明する力が求められます。

時間はたっぷりありますが、集中力も必要な試験です。

勉強時間の6〜7割は、この午後試験の対策にあてるのが合格のセオリーです。

午前試験の対策と過去問活用

午前試験は、とにかく過去問を繰り返すのが一番の近道です。

なぜなら、過去に出た問題がそのまま再出題されることが多いからです。

見たことある!という問題を増やすだけで、点数は安定します。

間違えたところだけ何度も解き直すのが効率的ですね。

なお、応用情報技術者試験の合格者などは午前Ⅰが一定期間免除されるため、条件に当てはまる方は該当区分の対策時間をまるごと午後へ回せます。

記述式で得点するための答案作成の練習方法

記述問題は、読んで、書いて、比べるの繰り返しで上達します。

知識があっても、「〇〇文字以内で答えなさい」と言われると、意外と言葉が出てこないものです。

これはもう、書く練習をするしかありません。

実際に手を動かして書き、模範解答と見比べて、なぜ自分の答えはダメだったのか、模範解答はどこを拾っているのかを分析しましょう。

10〜15問くらい解き終わる頃には、自然と「答え方の型」が見えてくるはずです。

参考:ITEC|情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士のおすすめ参考書と勉強サイト

独学で合格するには、教材を欲張らず、自分に合ったものを徹底的に使い倒すのがコツです。

役割に合わせて、教科書・過去問・記述対策の3点セットをそろえるところから始めましょう。

無料で使える情報処理安全確保支援士の勉強サイト

最近は、スマホ一つで演習ができる便利なサイトも増えています。

IPAの公式サイトでは過去問のPDFが無料で手に入りますし、何より公式の答えを確認できるのが最大の強みです。

じっくり読み込むのは紙の本、スキマ時間の反復はWeb、と使い分けるのが賢いやり方です。

過去問演習に活用できる教材

ある程度知識がついたら、後半戦は、解説が詳しい問題集を投入しましょう。

記述問題は、単にマルかバツかではなく、なぜそうなるのか?のプロセスを知ることが、一番のレベルアップになるからです。

アイテックの『午後問題の重点対策』などは、受験生の間で長く愛用されている鉄板の教材です。

教科書を一通り読み終わったタイミングで使い始めると、覚えた知識が使える武器に変わっていく感覚が掴めますよ。

参考:情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士に受かる気がしないときの対処法

勉強していると、ふと「これ、本当に受かるのかな……」と不安になることもあります。

でも、それは実力がないからではなく、攻略法が見えていないだけかもしれません。

不安の正体を分解して、一つずつ潰していけば、合格は見えてきます。

受かる気がしない原因の切り分け

まず、何が不安なのかを考えてみましょう。

「範囲が広すぎて終わらない」「文章を書くのが苦手」「時間が足りない」など、原因はいろいろあるはずです。

漠然と怖がるのではなく、どこがボトルネックになっているかをハッキリさせるのが、やる気を取り戻す第一歩です。

範囲が広すぎるならよく出る分野に絞ればいいし、記述が苦手なら書く練習を増やせばいい。

時間が足りないなら、まずは10分だけ勉強する。

原因さえ分かれば、やるべきことはシンプルです。

原因が一つに定まれば、やるべきことは驚くほど単純になります。

挫折しやすいポイントと乗り越え方

一番心が折れやすいのは、初めて記述問題を解いて「一文字も書けない!」とショックを受ける時です。

でも、安心してください。

それは知識がないからではなく、単に書き慣れていないだけで、合格者もみんなそこからスタートしています。

未経験からでも、正しい方法で短期間で受かった例はたくさんあります。

最初から完璧を目指さず、少しずつ積み上げていけば、いつの間にか合格圏内に届いているものです。

モチベーションを維持する学習の工夫

モチベーションは、気合ではなく、目に見える数字で維持するのが賢いやり方です。

自分の成長は自分では気づきにくいもの。

だからこそ、記録をつけましょう。

「今日は〇時間やった」「過去問の正解率が〇%上がった」と、数字をメモする。

それだけで、自分の頑張りが目に見えて楽しくなります。

その積み重ねた記録は、試験当日のあなたの背中を力強く押してくれるはずです。

まとめ

情報処理安全確保支援士試験に必要な時間は、基礎があるなら100〜200時間、未経験なら300〜500時間が目安。

決して少なくはありませんが、決して不可能な数字でもありません。

合格率20%という壁も、記述式の対策を中心に据えた正しい戦略があれば、働きながらでも、未経験からでも突破できます。

大切なのは、試験日から逆算したスケジュールを立て、自分に合った教材で一歩ずつ進むことです。

この記事を読み終わったら、まずは次の試験日をチェックして、手帳に「勉強開始日」を書き込むところから始めてみませんか?

その一歩が、あなたのITエンジニアとしてのキャリアを大きく変えるきっかけになるはずです。

資格を武器にして、将来的に高単価な案件に挑戦したり、フリーランスとして活躍したりする未来も夢ではありません。

さらにその先のキャリアを見据えるなら、コンサルやエキスパート向けの案件を豊富に扱うExperty for エキスパートへの登録も、ぜひ検討してみてください。

記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。