PM副業の単価相場と案件の探し方|週1・土日で始める手順と注意点

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プロジェクトを最後まで回した経験は、社外でも値段がつくスキルです。

一方で、PMの副業には「週1日で務まるのか」「平日昼の会議に出られなくても受けられるのか」という不安がつきまといます。

本記事では、PM副業の単価と実際の募集案件を公開データで確認したうえで、週1・土日でも続けられる案件の選び方と、始めるまでの4ステップを解説します。

「PM副業は稼げない」は本当か?単価相場と案件数の実態

「PMの副業は稼げない」と言われるのは、単価が低いからではありません。

単価は高い一方で、少ない稼働で受けられるPM案件の数が限られているためです。

PM副業の単価相場はPM案件の月額単価×稼働率で決まる

コロニーが運営するExpertyで2026年10月上旬に公開されていた案件のうち、タイトルまたは経験タグにPMを含む案件は28件ありました。

提示額の下限の中央値は月101万円、上限の中央値は月約134万円です。

PM副業の報酬は、この月額単価に稼働率を掛けて考えると見通しが立ちます。

稼働の目安 稼働率 月額100万円の案件 月額130万円の案件
週1日(月4日程度) 20% 約20万円 約26万円
週2日(月8日程度) 40% 約40万円 約52万円
土日のみ・月20時間程度 約12% 約12万円 約16万円

※稼働率は月20日・1日8時間を100%とした単純計算です。実際の報酬は案件ごとの契約で決まります。

低稼働で受けられるPM副業の案件は全体の約2割

同じ28件のうち、稼働率50%以下から相談できる案件は6件で、残りは週4〜5日相当の稼働を前提としていました。

フルリモートの案件も2件にとどまり、多くは一部リモートです。

PMは意思決定と合意形成が仕事の中心のため、発注企業はどうしても深い関与を求めます。

PM副業では「単価は高いが、週1〜2日で受けられる件数は少ない」ことを前提に、探し方を工夫する必要があります。

PM副業とPMO副業の違い

PM副業と混同されやすいのがPMOの副業です。責任の範囲が違うため、副業での受けやすさも変わります。

比較項目 PMの副業 PMOの副業
立ち位置 推進責任者(またはその補佐) PMや組織の管理業務を支援
主な業務 計画立案・意思決定・合意形成 進捗集計・会議体運営・課題管理
副業との相性 小規模案件・フェーズ限定なら可 定型業務が多く切り出しやすい

PMOの副業については、以下の記事で詳しく解説しています。

PMの役割の違いを整理したい方は、PMとPMOの比較記事もあわせてご覧ください。

PM副業の実態と具体的案件例

PMの副業で任されるのは、プロジェクト全体の責任者だけではありません。

全体PMの補佐、要件定義やベンダー選定などフェーズを区切ったPM、構想策定の推進役など、範囲を区切った役割が多くあります。

ここでは、Expertyで公開されている募集案件から、稼働率50%から相談できるPM案件と、フルタイムのPM・PMO案件を1つずつ紹介します。

PM副業の案件例:コールセンター基盤の刷新構想をまとめるPM(稼働50〜100%)

リース会社のコールセンターを、コストセンターから収益を生む組織に変えるため、複数の電話・顧客管理システムが混在する基盤の全体構想を描くプロジェクトです。

PMは進捗・課題管理と週次定例の運営、キックオフから最終報告までの資料作成とファシリテーション、ベンダーの製品仕様を踏まえた構成案の提示までを担当します。

提示単価は月153万〜180万円、稼働率は50〜100%、作業は基本リモートで、キックオフと中間・最終報告のみ出社です。

Genesys CloudやDynamics 365など複数システムを横断したアーキテクチャ設計の経験と、コンサルティングプロジェクトのPM経験が求められます。

参考:Experty|リース会社向け_次期PBX基盤構想検討支援(PM/ITアーキテクト)

PM副業の先にある案件例:海外拠点のITグランドデザインを推進するPM・PMO(稼働100%)

精密機械メーカーのアジア太平洋拠点で業務機能の縮小が決まり、それに伴うIT対応と、2030年に向けたIT機能配置の方針づくりを支援するプロジェクトです。

ITのPMOとしてスケジュール・タスク・課題の管理と会議体の運営を担い、外部のコンサルティングチームと連携しながら、ITのあるべき姿の論点整理とグランドデザインの策定を進めます。

提示単価は月97万〜128万円、稼働率は100%、作業場所は横浜でのハイブリッド勤務です。

必須スキルは、ITのPMO実務経験、システム開発経験、シンガポールなど現地のITチームとやり取りするためのビジネス英語です。

稼働100%のため副業として受けるのは難しい案件ですが、副業で外部のPM実績を積んだ後に独立した場合に参画できる案件の水準として参考になります。

参考:Experty|精密機械メーカー向け_APAC拠点ITグランドデザイン・PMO支援

どちらも、PMとして完遂した実績と、特定の領域の専門知識の両方が条件になっています。

ほかの募集中の案件は、Expertyの案件一覧で確認できます。

Expertyの公開案件一覧を見る

PM副業を始めるまでの4ステップ

PM副業を始めるまでの流れは、次の4ステップで整理できます。

    • ステップ1:就業規則でPM副業の可否を確認する
    • ステップ2:PM副業に向けて実績を「判断と結果」で棚卸しする
    • ステップ3:PM副業で稼働できる時間帯と受けたい案件を決める
    • ステップ4:エージェントや副業サービスでPM副業の案件に応募する

ステップ1:就業規則でPM副業の可否を確認する

最初に、本業の会社が副業を認めているか、届出や許可が必要かを確認します。

競合企業や取引先との取引を禁止している会社もあるため、規定の文言まで読んでおきましょう。

ステップ2:PM副業に向けて実績を「判断と結果」で棚卸しする

PM副業の選考では、何人のチームで、どれくらいの予算と期間のプロジェクトを、どの役割で完遂したかが問われます。

担当した作業ではなく、自分が判断したことと、その結果(納期遵守やコスト削減など)を数字で書き出すと、短い面談でも実力が伝わります。

PMとしての実務経験がない未経験の状態では、副業でPMを任されることはほとんどありません。経験が浅い人は、本業の小規模プロジェクトでPLを担うか、副業ではPMOの補佐から始めて実績を作りましょう。

ステップ3:PM副業で稼働できる時間帯と受けたい案件を決める

「平日夜は週2回・各2時間、土曜は午前のみ」のように稼働できる時間帯を具体的に決めておくと、合わない案件を早い段階で外せます。

受けたい案件も、Web・アプリ開発、社内DX、新規事業、生成AI導入などから1〜2種類に絞っておきましょう。

ステップ4:エージェントや副業サービスでPM副業の案件に応募する

週1〜2日の案件は副業マッチングサービスに多い一方で、掲載はエンジニアやデザイナー向けが中心で、PMの募集は限られます。

上流のPM案件を扱うエージェントにも登録し、面談では希望単価より先に、稼働の上限と会議に出られる時間帯を伝えるのがポイントです。

Expertyでは、希望する領域と稼働日数を登録しておくと、条件に合う案件が出た際に紹介を受けられます。

Expertyに無料登録して稼働条件を伝える

副業で外部の案件を完遂した実績は、将来フリーランスとして独立するときの材料にもなります。

週1・土日でPM副業を続けるための案件の選び方

PM副業でつまずきやすいのは、案件の中身よりも稼働の前提が合っていないケースです。応募前に次の3点を確認しましょう。

PM副業の定例会議を平日夜や朝に動かせるか

定例会議が平日の日中に固定されている案件は、本業との両立が難しくなります。

週1回の定例を夜や朝に設定できるか、録画とチャットでの事後共有で代替できるかを、面談の段階で確認してください。

PM副業のやり取りがリモート・非同期で完結するか

チャット中心のやり取りが定着しているチームなら、土日や夜にまとめて判断を返す働き方でも進行は止まりません。

「一部リモート」と書かれた案件は、出社の頻度とタイミングを具体的に聞いておきましょう。

PM副業のリリース時期が本業の繁忙期と重ならないか

PMの仕事は、リリース前や障害発生時に稼働が急に増えます。

本業と副業のリリース時期が重なると、どちらかの対応が遅れて信頼を失いかねません。

契約前に副業先のリリース予定日と繁忙期を確認し、本業のスケジュールと重ならない案件を選びましょう。

PM副業の責任範囲が業務委託契約で区切られているか

副業のPMは業務委託契約で参画するのが一般的です。リリースの遅延や品質の最終責任をどこまで負うか、稼働時間の上限はどこまでかを、契約書に明記しておきましょう。

PM副業で高単価案件を獲得するために必要なスキル

PM副業の単価を決めるのは、管理手法の知識量ではなく、限られた時間で成果を出せることの証明です。

PM副業で求められる、少ない稼働でも判断を返せる文章力

副業のPMは、メンバーと同じ時間に働けないことが多い立場です。

チャットや資料で論点と結論を短く伝え、会議に頼らずに合意を取れる人ほど、週1〜2日の稼働でもプロジェクトを止めずに進められます。

PM副業の単価を上げる業界・領域の専門知識

先ほど紹介した2つの案件は、どちらもPM経験に加えて、コールセンター基盤や海外拠点のITといった領域の経験・語学力を必須としていました。

「金融の基幹システム」「SaaS導入」「生成AIのPoC」のように、PMとしての経験を特定の領域と結び付けて示せると、高単価の案件で選ばれやすくなります。

PM副業で評価される、遅れやリスクを先回りして示す力

週1〜2日しか関われないPMに発注企業が期待するのは、日々の管理よりも「どこで遅れが出やすいか」を先に指摘してもらうことです。

大規模プロジェクトを完遂した経験がある人ほど、過去のつまずきから論点を先回りして示せるため、短い稼働でも価値を認められやすくなります。

面談では、過去のプロジェクトで事前に察知して防いだリスクの例を1〜2個用意しておくと効果的です。

PM副業で失敗しないための就業規則・競業避止・税金の注意点

PM副業の前に確認したい就業規則と競業避止義務

厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、労働時間以外の時間の使い方は基本的に労働者の自由としつつ、業務上の秘密が漏れる場合や競業で会社の利益を害する場合には、副業を制限できるとしています。

PMは発注元の事業計画や取引先の情報に触れる職種です。

本業と同じ業界の企業や本業の取引先から受ける場合は、事前に会社へ相談しておきましょう。

参考:厚生労働省|副業・兼業

PM副業の確定申告と住民税の準備

給与を1か所から受けている会社員は、給与以外の所得の合計が年20万円を超えると確定申告が必要です。

ただし、20万円以下で確定申告をしない場合でも、住民税の申告は別途必要です。

参考:国税庁|No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人

まとめ

PM副業は、週1日でも月20万円前後が目安になり、本業で積んだプロジェクトの経験をそのまま収入に変えられる働き方です。

ただし、低稼働で受けられるPM案件は限られており、会議の時間帯・リモートの条件・責任範囲が合わない案件を選ぶと、本業との両立が難しくなります。

就業規則を確認し、PMとしての判断と結果を棚卸ししたうえで、稼働条件を先に伝えて案件を探してみてください。

コロニーが運営するExpertyでは、PM・PMO、IT/DX、新規事業などのプロジェクト案件を紹介しています。週5日相当の案件が中心ですが、稼働率50%以下から相談できるPM案件もあります。

まずは登録して、自分の経験と稼働条件に合う案件があるかを確認することから始めてみてください。

記事監修者の紹介

アメリカの大学を卒業後、株式会社NTTデータに入社。
コンサルティングファームへ転職しデロイトトーマツコンサルティング・楽天での事業開発を経て、取締役COOとして飲食店関連の会社を立ち上げ。
その後、コロニー株式会社を創業。